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楽天経済圏の入り方

先日知人へ楽天経済圏の話を紹介したので、Noteにも記事として書いてみようと思いました。今現在ほとんど楽天を使っていない人からすると「は?どういうこと?」と戸惑うと思うので、楽天経済圏とはなにか、そしてなにがいいのかをボクの実例で紹介します。

ボクの実例なので、画像はガンガンぼかしが入ってます。すいません。それとボクが実際に使っているものだけなので、それ以外の楽天サービスについては触れていません。

楽天経済圏に入るとは

一言でいうと「利用できるものはすべて楽天のサービスに寄せて、楽天ポイントを稼ぐ」です。

楽天に拒否反応起こす人いますよね。分かります。ボクも昨年楽天経済圏の住人になるまでは「死んでも使うか。アマゾンまんせー」でした。

楽天市場のサイトに行くと吐き気を催すようなけばけばしいデザイン、検索しても分かりにくい検索結果、アマゾンのようなレコメンドは出ない、アマゾンほど安くない、配送に時間がかかる、我慢して注文したら最後、鬼のようにスパムメールが届く。

今書いていても、ほんと楽天市場ってうざいわ。今でも満足していません。

楽天経済圏の住人の要点は「無理して使わない」です。その一方で「どうせ使うなら楽天で」というのもポイントです。

なにか買い物をする時でも安ければアマゾンでいいと思う。電化製品をよく買う人ならビッカメでもヨドカメでもいいと思う。ヨドバシなんてアマゾンより配送が速いぐらいですからね。

でも、「それほど急がない」とか「むしろ楽天の方が安い」という場合、ボクは積極的に楽天で買い物をします。すると自然とポイントがたまります。

今日現在の楽天ポイント。先日食洗機を買ったので今回は多いけど、そうでなくても2,000-3,000ポイントぐらいは結構貯まります。

楽天経済圏のサービス

楽天市場の会員になっているのは前提として、次のサービスを申し込んでいきます。なお、大事なことですが、全部無料です。ポイントを稼ぐために余計な出費をするのは本末転倒ですが、基本的な生活サービスをここまで一企業が提供して、すべてにポイント還元されるのは日本の楽天だけだと思います。デザインは最悪だけど。

以下のサービスは実際にボクも使っています。
楽天銀行 
楽天ペイ
楽天証券
楽天モバイル
楽天ブックス(kobo)
楽天カード

楽天銀行

とにもかくにも楽天銀行の口座を開きましょう。ここがすべてのスタートです。

楽天銀行はネット銀行なので実店舗はありません。しかし、これを機にまだ現金を使っている人も電子マネーに全寄せすると、実店舗がないネット銀行を不便と感じないはず。というか、みずほや三井住友のようなメガバンクと比べてもメリットしかないです(個人的意見)。

利率がいい

ネット銀行の多くとメガバンクは現在普通預金金利が0.001%です。100万を1年預けても利子は10円です。1回でもコンビニATMで引き出すと手数料だけで吹っ飛びます。

楽天銀行も利率がいいわけではないけど、最大0.1%になります(通常は0.02%。これを証券口座と紐付けるマネーブリッジ設定をするだけで0.1%。もちろん全部無料、維持費も無料)。

100万預けて1,000円なので、まぁぶっちゃけ大したことないけど、他の銀行の100倍の金利を、初期費用/維持費ゼロで提供しているのは立派です。使わない手はない。

振り込みやATM引き出し手数料の無料回数が少なくない

他のネット銀行と同じく、条件によってステージが分かれています。

楽天ハッピープログラム

多いとは言えないけど、メガバンクなんかの条件に比べれば遜色ないどころか、楽天の方が条件いいまである。

この条件は毎月25日が終わる時点で判定されるので、給料振り込み口座を楽天にしておき、1日我慢するだけでアドバンストはクリアできると思う。これで月に1回はATMも他行振り込みも手数料が無料になる。

ただ、電子マネー使い始めるとATMで引き出すなんて半年に1回ぐらいしかないし、手数料はポイントで払うこともできるのでATM引き出し手数料無料の回数は個人的にはほとんど気になりません。

