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八百万の国の「仏教」とは何か?(前編)ー先生のための『和の国・日本国』講座㊹ー

おはようございます。りたろです。

自らの持ち味を社会に貢献する「『和』の学級経営」を軸に発信しています。


今回は、

「先生のための『和の国・日本国』講座」という主題のもと

「仏教」に焦点を当て、

「神社」と「お寺」の違いとは?

「仏教」とは何か?

日本国の歴史の中で「仏教」がどのように取り入れられたのか?

天皇と「仏教」とのつながりとは?

などの視点から、

『和の国・日本』とは何か?を考えていきたいと思います。



【今日の内容】
八百万の国の「仏教」とは何か?(前編)~先生のための『和の国・日本国』講座㊹〜 

1)「神社」「お寺」の違いって?
2)そもそも「仏教」って何?
3)皇族「仏教」とのつながりとは?



1)「神社」と「お寺」の違いって?



「神社」の記事でもお話ししましたが、

改めて、お話しさせていただきたいと思います!


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皆さんは、

もう『初詣』に行きましたか?

今年は、心配で参拝を遠慮した方もおられるかもしれませんね。


『初詣』にはよく

「神社」「お寺」に行きますよね!


神社は手を叩くんだけ?

お寺は手を合わせるんだけ?


どっちが「神社」で

どっちが「お寺」なんだ??

と迷われる方もいるかもしれません。


日本人は、

初詣に行ったり、

お墓参りをしたり、

七五三をしたり、

クリスマスをしたり、

年間でたくさんの宗教的な行事を行っているにもかかわらず


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【引用】新宗教15の疑問 - Part1 新宗教のイメージは? 新宗教への疑問など
 https://the-liberty.com/article/3391/


「宗教観」というものがとても薄く、

仏教もキリスト教も受け入れちゃう不思議な民族なんですね。



ところで、


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「神社」「お寺」の違いを知っていますか?


「神社」「お寺」の違いは、


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【引用】お寺と神社の違い表 Yuuri Tanakaさん 
 https://www.behance.net/gallery/55771355/_


のような違いがあります。


簡単に分けると


「神社」『神道』「お寺」『仏教』


です!


日本に「宗教」という概念が入ってきたのは

明治時代に入ってから取り入れられた概念で、

それ以前の日本には、

『神道』というものがありました。


そのため、

『神道』

「宗教」というよりも

日本古来からの「文化」という方がしっくりくるかもしれません。


『八百万(やおよろず)の神』


というものを聞いたことはありますか?


古来より日本では

自然の中のあらゆるものに神が宿る

信じられてきました。


豊かな自然をもつ日本列島ならではの考え方だと思います。

太陽、木、水、火、風、土、海、山

雨、雷、田んぼ、お米、などなど。。。


人が作った人工物でさえも

家の神、竈の神、剣の神、トイレの神とされています。


「必ず信じなさい!」という強制的なものではなく、

先人たちが感性で見出してきた考え方なので、

他の宗教にあるような「教え(教典)」もありません。


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すべてのものに神様が宿るととらえると

「人間は大自然の恵みに生かされている」と謙虚な気持ちになり、

畏れ敬い、何事にも感謝して生きることができます。


そこに

『和の精神』も加わり、

『自然との和』『人との和』も生まれました。


その大自然への感謝の気持ちが

ご飯を食べるときの

「いただきます」「ごちそうさま」にも

表れています。


これは日本固有の考え方であるというお話も

以前にもしてきましたよね!


実は、

飛鳥時代に『仏教』いう考え方が入ってきてから

『神道』と『仏教』は日本を代表するものとして

共に手を携え、

1000年以上国づくりを支えてきました。



「神社」と「お寺」の簡単な見分け方。


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「神社」には、
【建物】『鳥居』『〇〇社』『〇〇宮』
【役職】『神職』『巫女』
【特徴】『鏡』『しめ縄』
【参拝】『2拝2拍手1拝』


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「お寺」には、
【建物】『鐘』『お墓』『〇〇寺』『〇〇院』
【役職】『僧侶』『尼さん』『住職』
【特徴】『仏像』『数珠』『お線香』『護摩』
【参拝】『胸で手を合わせるだけ』


という違いがあります。


また、

『狛犬』『灯篭』

どちらもあります!!




2)そもそも「仏教」って何?



さて、

「仏教」ですが、


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インド発祥の宗教


で、


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ブッダ(仏陀・お釈迦様)


が開祖です。


日本国に伝来したのが、

552年、飛鳥時代ごろだと言われています。


「仏教」は、
修行をすることで、生きる苦しみから抜け、悟りを開き、
死後は極楽浄土へ行きましょう。
というような感じです。


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「仏教」が伝来したことにより、

日本古来よりあった「神道」にも大きな影響がありました。


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仏教徒は「お寺」を建て宗教活動をしました。


それまでの「神道」では、

山や海や岩などが神様のいるところで、

特に建物(社)がありませんでした。


そこで、

「仏教」の「お寺」を見て、

「神道」でも

『これいいじゃん!!』ということになり、

社殿を創ることにしました。


「神社」と「お寺」が似ているのはこのためです。


このように、

「仏教」は日本国の歴史の中で

大きな役割を果たしていくことになります。




3)皇族と「仏教」とのつながりとは?



日本国の歴史の中で、

皇族と「仏教」は非常に強い結びつきでした。


どのくらい強いのか?


昔は、皇族は人数が制限されていました。

明治時代になるまでは、


天皇は1人。皇族は4人。


という決まりがありました。


たくさん子供が生まれたとしても、

天皇になることができるのは1人。

天皇の血のスペアとしての皇族は4人だけ。


では、5人以上生まれた場合はどうなるのか?


実は、


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お坊さん


になっていたんです!!


つまり、

皇族に生まれたら基本的にはみんな「お坊さん」

女の子が生まれたとしたら、「尼さん」

になっていたんです!


当時、

皇族に生まれた女性はなかなか結婚することができませんでした。


なぜかというと、

今と違って民間人との結婚は許されていませんでした。

皇族と結婚するか。

藤原五摂家(近衛、二条、三条、九条、鷹司)と結婚するか。

しか選択肢がなかったからです。


そのため、

ほとんどの女性は、「尼さん」になりました。


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「海女さん」

ではないですからね!!


皇族は、「お坊さん」か「尼さん」になることが
義務付けられていたんです!!


しかし、

明治時代以降、「神道」と「仏教」が完全に分かれて、

皇族は「軍人」になることが義務付けられるようになります。


このような時代の変遷があって、

長い間、皇族と「仏教」とのつながりは、

非常に強い関係がありました。




次回以降の記事では、

「仏教」がどのようにして日本国に定着したのか?

そして、

もともと外国の宗教であった「仏教」が

神道と両立して取り入れることがなぜ可能だったのか?

ということをお話していきたいと思います。




これまで、
「日本はいい国だ!」というと
軍国主義者と言われたり、
危険思想だと思われたりしていました。


しかし、

2011年3月11日

東日本大震災を契機に外国から注目されてから、潮目が変わりました。


じつは、わたしたちが住んでいる『日本国』はすごい国なんです!!


まだまだ、
歴史の闇に埋もれてしまった「真実」が
たくさんあります。


「日本を知ることは、
       『自分のルーツ』を知ること」


わたしたちの生まれた国をもっと学びませんか?

そして、子どもたちに伝えませんか?

自分の生まれた国を誇りに感じることは、

きっと自己肯定感とか自己効力感につながるはず。


一緒に、『和の国・日本』を楽しく学びましょう!



最後まで、お読みいただきありがとうございました。




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