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誰をバスに乗せるか #09 組織形成期

人は一人で成せることには限界があります。
それ故に、より大きな目的を達成させるために、同じ目的を持った個人が集って組織を形成します。

企業も組織です。

その企業がどうやって偉大な会社になれるのかの飛躍の法則を、時代や業界を超えて書籍に「ビジョナリーカンパニー②(著者:ジム・コリンズ)」があります。

その第3章のタイトルが「誰をバスに乗せるか」があります。

この章を初めて読んだ時に、なかなか腑に落ちないところがありました。
バスを組織に例えて、偉大な企業への飛躍をもたらした経営者たちは、バスの目的地を決めてから、バスに人を乗せたのではないというのです。

これだと、同じ目的を果たすために、個人が集って組織を形成するというチームビルディングの理論が成り立ちません。


にも関わらず、適切な人をバスに乗せ、不適切な人をバスから降ろすことが最初にすべきことと記されています。
そして、その上で、どこに向かうべきかを決めているというのです。

しかし、読み進めて行くうちに、組織が共有すべき目的の真意が見えて来ました。

「このバスでどこに行くべきかは分からない。しかし、分かっていることもある。適切な人がバスに乗り、適切な人がそれぞれふさわしい席につき、不適切な人がバスから降りれば、素晴らしい場所に行く方法を決められるはずだ。」


目的あるいは目標は、環境が変化する以上、必ずしも不偏とは限りません。
常に正しい方向へ軌道修正あるいは、まったく異なった方向に進む可能性だってあります。
最初の目的ありきで集まった人たちだと、目的の変化によって、組織のボトルネックになったり、組織から去ってしまいます。

その変化する目的をも共有できる人材こそが、組織を構成すべき適正な人なのだと考えます。

企業とは、その保有する経営資源を日々の事業活動へ投入して利潤を追い求める存在です。
そのためには、まず、組織形態の整備が必要と考えます。
その上で、次世代を任せられる適切なマネジャーたちを適材適所に配置することこそ重要であると考えております。

しかしながら、VUCA時代と呼ばれる程の先行きの読めない環境にあります。
戦略人事では、経営資源であるヒトを活かしして、マネジメントを強化します。
まるで、異なる形のたくさんのピースをハメ合わせて、大きなパズルを完成させるようなものです。

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