奥さんの口座も楽天にしておく

夫婦間でお金のやり取りって結構発生すると思うけど、「今1万円札しかないの。お釣りある?」ということがなくなります。タクシー代1440円?「楽天に振り込んでおくわ」で完了。

妻の楽天銀行口座を振り込み先に保存しておくと簡単に振り込めるようになる。
妻の通院費4,890円を妻の楽天銀行口座に振り込んだ画面。振込手数料はもちろんゼロ、スマホアプリで簡単に完了する。下の85,000円引き出しは妻の年金を支払うために久しぶりにコンビニATMで引き出したログ。スマホアプリで簡単に確認できる。

キャッシュカードはデビットカード兼クレジットカードにする

口座を開設する時のキャッシュカードをデビカ兼クレカにします。デビカとは、クレカのように使えるけど、銀行口座から即引き落としされるカードです。

楽天の場合VISA/Master/JCBがあるので、好きなクレカにすればいいと思います。

VISAなどのクレカが使える店で、このデビカを出すと、店舗からはクレカ決済をしているように見えて、リアルタイムで自分の楽天銀行から引き落としされる。

つまり、通常の借金のクレカと違って、口座に残高がある分しか決済できない。

口座がいつもカツカツの人には向かないカードだけど、ボクみたいに借金のクレカが嫌いな人にはとても向いてます。

楽天クレカ(通常のカード)はデビカの後に作る

今はどうか知らないけど、キャッシュカード兼デビカ→楽天カード(通常のクレカ)の順に作らないと、確かポイント還元のメリットが受けられないとか、低くなるというデメリットがあったはず。

デビカがあれば通常のクレカはいらないんじゃね?と思うかもしれないけど、後で紹介する楽天証券でポイント積立をする時にデビカが使えないので、クレカも作っておきます。上のクラスにしない限り年会費無料だし。

あと車に乗る人はETCカードもデビカではできないので、クレカの方が必要になります(ただし、ETCの方は500円/年かかる)。

ボクもクレカは作ってあるけど、全部デビカで済んでいるので、積立投資以外クレカは使っていません。

楽天ペイ/ペイペイの決済カードを楽天デビカにする

もはや楽天ペイやペイペイが使えない店舗が見当たらなくなってきました。ラーメン屋ぐらいか。最近は100均でも使えますからね。

どちらも支払い方法としてチャージかクレカ決済がありますが、当然クレカ決済を選びます。そして、登録するクレカを楽天デビカにするんです。

ペイペイのクレカ払い。
楽天のクレカ払い。ペイペイと同じく楽天デビカを登録している。

これでコンビニのレジで「楽天ペイで」と、このバーコードを見せ、例えば514円とか支払う時、即座に楽天銀行から514円が引かれ、メールで通知も飛んできて、しかも1%のポイント(この例だと5ポイント)がつく。

ボクは登録メアドをgmailにしていて、さらにgmailからの通知をiPhone→Apple Watchで許可しているので、引き落としがあったらすぐに手元のアップルウォッチが「ぶるっ」と震えます。だから見に覚えのない引き落としがあってもすぐに分かる。これ、精神的にめっちゃ安心できます。

実店舗がないと「サービスが不安」と思うかもしれないけど、少なくとも楽天銀行のサポートはとてもいい。どう考えても身に覚えのない引き落としがあって、一度だけサポートに電話したことがあります。この画面のここを見てくださいとか、向こうのDBを調べてくれて、ここでオーソリ(クレカの決済)されていますとか手取り足取り教えてくれて、あぁ、あの時の決済かと判明しました。

その後の雑談で、デビカ→クレカの決済手順と日時のずれとかも説明してくれて、思わず「友達になりませんか」と電話で言いかけたぐらい、キレキレの女性オペレーターがサポートしてくれました。あれで一気に好感度が上がりました(いや、女性オペにではなく、楽天銀行にね)。ただしデザインは最悪。

