ちょっといきすぎたアイドルヲタクだった私の話を聞いて欲しい。
このnoteはアジア車いす交流センター(WAFCA)のスタッフが交替で書いていく交換noteです。
本日の担当は近藤みなみです。
アジア車いす交流センター(WAFCA)は、車いすと教育を通じてアジアの障がいの子どもたちの自立とバリアフリー社会の実現を目指して活動している認定NPO法人です。詳しくはホームページをご覧ください。
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はじめにお知らせがあります。
WAFCAでは、新型コロナウイルス対策緊急支援プロジェクトをスタートし、皆様からのご寄付を募っています。
WAFCAの活動国であるタイ、インドネシアでも、障がい児の家族が失業し収入の道を絶たれてしまうなど厳しい生活を強いられている中、政府による保証はあまり期待できない状況です。
また、障がい児が学校にも特別支援センターにも通えなくなり、家族が自宅で面倒を見る負担が増え親が仕事に行けない、子どもは十分なリハビリ訓練が受けられないなど支障が出始めています。
障がいのある子どもたちと家族の生活を支えるため、緊急支援にご協力よろしくお願い申し上げます。
8月31日まで募集しており、目標金額は200万円です。7月8日現在、開始して5日で17万円のご寄付が集まっています。本当にありがとうございます。今後2か月はこのプロジェクトに向けて広報に力を入れていきます。よろしくお願いします!
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先に謝っておきます。
まじめなお願いのあとに、今日はふざけた記事でごめんなさい。
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私の人生で重要なターニングポイントについて。この時期がなければ私は国際協力に興味を持つこともなければ、WAFCAで働くこともなく、今とまったく違った人生を歩んでいたことでしょう・・・。
さっそくですが、こちらが私の人生を変えた人、Mikeです!彼は、世界で一番顔と心が美しい人類といわれています。(私から)
ちなみにタイのお方です。
だれ?
って思った人が多いかもしれませんが、たぶん皆さん見たことがあると思うんですよ!
だって、バレーボール・ワールドグランプリの公式サポーターとして山Pと組んで日本デビューして、日本のオリコンチャートで1位をとったタイ人なんですから!V6や嵐だって、同バレー大会でデビューしているんですよ!
(Mikeはすべて写真右)
その伝説のヒットシングル『フィーバーとフューチャー』は、手話を取り入れた振り付けで話題でしたよねっ🌸『Fever to Future』として、タイ、台湾でもリリースされ大ヒットだったしね!
え・・・知らない?
そう、これと同じ説明を今まで数十回としてきましたが、皆さん知らないとおっしゃいます。あれ?私だけちがう世界線にいたのかな。
ずぶずぶハマっていく、恐ろしきアイドル沼
とにかく私はこの人に出会い、よくも悪くも人生が変わりました。15歳のときでした。
まず、録画したバレー前のパフォーマンス映像や『フィーバーとフューチャー』のメイキングDVDを、板がすり減るのでは?と思うくらい見ました。狂っていたのでたぶん500回くらい見ました。
(ちなみにこちらは初回限定版。)
タイでは『Golf&Mike』という兄弟デュオとして活動しており(Golfが兄)、CDやライブDVDも発売していて、迷いなくそれを注文。Amazonもまだない中、中学英語を駆使してDMを送り、タイから直輸入。中学で3年間学んだ英語をはじめて使った実践編。
それらも5000回くらい見て、開閉のし過ぎでケースが割れました。
山Pなしで日本でも『Golf&Mike』としてCDを出し、東京で握手会を開催!それを知った数日後、CD複数枚購入し東京へ行くお金を稼ぐため、アルバイトを開始。
(「Golf&Mike」デビューシングル、『ニッポン アイニイクヨ』)
(タイトルだっさ.......でもそんなこと気にもとめなかった。恋は盲目。)
いつか思いは届くはず!とまたまた中学英語を駆使して、授業中はずっとラブレターを書いては校正、思いが溢れルーズリーフを消費する日々。
英語で書いてもわからないかもしれない!と気づき、タイ語の勉強もはじめました。ラブレターは英語版、タイ語版、通訳スタッフの人のやさしさを信じて日本語版でも書きました。
握手会では、あまりの美しさと実在していた驚きと会えた嬉しさが溢れて号泣し嗚咽を漏らし会話どころじゃなかったので、手紙に書いておいてほんと良かった。
これを読めば高校生が実践を通して英語力があがって良いじゃん!ともとれますが、
この時期の科学のテストは偏差値24をたたき出し、(確か7点とかだった)
日本史のテストでは360人中358位。再々々テストでは不合格者がとうとう残り1人となってしまい、狭い社会科準備室で熊みたいな先生と向き合い、じっと回答を見られながらテストをうけたなぁ。(しみじみ)
そんなことがありながらも、Mikeの一挙一動が嬉しくて、間違いなく私の青春はMike一色でした。
しかし、楽しい日々は一瞬で過ぎ去り、タイの芸能事務所とジャニーズ事務所の意向の違いであっけなく退所。日本の拠点がなくなり、彼らをテレビで見ることは一切なくなりました。
タイ人アイドルヲタク、夢ができる!
