おれっちが見るバラの景色 その2
おれっちは
バラの花までたどり着いた
着くころには
お腹にはいくつも傷がついていた
そりゃあ痛かったけど
やり遂げた嬉しさが
痛みを消してくれた
「ワタシが毎日見ている景色はどう?」
バラからおれっちに声をかけてくるのは珍しい
「おれっちがいつも見ている景色とは全然違う」
空が近くに見えた
少し頑張れば
雲にだって手が届く
おれっちが何日もかけなきゃたどり着けない場所も
簡単に見ることができる
トゲが刺さって痛痒いけど
高いところは怖いけど
挑戦しないまま終わる生き方なんていやだ
だって
こんなにも良い景色が見られるんだからな
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