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【視伝研】AI技術を駆使したら空想SF映画のPVが出来上がりました

はじめに

こんにちは、わかぼです!
あっという間に5月が過ぎ、気が付けば梅雨入りです。当方、noteの執筆速度カタツムリの如しですが、干からびぬよう、梅雨が明ける前にこのnoteを書き切りたいと思います。書くからには面白いコンテンツをご提供できればと思いますので、どうぞ最後までお楽しみください〜!

さて、「視伝研」の研究発表も4回目となりました…!今回のテーマはズバリ、「誰が一番AIをAI(愛)しているか??選手権」です。
ざっくりと、AIツールを使って何か面白いものを作って、みんなとAIで審査をして、競ってみよう!と言う企画です。
この記事では、研究員上野こと、わかぼめがこの選手権で発表した成果物についてご紹介していきます。

視伝研についてと、今回の企画詳細・他研究員の発表内容については以下のnoteに記述しております。ご一読いただきますと、より本記事を楽しんでいただけるかと思いますのでぜひ併せてご覧ください〜!🙌

(04テーマまとめ:ぼちぼち公開予定です↓)

発表したものについて

今回のテーマでの私の取り組みを100文字でご紹介↓

曲・歌詞・ビジュアルをそれぞれ3種のAIツールを用いて、童謡「鯉のぼり」を今風にアレンジしたらどうなるのか、実験しました。思いがけず空想SFファンタジー映画のPVのような「鯉のぼり」に仕上がりました。

そして、出来上がった空想SF映画「KOINOBORI」のトレーラーがこちら↓(⚠︎音量注意⚠︎スマホを横にして画面をフルに使いご覧ください⚠︎)

「KOINOBORI」あらすじ

ある未来のこどもの日。
地球の人々は、宇宙開発技術の進歩によって鯉のぼりを宇宙空間に飾り付けることができるようになっていた。子供たちは、鯉のぼりを見ながら、自分たちも宇宙探検家になることを夢見ていた。

そんなある日、突然、宇宙から謎の生命体が地球に現れた。
彼らは、自分たちの住む星にも鯉という生物が存在していたため、鯉のぼりに興味を持ったという。

地球の人々は、彼らに鯉のぼりの意味を教え、共通の話題を見つけた。

そして、子供たちが夢見ていた宇宙探検も、この出会いによって加速することになった。地球とその他の星の間で、文化や知識が交換され、新たな発見が生まれる未来が訪れたのだったーーーーーー

「KOINOBORI 」トレーラーで読み上げられているあらすじ
Canvaで制作されたイメージビジュアル

さて、期せずして仕上がったこの空想SF映画ですが、これがどのような経緯で、どんなふうにAIを使って作っていったのか、この先でご説明していきます。

使ったAIサービスとその他ツール

まず、使用したツールはこちら!

皆さんご存知のChat GPTと、自動楽曲生成サービスのCREEVO、そして画像生成にはCanvaを利用しました。どれも無料で始めることができます。まだAIツールに馴染みのないという方もぜひ、この記事をきっかけに利用してみてください〜💫

制作の流れ

実はこのKOINOBORI、「期せず」と書いていたように、最終の完成イメージがふわっとした状態で、衝動と思いつきに身を任せて突き進んだ先に生まれた産物でして、後から文字に起こしてみても、その時の思考プロセスを綺麗にまとめることは難しいと思っています。
ですので、この先文中に論理の破綻(そもそもそんなもの最初からなかったかもしれない)がちらほら垣間見えることがあるかもしれませんが、そこは目を瞑っていただいて、製作者の焦りとノリとテンションを楽しんでいただけましたらと思います。

過程①:CREEVOとの共同作業

まず、この「AIを使って何か面白いものを作る」という課題に対してどう答えようか考えました。
そして、自動楽曲生成サービス「CREEVO」と、「ChatGPT」に一番なじみがあったので、音声とテキストを使って何か実験的に作ってみようと思い制作が始まりました。
ツール起点で発想を展開していったので、まず、自動楽曲生成AIではどんなことができるのだろうかと思い、仮のテーマとして「著作権の切れた童謡に今風のメロディーをつけて聴き比べてみる」ことをひらめき、CREEVOを使って既存の童謡「鯉のぼり」の歌詞を読み込ませメロディを生成してみました。

