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はっきり話そうよ!

2006年4月 5日 (水)

さて、4月も5日が過ぎて、新年度の仕事が始まっています。
ウチの会社には、私のところ以外にもスタッフがいてそれぞれ仕事をしていますが、最近気になるのが「言葉が足らない」ということです。

特に気になるのが、「語尾をはっきりと言わない」ことなのですが…。
「あの、この食器が…」
「お客様がタクシーを2台…」
「カードを預かったんですけど…」

食器をどうしたいのっ?
タクシーを2台すぐ呼ぶの?それとも予約なのっ?!
カードを預かったから、それがどうだっちゅーんじゃ!

一事が万事、この調子…やれやれ。

実際はそれぞれの「…」のところで、うるうるとした目でじーっとこちらを見つめるので、なんかして欲しいんだな、と見当はつくものの、超能力者でもあるまいし、わかるわけがナイのです…。

若いスタッフのみならず、50代のスタッフにもこれをされたので、ある日きっぱりと、察して動くのを止めました。

だって、こちらが先読みし察して動くから、「これで良いや」って思ってるもんね絶対!!

「はい?食器をどうしたいんですか?」
「タクシー2台はどうしたいの?」
「そう、預かってどうするの?」

いちいち大人気ないとは思いましたが、必ず聞き返すことにしたのです。

3~4回すると自分で気づくようですが、中には一向にそのそぶりも無い人が…。

かくして今日も「ん?どうしたいの?」と聞いております。

保母さんか自分…。

客商売にかぎらず、きちんと「言葉」をやりとりするのは、ある意味社会人としての最低限のマナーだと思うのです。

こと仕事に関しては、自分の発する言葉に「責任」が付いて回るのですから、特に気をつけるべき問題ですよね…。

「いつ・どこで・だれが・なにを・どうしたか」
という会話のなかで、「どうしたか」が抜けてしまっては、意味が通じません。

語尾をぼかされたら、まったく会話が成立しないのです―。

まあ、わかってるくせにやっているズルい大人達もいるので、きっと悪いお手本になってしまうのでしょうが、ただでさえ、ボキャブラリが少ない若いモンがやると、片言での会話に近いものがあります。

「あのぉ~、コピー…」
「ええとぉ、電話が……たぶん予約…?」
「えっと、…いいですか?メニューの…印刷…?」

うう~ん、突っ込みどころ満載のお言葉ですねぇ…。

これは、昨日今日の2日間で私自身が耳にした、ウチの会社の若いモンのセリフです。

何も外国の方が多いわけではありません―。

むしろ、スタッフとして働いている、中国や韓国からの留学生や、日本人と結婚した台湾の方たちのほうが、きちんとした日本語を話します。

日本人の特徴とされてきた「あいまいさ」ですが、なんかそれとも意味が違うと思う今日このごろ。

敬語とか、ビジネストークとか、そういう次元から遠く離れて、まずはコミュニケーションの第一歩としての「会話」から、会社が教えていかなくてはならない時代になったんだな~、と実感―。

新年度早々に、愚痴っぽくなっちゃいました。
やれやれ、あたしも年かいねぇ…。

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