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おれっちが見るバラの景色 その1

おれっちとバラが友達になってから

しばらくが経つ

ある時

「君が見ている景色を見てみたい」

って言ったんだ

そうしたら

「トゲを避けて登ることができるならどうぞ」

って言われたんだ

だからおれっちは頑張った

大きいトゲを避けるのは簡単だった

だけど

小さくて見えないトゲは

お腹に刺さって痛いんだ

おれっちへ害が及ぶのは

どうやら簡単に見える存在じゃないらしい

目に見えない存在が一番こわいんだ

「見えないものには油断しないぞ」

おれっちが心に誓ったことだ

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