それがこちらです。

とにかく今っぽくしたかったので、米津玄師風ヒゲダンボーカルverという設定を施し、生成された動画を「令和版鯉のぼり」と名づけました。(CREEVOではこんな風に簡単に楽曲の生成ができるよ!)
楽曲生成の実験が済んだところで、ChatGPTをどう絡ませようかな、と悩んだ末、童謡「鯉のぼり」の架空の2番を作らせたり、歌詞が古風なので、現代版の歌詞を書かせたりとしばらく迷走しました。そして半ば投げやりになったところで「未来のこどもの日」を作ってしまおうと思い立ちました。

過程②:Chat GPTとの共同作業

未来のこどもの日はどんなものなのかを定義するべく、まずは「未来のこども像」を明確しようと思いました。さほど遠くない未来の現実的な社会とこども像をGPTに予測させたのち、未来のこどもの日について考えてもらったところ、

Chat

「つ、つまんね〜〜〜〜〜!!!」

面白くなる気がしない…!私は発表のためにオチを作らなくてはならないので、これはピンチです。伝え方がね、よくなかったね。ごめん。
それからやけになって「それをSFっぽく話して!」とお願いしたところ、希望の光が差しました。

お、なんかそれっぽい…!
まず、前知識としてしつこくインプットさせていた、現在のこどもの日に関する単語がちゃんと出てきて喜びました。ただちょっとストーリーがありきたりなのでもう少し工夫を凝らして欲しくて、続けて「その物語のあらすじを教えてください」とお願いしました。

ビンゴ!!!
その調子だよChatGPT!!!さすがだ!!しごできだよ!!君はなんて素晴らしいんだ!!!

……それで、これをどうする?
CREEVOでは長い文章を曲にすることができないので、弱りました。
でもせっかく面白いあらすじができたので、なんとかして活かしたい…し、発表のためにオチを作らなくては。

過程③:やはり力が全て

発表前夜、追い込まれていた私はパワープレイに出ることにしました。

「令和版こいのぼり」と「架空の映画のあらすじ」を、楽曲編集ソフトでMIX してしまえば、一つの作品にできるね!!

さらに原曲の旋律をオマージュすることで、「こいのぼり」らしさも残すことができました。やったー✌️
3時間ほどGaregeBandと格闘した挙句、SF映画っぽい楽曲が完成…!そこに「音読さん」の音声データ「けいた」に読み上げてもらったあらすじを重ねました。
結果的にですが、AIを駆使して何かよくわからないものを生成するミッションは達成したぞ…!

過程④:楽しいと生まれる貪欲さ

発表する環境を考えると、視覚的にもアプローチできないと、どうもインパクトに欠けてしまう。もっと面白いコンテンツに仕上げることができないかと考えました。

さて、どうまとめよう………………………もう映画にしちゃおう!!

GPTに生成してもらったあらすじのテキストを切り取って、Canvaの画像生成システムから映画のキービジュアルを生成し、動画にまとめました!
そうして空想SFファンタジー「KOINOBORI」(のトレーラー)が出来上がりました。
なお、本編の上映は未定です。

発表のこと

当日の発表は、Figmaでプロトタイプを作成し、LP風に縦に伸ばした資料を使って行いました。
AI歌唱の独特なフレーズがかなり耳に残るので、発表後に参加者の皆さんが口ずさんでくださったのがとても嬉しかったです。

実際に使った資料

最後に

AIを使ったことで、かなり短い時間でここまでのアウトプットを行うことができました。今回は目的が曖昧なまま思いつきで制作を進めたため紆余曲折がありましたが、AIに思考の補助をしてもらえるおかげで個人の力の限界(技術だけでなく、集中力や時間や体力の限界)を引き上げる画期的な使い方がまだまだできそうだ、と感じました。
AI技術の活用が創作を愛する人にもっと広まったらいいな!

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次回もどうぞお楽しみに!


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