あと、ボクはウエルシアでよく買い物をするけど、レジでTポイントアプリを示し、そちらでポイントをつけて、そのままスマホの楽天ペイアプリを出して電子マネー決済して、楽天ポイントもつける、一度の買い物でいわゆる「二重取り」をしています。

モバイルTアプリ。

Tポイントカードも数ヶ月で数百円は貯まるので、シャンプーぐらいなら無料で買えるし、なによりレジでスマホだけを出せばいいという簡単さがとてもいいです。

現金派の人を否定はしませんが、スマホ決済しかほぼ使わない人からすると、レジで財布出してお札や小銭を出してる人を見ると、後ろで「ちょっとイラッ」としていることは知っておいて欲しい。ボクはレジが複数ある店だと「あの人財布出しそうだな」というレジは避けます。

あと、ほぼ現金を使わない生活になった今の時代、お札やコインを他人と受け渡しするのはとても不衛生に見えます(現金を全否定しとるやないか)。

楽天証券を使う

直近すぐに投資を考えていなくても、口座を開いて維持するだけなら無料なので開いておきましょう。デメリットはなにもありません。

楽天証券もモバイルアプリが充実しています。

このニュースがとてもいい。

意外と知られてないけど、日経新聞が無料で読めます。これは楽天証券だけの特典です。日経新聞の電子版って4,000円/月ぐらいしますからね。ただし、いつ終了するかは分かりません(と言いながら、ボクはもう10年以上無料で読んでますけどね)。

Market Todayタブから日経テレコンをタップ。
するとブラウザが起動する。
楽天証券口座を持っている人専用のURLに移動する。
電子日経新聞を契約をしている人にはおなじみの画面が出てくる。webサイトの速報はもちろんのこと、
朝刊・夕刊も読める。もちろんPCのブラウザでも読める。
PDFも表示できるので新聞のレイアウトも読める。
MJなども読める。楽天だけなぜ無料なのか、10年使っている今でも理解できない。

ポイント積立投資をする

投資みたいなリスクは絶対に負いたくない!という人には関係ありませんが、銀行に預けておいてもなんにもメリットないよね、インフレ考えるとむしろ目減りするよねと理解している人には、余剰資金があるなら、積立投資をオススメします。そして、その時楽天ポイントを使うのがコツです。

これによって、楽天市場で買い物をする時SPUが1倍上がります。また、上でも書きましたが、マネーブリッジを設定しておくことで、楽天銀行の金利が跳ね上がります。

マネーブリッジとは楽天証券<->楽天銀行を連携する仕組みです。楽天証券のサイトから簡単に設定できます。これを設定すると、証券口座にある現金は自動的にその日の夜(経験上だいたい23時頃)自動的に銀行へ振り込まれます。

これを嫌がる投資家もいますが(ボクも結構イヤ)、翌日なにかの株を買う時は銀行からリアルタイムに証券へ移せるので、大きなデメリットではありません。というか、マネーブリッジを設定しておくと、株を買う時(見かけ上)銀行口座から直接買い付けることができます。現金を証券口座に移す必要すらありません。

さて、積立投資。なんでもいいのですが、インデックス投資やボクみたいにつみたてNISAをする時に、楽天ポイントを使う設定をしておきます。1ポイントだけでもいいので、その設定をするとSPUが+1倍になります。

無理して積立投資設定をする必要はありませんが、どうせ積立投資するならちょっとでも得しましょうという使い方です。

右端のメニューにポイント設定があります。
このように1ポイントだけ使うと設定します。もちろん「ポイントは全部使って、できるだけお金は使わない」という設定もアリです。
今までは通常の積立で設定していましたが、2022年1月からつみたてNISAを始めるので、そちらで設定しました。この時デビカが使えないので、通常の楽天クレカが必要になるんです。先日1回目の引き落とし連絡がメールで来ましたが、律儀に32,999円引かれていました(1ポイント使うため)。

いろんな投資家が積立投資は「米国ETF一択でしょう」と言っているし、ボクもそれには賛成なんだけど、iDeCoで既に米国ファンド全振りしているので、つみたてNISAでは10年後の期待も込めて、日経平均連動のファンドも買ってます。

