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深夜のお味噌汁

今日は大寒波の夜です。

いつもの服装では耐えきれない寒さで、
思わず寝る時間でもないのに
毛布をかぶっていました。


外には雪がちらついているらしいです。
私の住んでいる地域では
初雪になりました。

雪の深い地域の方を思います。
豪雪地帯のみなさん、大丈夫ですか。




夕飯にはカレーを作って食べました。
少しでも辛さで温まることが
できたらと思いましたが、

残念ながらそんなに
効果がありませんでした。

もっと温まるような献立
にすれば良かったと思いつつ、
恨みがましくはらはらと落ちてくる
白いものを見つめました。

これだから、寒い日は。



そしてパソコンの前で
今回の更新をどうしようかと悩み、
気付いたら深夜まで起きていました。

もう寝ようかと思ったのに
おなかがすいているのに気づきます。

どうしても何か食べたくて
たまらなくなった私は
何故かホットミルクではなく
お味噌汁を採用しました。


100均で8袋入りのそれは、
確かに安っぽく感じるところも
あるけど私的にはお気にいりです。

わりとおいしいと思っています。
何より家計に優しいのがいいです。

おわんの中に乾燥わかめを
ばらばらと入れてかさ増しして
心の中で唱えます。

いただきます。


ふんわりと漂う湯気に
まろやかなお味噌の味。

和風のだしでいうのなら
私はかつお節が一番好きです。
何だかとても安心する
香りだと感じます。

泳いでいるわかめを箸に絡めては
汁をずずっと飲んでいきます。

その繰り返しであっという間に
味噌汁は胃の中へと消えました。




そうして思うのは、
小さかった頃に母が
料理をしている後ろ姿です。

当時の我が家の味噌汁は
煮干しだしで作っていました。

かつお節とはまた違った
素朴な香りがするのが
気に入っていました。


あの頃は雪が降ると大喜びで
庭に駆け出し、小さな雪だるまを
いくつも作っていました。

次の日に溶けてしまっているの
を見て、頑張って作ったのに
あっけない終わりが来るのだと
学んだりもしました。


だけど地域によって雪は太陽の光で
簡単に消えるわけではないと、
ある日ニュースで知りました。

自分が住んでいる地域とは
全然違った気候の場所があること、

屋根に上って雪かきをする
おじいちゃんたちを見ながら、
ただただ圧倒されていました。




飲み干した味噌汁は未だに
ほかほかと胃の中を温めています。

私は食器類をシンクに下げに行きました。

普段よりずっと水道水が
冷えてしまっていて、
おわんを洗い始めるとすぐに
じんじんと指の先が痛み出します。



そっと窓に近づき、
カーテンをめくりました。

雪はもうやんでいました。

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