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中小企業の生産性 #149 企業価値向上

日本企業の生産性の悪さは、G7で最下位とされています。
更に、その原因が中小企業であると指摘されています。

中小企業とは、中小企業基本法では、製造業ならば、資本金3億円以下または従業員300人以下と示されています。

その中小企業の数ですが、日本企業の99.7%も占めています。
対して、大企業は、0.3%であるにも関わらず従業員数は、全体の30%となっています。

普通に考えたら大所帯の大企業の方が生産性が落ちるように思えます。
しかし、現実は、中小企業の多くは大企業から生産性の悪い仕事の委託を受けて成り立っているのではないかと推察します。
これが事実ならば、中小企業の生産性の悪さは、あたりまえのことです。

そうなると、直ぐに、DXなどの手段だけが先行しがちです。
しかし、あくまでも、DXが目的ではなく、生産性を高めることが目的であることを見失ってはなりません。

現状は、中小企業が大企業を支えていると言っても過言ではないのかと思います。
しかし、この構図のままでは、中小企業の存在意義は高まりません。

6月27日は、2017年(平成29年)4月の国連総会で制定された「零細・中小企業デー」です。
※英語表記はMicro-, Small and Medium-sized Enterprises Day:MSME Day
また、7月20日は、国内の行政機関が中心となって制定されている「中小企業の日」です。
どちらも、中小企業の存在意義や魅力などに関する理解を深めるための機会として制定されています。

今後、中小企業が生き残って行くには、如何に大企業に依存せずに、独自に、その存在意義を高められるかが重視されると思います。
その意味でも、単なるコスト削減ではなく、逆にコストを如何に活かして、価値を創造できるかが重要なのだと考えます。
つまり、顧客が望む自社だけが提供できる価値の創造であると考えています。

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