ボクの楽天ポイント倍率

冒頭にも書きましたが、ポイントを稼ぐために無理したり、不要なものまで契約はしません。でも「どうせ使うなら楽天に寄せよう」という考えで取り組んできた結果、今なにもない状態でもこのような倍率になっています。

基本は6倍。無料の楽天モバイルやクレカを契約している。
銀行と証券口座を開くだけでポイントアップします。
ここでは対象マークがついていないけど、電子書籍はkoboや楽天ブックスを使うので、ここでもポイントアップします。電子書籍はアマゾンとほぼ同じ値段なので、ポイント分だけ楽天の方がお得なことが多い。

楽天市場は5と0が付く日はポイントアップするし(例えば15日とか)、iPhoneやアンドロイドの楽天市場アプリから購入すると、これだけで0.5倍ポイントアップするので、急ぎでなければ
・買いたい商品をお気に入りや買い物かごに入れておく。
・0か5の日に楽天アプリで購入する。
と、これだけでポイントがアップします。

その他

あと、意外と知られていないんだけど、Appleギフトカード(昔のiTuneカード)やGoogle Payカードもポイントで買えます(ただし、全額ではない)。

Apple公式のサイトみたいだけど、これ、実は楽天市場の購入画面。検索すればすぐに出てきます。
Appleの場合1円だけは決済する必要があるけど、4,999円分はポイントが使えます。ポイントが溜まっていれば換金しておいて、iPhoneにカード番号をチャージするだけで、有料アプリやサブスクを楽天ポイントで払うこともできます。実際ボクもサブスクで契約しているカラオケやyoutube musicなどは楽天ポイントで払っていました。

その他にも月額418円で雑誌読み放題になる楽天マガジンも「ポイントが余っていれば全額ポイントで支払う」という設定ができます。ポイントが余っていなければクレカ決済されるのですが、3年ほど使ってきて一度も引き落とされたことはなく、毎回ポイント支払いで済んでいます。

楽天モバイルは1GB以上使わなければ基本料も通話料もデータ通信も無料だから、ポイントアップのために持っておくだけというのもいいと思います。ボクはメイン回線がSBですが、バックアップ回線+ポイントアップのために楽天モバイルを契約しています。

なお、楽天モバイルを契約するならeSIMがオススメ。最近はiPhoneもeSIM対応してるし(ただ、iPhone+楽天モバイルは不具合多いみたいなので個人的には使わない)。eSIMだとアプリから機種変更が簡単にできて、しかも15分ぐらいで機種変できます。めっちゃ便利。もちろん手数料は無料。

貯まったポイントは楽天ポイントが使える店(例えば吉野家とか)なら、そのまま使えるし、楽天ペイにチャージすればリアルにコンビニとかで使える。ボク自身はリアルなお店で楽天ポイントを使うことはほとんどないけどね。

冒頭にも書きましたが、初期費用がほぼすべてのサービスで無料(楽天モバイルだけは少々必要だったような)、維持費もゼロ。その上で、「どうせ使うなら」「どうせ買うなら」というものを楽天経済圏に寄せるだけで、勝手にポイントが貯まります。貯まったポイントで「ちょっと買うには高いなと思っていた」ものを買うことができます。ボクは貯まったポイントでマンガを買ったりしています。マンガって電子書籍でも結構高いですからね。

楽天が嫌いという人の気持ちは分かります。ボクも楽天のどのサービスも「フィッシングサイトと見紛うようなwebサイト」には辟易します。デザインセンスのかけらもありません。

さらに楽天のトップ(三○谷氏)が嫌いという人の気持ちも分かります。

しかし、ポイントがこれほど貯まるサービスは日本では他にありません。デザインとスパムメール(楽天の社員自身が言ってるからね)はともかく、投資を含め、金利のメリットも他の同様のサービスと比較して長所が多い。

ここ1年ポイント還元の改悪が続く楽天なので、注意して情報をキャッチしながら、不要になれば速攻で切るべきですが、そうでなければまだまだ楽天経済圏のメリットは大きいです。

















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