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猫と観るキャッツ:映画「キャッツ」(2019)

映画版を猫と鑑賞する

劇団四季が「CATS」を公演しているのは知っていたが、いまだに観に行けていない。
その点、劇場版の「キャッツ」は、映画のサブスクで鑑賞可能できて良い。
何より、家で愛猫と一緒に鑑賞できる。

薄三毛色の保護猫に、私はしゃけと名付けた。
元々は野良だったが、住環境などを勘案して保護されたという。映画を観ながら、君も集会に出てたのかい、と聞くと「にゃあん」と鳴いた。

ビニール袋のガサガサ音が大嫌いなので、もしかすると野生時代に鳥と喧嘩したか、捕まった思い出があるのかもしれない。
昼間には、窓の内側の安全圏からカラスに向かって一生懸命に威嚇をしている。住処を守ろうとしてくれているのか、我が家の警備隊長だ。

そう、警備隊長だと思っていたのだ。そこに、「キャッツ」は猫が哲学者である可能性を示唆してくれた。

我が家には哲学者がいる

ぼーっとしているのではなく物思いにふけっていて、私の安易な名付けを笑っている。じっと何もないところを眺めたり、声をかけても無視したり。そういった日々の動作に意味があるのだ。

さらに、猫の夜の集会の解釈が面白い。ミュージカルである必要性を感じさせてくれる構成だ。
ただ時折、しゃけが夜に窓辺で外に耳を澄ましていることがある。私の住んでいるマンションはほとんどの住人が猫を飼っているのだが、もしかすると何かしらのミーティングをしているのかもしれない。

映画を観ていると、しゃけはだいたい視界に入ろうと画面を塞ぐ。呼ぶと横に来てゴロゴロ言う。ニセモノなんか観てないで私を見なさいよ、とでも言うようにリモコンの上に座る。
家で猫と一緒に観れる(?)、映画というメディア形式にしてもらえたのは嬉しい限りだ。


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