愛があればヲタ活(ヲタク活動)は軽々と国境を越えます。
タイでの情報をなんとかキャッチしよう!と毎日何時間もファンのブログや事務所のサイト、タイの芸能誌を見ているとわかったことがありました。
それは、Mikeはよく寄付をするということ。
さらに、忙しいアイドル生活に時間ができると、障がい児施設の子どもに会いに行ったりもする。
今思うと仏教信仰の強いタイでは ”タンブン(徳を積む)” という習慣があるのでタイでものすごく珍しいタイプというわけではないのですが、高校1年生の私にとって爆イケの芸能人が寄付や障がいを持った児童と関わるなんて24時間テレビくらいしか見たことがないわけです。
(ちなみに寄付をしていたのも、タイ人が当たり前にやるように定期的にお坊さんにしていたのですが、当時の私はタイ語の記事が読めなくて貧しいおじいさんに寄付をしているのだと思っていました。)
それが、めちゃくちゃかっこよくて、
めちゃくちゃはちゃめちゃにかっこよくて、
そこから私はタイの格差や貧困に目を向けるようになりました。
学年が上がり、進路の話も出てき始めたころには将来は貧困や争いなどのグローバルな社会問題を解決できる人になりたい!と考えるようになっていました。
中学までは将来の夢なんて思い浮かばなかった私。
それが、高校でタイのアイドルにはまり、将来の夢ができ、今はタイの障がい児をサポートするNGOで働いているのですから、人生というのは何がつながるかわかりませんよね。
ちなみに大学では榎田先生のもとで国際ボランティアやNGOについて学び、榎田先生の紹介でWAFCAとも出会い、人生初の海外はWAFCAのスタディーツアーで念願のタイへ行きました。ちなみに榎田先生についての記事はこちら。
ゼミのタイ研修で出会った大学の先生の縁でタイで就活をし、新卒でタイの高校に就職しました。すべてはアイドルにはまったことがはじまりでした。
(はぁ、いつ見ても可愛い...)
ヲタク、ドラマに出る!
せっかくタイにいるんだから!と、週末にバンコクでイベントがあるとしょっちゅう行っていました。といっても住んでいたのはタイの田舎だったので片道2,3時間かかるのですが、会えるのがとてつもなく嬉しく、朝からバンコク入りして、美容院で身なりを整えて向かっていました。
そんな中、Mikeの主演ドラマにエキストラ応募したら奇跡的に通って、出演しました。行ってみたらなぜかドラマの中でもアイドルオタク役でした。見るからにオタクっぽかったんでしょうか。
主演のMikeは普通の高校生役。そして、Mikeが町でアイドルに群がるヲタクを横目で見ながら去っていく、その1シーンだけの出演でした。
Mikeは空き時間にツーショットとらせてくれたりして、神対応。ありがとう、Mike。
ヲタク、誕生日会に奇跡の出席!
その数か月後、珍しい日本のファンということでMikeは誕生日会に招待してくれました。家族や友達に囲まれたMike。大勢いたので少ししかしゃべれませんでしたが、Mikeの妹と仲良くなれたのは良い思い出。
Mikeも兄のGolfも日本語結構勉強してたのに「こんばんは」しか日本語を覚えておらず、笑顔で何度もこんばんは~!と言ってくれました。人生でこれまでないくらい尊い「こんばんは」を浴びた、23歳の夏。
食事をして、写真を撮って、兄Golfのバースデーソングもあり、Mikeのアカペラ生歌もあり、素晴らしい時間でした。一生忘れない・・・。
ちなみにMike、今は一児のパパとなり、息子のMaxwellくんの写真をインスタであげる日々。さすがMikeの息子といったお顔立ちをされています。素晴らしい遺伝子を後世に残してくれてありがとう、Mike。
おわりに
最近ボランティア希望で来てくれた高校生の子が、K-POPを通してインドネシア人の友達ができ、WAFCAに興味を持ったと話してくれ、ひさしぶりに自分のルーツを思い出して記事を書きました。
好きという気持ちはどこまでも自分を連れて行ってくれます。その高校生にもWAFCAでいろんな発見や経験をしてほしいですね。
いやはや、それにしても長文駄文にお付き合いいただきありがとうございました!
あ、ちなみに今はKing&Princeの岩橋玄樹くん推しなので、以後お見知り置きを。
おわり
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