和道~わどう~

はじめまして。元舞台俳優、元マジシャンの和道と申します。 自作小説「Magic of …

和道~わどう~

はじめまして。元舞台俳優、元マジシャンの和道と申します。 自作小説「Magic of Ghost」を書いています。 気軽にコメントやスキをしていただけると嬉しいです。 目的:創作した小説を皆さんに見てもらい、周知はもちろん評価をしてもらうこと 好きなこと:自作小説、自作格言など

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  • 和道からあなたへ

    ポエムやエッセイでもなく詩でもありません。そんな技術もありません。 ただ、思ったことをつらつらと。 ふと感情がうごいたときにつらつらと。 短い文にまとめています。 ただの言葉ですが、気に入ってくださったらスキ、フォローをお願いします。 和道からあなたへ。 届いてほしいなぁ

  • Magic of Ghost

    Magic of Ghostの専用マガジンです。 宜しくお願いします!!

  • ただ、つぶやく

    ただ、つぶやくだけの枠です。 良いも悪いもなく、単純なやつ。

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【1話の1】新連載『Magic of Ghost』

第1話 ~救世主~   マジシャン=憧れ。俺にはいつか大きな舞台で『観客を楽しませる』という夢があった。一見普通の男子高校生だが、幽霊が見えて、人の心の中がわかってしまうという特殊な能力を持っている。  俺がその能力に気がついたのは中学校に入ってからのことだ。以降、その能力のことは伏せて今まで生きていた。マジシャンになりたいという夢、それを妨害せんとする俺の人生、俺は迷っていた。 「よっしゃあっ! 今日マジック番組やるじゃん!」  俺はテレビ欄を一通りチェックし終わり、嬉

    • 1日遅れのサンタクロース

      ワシはサンタクロース みんなから好かれてると思うじゃろ? ワシが担当する地域では ワシは嫌われ者じゃ 25日の夜にプレゼントを配らないからな 何故日にちを守らないかって? そんなことを知ってどうする? まぁ知りたいなら教えてやろう 簡単なことじゃ 子供は純粋で素直じゃろ しかし人間界はそれだけでは生きてはいけん 予定通りに全てが進むことはまずないじゃろう ましてや 人からのもらい物を自分の予定に組み込んだら それが崩れた時にショックが大きいはずじゃ

      • おれっちが見るバラの景色 その2

        おれっちは バラの花までたどり着いた 着くころには お腹にはいくつも傷がついていた そりゃあ痛かったけど やり遂げた嬉しさが 痛みを消してくれた 「ワタシが毎日見ている景色はどう?」 バラからおれっちに声をかけてくるのは珍しい 「おれっちがいつも見ている景色とは全然違う」 空が近くに見えた 少し頑張れば 雲にだって手が届く おれっちが何日もかけなきゃたどり着けない場所も 簡単に見ることができる トゲが刺さって痛痒いけど 高いところは怖いけど

        • おれっちが見るバラの景色 その1

          おれっちとバラが友達になってから しばらくが経つ ある時 「君が見ている景色を見てみたい」 って言ったんだ そうしたら 「トゲを避けて登ることができるならどうぞ」 って言われたんだ だからおれっちは頑張った 大きいトゲを避けるのは簡単だった だけど 小さくて見えないトゲは お腹に刺さって痛いんだ おれっちへ害が及ぶのは どうやら簡単に見える存在じゃないらしい 目に見えない存在が一番こわいんだ 「見えないものには油断しないぞ」 おれっちが心に誓

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        【1話の1】新連載『Magic of Ghost』

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        記事

          バラのこころ

          最近 ワタシによく声をかけてくる方がいる 黒くて小さくて はじめは無視していたわ でも 何度も何度も 大きな声で話しかけてくるの 野蛮だわ もう話しかけてほしくない そう思ったの 話しかけるのは最後にしてもらいたくて その方の質問に答えたわ そうしたらその方が まるで別の虫になったかのように 言葉にトゲがなくなったの それからはお友達になったわ 名前はダンゴムシ ワタシの気持ちを言うだけで 相手がこんなにも変わるなんて ワタシはやっぱり高

          バラのこころ

          ダンゴムシの友達のバラ

          「高貴なワタシに何の用?」 おれっちを上から見下ろしてるやつが よく言っているセリフだ おれっちはあのバラが大嫌いだ トゲトゲしていて お腹に当たると痛いんだ だから ある時おれっちは聞いたんだ 「お前は何でトゲトゲしているんだ?」って そうしたら バラは珍しくおれっちの質問に答えてくれた 「トゲを出していないと、ワタシの美しいお花が守れない」ってね その時、思ったんだ お腹を守るおれっちと一緒だって それからおれっちとバラは友達になったんだ 友

