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【実食レポ】 「とらや」(静岡県御殿場市) 四季の富士 夏(御殿場店限定)

富士山にはどうしても魅了されてしまいます。
新幹線で富士山が見えると、何度でも写真を撮ってしまう不思議。
その時の姿は、その時にしか出会えない…そんな想いでシャッターを切ります。


こちらはある年の5月の富士

富士登山にも憧れているのですが、ニュースで溢れかえる登山客を見ると行ってみたい気持ちが薄れてしまう…そう言っている間に、今度は年齢とともに体力がなくなりそうです。
それで結局、遠くから愛でるだけに。


「四季の富士 夏」(中形)のパッケージ

そんな美しい富士の姿を季節ごとに羊羹にしたのが、今回いただいた虎屋さんの「四季の富士 夏」です。

和菓子のメーカーを知らない人も、虎屋さんは知っていますよね。
室町時代後期に京都で創業した虎屋さんは、明治2年に東京にも進出しました。
歴史はもちろんありますし、主要百貨店にもはいる有名店です。

虎屋さんには季節限定商品がいろいろとありますが、こちらの「四季の富士」は店舗限定商品となっていて「御殿場店のみ」の販売になってします。

実は先日、記事として取り上げて、とても綺麗で美味しそうだったので、後日、自分で取り寄せてみました。
そうなんです、店舗限定商品ですが、御殿場店に問い合わせをすれば送ってもらえるのです。

↓ 虎屋さんへのインタビューやほかの季節の「四季の富士」の紹介もあります

「四季の富士」は季節ごとの富士を表現した羊羹なので、春夏秋冬の4種類がそれぞれの季節に販売されます。

「四季の富士 夏」の販売期間は、6月上旬から8月下旬です。

どの季節も魅力的なのですが、夏だけは透明の琥珀羹が使われていて涼しげで惹かれました。


「緑の煉羊羹と青の琥珀羹で、雪も消え、夏の装いとなった富士山と澄んだ青空を表しています」

富士の部分の煉羊羹は、虎屋さんの代表的な羊羹と同じ種類の羊羹です。
青空の琥珀羹は、煮溶かした寒天に砂糖・水飴などを加えて煮詰めたものを型に流して冷やし固めたもので、錦玉羹・金玉羹とも言われます。

いただいてみると、琥珀羹の部分は、想像よりもしっかりとしていてコシがあります。
全体的に甘さは控えめで、琥珀羹も煉羊羹もとてもなめらか。

そして、白小豆、手亡、福白金時の煉羊羹部分はさすがの美味しさです。
ちなみに「手亡(てぼう)」とは??となりまして、調べました。

 手亡は白い種皮色を持つ小粒のいんげんまめで、読み方は「てぼう」です。手亡より大粒の大福豆や白金時豆など他の白色のいんげんまめの銘柄とともに「白いんげんまめ」と総称されることもあります。

  明治時代に北海道の十勝地方で栽培されたのが始まりで、大正時代には網走、上川地方にも普及し、かつては輸出作物として急速に生産量を伸ばしました。「手亡」という名前の由来は、普及当初の品種が半蔓性であったため、蔓性のいんげんまめで用いられる手竹(てだけ)と呼ばれる竹の支柱がいらないためと言われています。なお、その後の品種改良により蔓が出ない叢性品種が育成され、機械収穫に不適な半蔓性品種はほとんど栽培されなくなりました。。

公益社団法人 日本豆類協会 https://www.mame.or.jp/syurui/feature/syurui_07.html


目で季節が楽しめるのも和菓子ならでは
カットする厚さはお好みですが、
虎屋さんでは2.4センチ厚で用意されることが多いそうです

料金は中形サイズで2160円で、送料は880円でした。(2024年7月)
中形サイズは12.6センチなので、5〜6カットくらいになります。
(竹皮包の大きなサイズもあります)

消費期限は製造日から65日で、私が送ってもらった商品は、受け取ってから約45日後でした。

虎屋さんでは、ほかにも季節限定商品がたくさんあって、どれも美しくて美味しそうなので、いろいろいただいてみたいですね。


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