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『ついカッとなって』40周年記念ボールペンのワークショップを考える(仕上編)

RayArc(レイアーク)、ならびにRayArc Astrolabe(アストロラーベ)の皆さま、おつかれさまです。新規事業ユニットです!

今回は、なんでも『面白がる』マインドでRayArcの40周年記念ボールペンからソウゾウの翼をひろげてみます!

株式会社RayArcのオープン社内報として、取り組み・思いを社内外に発信!

これまでのあらすじ

『お題:40周年記念ボールペン!』のワークショップをひらめいた経緯は、こちらの記事をご覧ください。

メインワークの検討までは、さらにこちらの記事をご覧ください。

1.参加者にとってどれほど、近くて遠い?

楽しそうなメインワークがコトコトおいしそうに煮詰まってきました。(THE・『煮詰まる』の正しい使い方…)

めっちゃ楽しそうなワークではありますが…

しかし、です。このメインワーク、いきなり胃に直撃すると、刺激が強すぎるかもしれません。もちろん、タフな参加者も中にはいらっしゃるので。人によっては、最初からメインワークをバリバリ食えるかもしれません。

食べたい! でも準備運動が必要だよ!

が、そんな参加者ばかりではありません。

メインワークをココロから味わい、自分の大事なテーマとして取り組んでいただくには、どんな参加者にとっても、

「これなら、私でも食べられそう!」

と受け止められるように、最善の形で差し出す必要があります。

そこで…。

2.メインワークまでの流れを決めよう

様式化されたコース料理では、オードブルやスープの計算の連鎖が、じわじわと胃の状態をメインディッシュに近づけてゆきます。そんな風に、メインワークまでの流れをつくりましょう!

どんな流れがよいか考えるコツは、まさに逆算。もし仮に、メインワークをいきなり実施したら、実際にどんなつまずきが起こりそうか? 参加者の視点に立って洗い出します。

参加者の視点に立つのはなかなか難しい…
考えに、考えぬいてみましょう

ここでいうつまずきとは、目に見えてワークが止まるような問題だけを指すのではありません。たとえば、

  1. 参加者が、話の唐突さに気持ちが追いつかず、無意識の居心地悪さを感じ、口数が減ってゆく

  2. 参加者が場の展開から、次は一体なにをやらされるのだろうと恐怖心を感じ、嵐をやり過ごすような姿勢になる

まさに無理ゲー、まず飛ばない場面

このような問題が参加者のココロで起きても、一見粛々とワークショップが進む(ように見える)ことはあります。ありますが、こうなると衝突を恐れない健全な対話は起きづらくなり、相互作用も思うように生まれません。

無謀に、飛んでみても…無理は無理

足場をかけてゆこう

ではどうする。ズバリ、この距離を埋めましょう!

攻略可能な道筋をつくろう!

起こりうるつまずきを具体化し、乗り越えられる足場を配置してゆきます。

◆起こりうるつまづきポイント

😵「え? 4本のボールペン
 戦士で主人公?
 それが4つの事業?
🤯「どういうことだ?
 ワッカンネー!

◆考えられる原因

メインワークで扱う情報の絶対量が、見るからに渋滞していますよね。

わかるためには、わけろ!

他にもつまずきポイントはいくつか考えられますが、今回はこの情報量の渋滞に注目して、足場のかけ方の一例を説明してみます。

◆かけられそうな足場
取り扱う情報を小出しにしてみてはどうでしょう。たとえばアイスブレイクのなかでキーになる素材の一部をやんわりと示してゆくようなことです。

これでも、まだ、無理ゲー状態のことも

それでも足りないなら、メインワークの前にもう少し難易度を落としたワークをはさんでみましょう。

理論上たどりつけるようになったら
ようやく『難易度』の調整ができる

こうすることで、段階的にイメージが膨らんだ状態で、メインワークに入ることができます。

◆流れの一例

今回メインワークであつかう情報は、大きく分けて以下の3つですね。

  1. 4本のボールペン

  2. それを見立てる4人の戦士

  3. RayArcの4つの事業

参加者の社歴が長く、3の『4つの事業』がある程度頭に入っている想定なら、1と2を小出しにすると一番フィットするかもしれません。逆に『4つの事業』が浸透してなければ、そこも段階的に設計する必要があります。

今回は、1と2を小出しにする場合で、考えてみます。

もし、こんな参加者が想定なら…

<アイスブレイク>

  1. 今日のワークで使う記念ボールペンを各自1本、選んでもらう

  2. 無地の用紙を配布し『自分の名前』と『自画像』を描いてもらう

  3. 描いた『自分の名前』と『自画像』を見せながら、順番に自己紹介する

ファシリテーションのコツ:
うまく描こうとしなくてよいよ、とサンプルを示してハードル下げる

記念ボールペン×4をてにいれた!

<プレワーク>

  1. 「今度はさっきより少しだけ難しくします、挑戦してみてください」などと声掛け

  2. 『子どもの頃に憧れていた、自分にとってのヒーロー的なもの』の絵を描いてもらう

  3. 描いた『自分にとってのヒーロー的なもの』を見せながら、順番に説明する

ファシリテーションのコツ:
いわゆる物語上のヒーローだけでなく、身近な人、あるいは歴史上の人物、生き物(虫や魚など)、自然(山、川、森、海など)、あるいは人工物(建物、機械、乗り物など)、なんでもよいですよと、声かけする

4人の戦士につながる
ヒーロー像をてにいれた!

3.最終調整すれば、完成!

流れをチェックして最終調整するには、俯瞰して見る視点と、細部をしっかり見直す視点の往復運動が必要になります。それを手助けしてくれるもののひとつが『進行表』です。

アイスブレイク、プレワーク、メインワーク…それぞれの活動の狙いはなにか? より気をつけて観察すべきことはなにか? 『進行表』でシミュレートしましょう。メインワーク後のクロージングの流れも大切です。

かろやかにメインワークに着地

まとめ(それは、はじまり)

いかがでしょうか? 40周年記念ボールペンひとつからでも、着想し、発展させ、煮詰めてゆくことで、こんな風に、会社の事業領域を掘り下げるワークショップをつくれたりするのですね〜!

かくのごとく、目に映るすべてのことは、ナニカのヒント! 一瞬の積み重ねの中で、しっかり可能性を模索してゆきましょう!

(新規事業ユニット・ワクワク魔人S)


さあ、ワクワクしようぜ!

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