          ダンゴムシの友達のバラ

          ダンゴムシのおれっち

          おれっちはダンゴムシだぜ 敵から身を守るときは おれっちの硬い皮膚でお腹を守るんだ どんなやつだって おれっちを食べることはできない 弱い部分を隠しているからな 弱い部分を見せると そこに付け込んでくる奴がたくさんいる だからおれっちは弱い部分なんて絶対に見せない 弱い部分を見せられるのは 本当に信頼しているやつだけだ そして そんなやつは1人いれば十分だ

          ダンゴムシのおれっち

          大きくなったヘビのオイラ

          オイラは大きくなった いつも横にいる人間と大きさは変わらない 時間になると かかさずにオイラに食べ物をくれるから オイラは大きくなる 最近オイラが巻き付くと 苦しそうな顔をする 力をゆるめなければ この人間はきっと動かなくなる 少し前 決定的な瞬間があった オイラが巻き付いたら 顔を赤くしたんだ 苦しそうにして なみだを流している でも 真っ赤な顔は オイラを見て やさしい顔で笑ってくれた オイラは力をゆるめた それからは オイラは巻

          大きくなったヘビのオイラ

          鳥肌

          むかしむかし 何億年も前のボクたちの先祖がね 敵に威嚇をする時 体を大きく見せるために 体の毛を逆立ててたんだって その時にね 鳥肌を立たせて 毛を逆立ててたんだって ヒトってさ 変わらない部分は何億年も変わらないんだね それなのに 自分を変えようとするヒトは 本当にすごいと思う

          オイラはヘビ

          オイラはヘビだ オイラの隣にいる人間は オイラがなついてると思ってる いつも同じ人間がオイラの横にいる オイラはなつかない 食べ物をくれるから オイラは近くにいるだけだ だけど たまによくわからない気持ちになる 人間がやさしく見えるときがある そんなはずはない オイラはなつかない オイラはヘビだ

          オイラはヘビ

          主人公のボクはクスリもち

          ひとつだけ願いが叶うなら ボクはなんでも効くクスリがほしいな そうすればさ ヒトがいなくならないから ヒトがいなくなると ヒトが悲しむ だからボクは なんにでも効くクスリがほしい ひとつだけ願いが叶うなら ヒトが悲しまない世界にしたい だってさ 悲しみってヒトを伝わって いろんなヒトが悲しくなるんだよ 世界が悲しくなっちゃうよ だからボクは ヒトが悲しまない世界にしたい ひとつだけ願いが叶うなら 君はどんなことをお願いする?

          主人公のボクはクスリもち

          ボクの知っているお祭り

          お祭りが楽しいからなのかな ボクはね お祭りが終わると 寂しくなるんだ 夜の静かになったヤグラ 片付けをしているおとなたち でもね 思うんだ 最近のお祭りには 寂しさがないって だってね 地面にゴミがいっぱい落ちてるんだもん むかしはもっと風情があったと思う 盆踊りをするひとたち 遠くでも聞こえる太鼓の音 ヒグラシの鳴き声 なつかしいなぁ ----------------------------------------------------

          ボクの知っているお祭り

          戦争のはなしができる人

          今は令和 どんどんいなくなっていく 戦争を体験した人が 当時の話は 実体験でしか伝わらないことが多い ただの話に 臨場感にも似た感覚が生まれる 教科書の情報 知識人の話も大切 でも やっぱり敵わない だから 貴重な話を聞けるうちに聞いておこう 実体験の話なんて もう聞けないよ --------------------------------------------------------------------------------------

          戦争のはなしができる人

          変わることへの恐れ

          人は 今のままを好んで 変化を嫌う生き物だと思う 現状を抜け出すには 変わるしかないってわかっていてもね でもね そこには恐れがあるから変われないんだ そして成功している人を 心でうらやむ 一歩踏み出すこと 少しずつ変化することへの恐怖を捨てて 勇気を持つ 動かない現状維持より 動いて失敗するほうが 次に活きるし格好いい ---------------------------------------------------------------

          変わることへの恐れ

          【8話の3】連載中『Magic of Ghost』

          ※【途中から有料になります(平均4,000~6,000文字前後で100円)】購入していただいた際の利益は、すべて出版へ向けての費用にさせていただきます。今後とも優鬼、クレアともども、和道をよろしくお願いいたします。 ※この記事は【8話の2】の続きです。  華道坂の反応を見る限り、やはり麗夢とは関係があるようだ。 「てめぇ!!」  俺は思わず、すぐ後ろにいたその男の胸ぐらを掴んだ。この広過ぎるほどのバイキング会場の空気を一気に飲み込み、すべての視線が俺たちに向けられた。 「

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          【8話の3】連載中『Magic of Ghost』

          今日は最期

          ふと思うことがあるんだ もし今日 ボクが死んじゃったら やり残したことはないかなって 伝えたいことは伝えられたかなって ヒトはいつ死んじゃうかわからない 予測だってできない 今日を最期だと思って生きれば 人にも優しくなれると思う 人のイノチには期限がある だからね 1日1日を真剣に生きよう ----------------------------------------------------------------------------------