見出し画像

日本国が「目指したもの」6~先人に学ぶ災害大国・日本の『防災のかたち』とは?~(中編)ー日本人のための『和の国・日本国』講座71ー

こんばんは。高杉です。

日本人に「和の心」を取り戻すというスローガンのもと
『和だちプロジェクト』の代表として活動しています。


さて、

前回から


先人に学ぶ災害大国・日本の『防災』のかたち


のテーマでお話をさせていただいています。

前編の続きからお話をさせていただきますので、
ぜひ、前編をご覧になってから、見てくださいね!



今回は、
「防災」に関わる啓発日
わが国にある「世界一の〇〇」のお話をしていきたいと思います。

よろしくお願いいたします。





1)「防災の日」って何の日?




9月1日。


さて、何の日でしょうか。





正解は、「防災の日」です。


「防災の日」は、1960年に定められた災害に対する啓発日です。

台風や地震、津波などの災害に対して国民が認識を深めて

心構えを備えるために制定されました。


では、どうして防災の日が制定されたのでしょうか。


それは、1959年に起こった『伊勢湾台風』に関係があります。

1959年9月26日に発生した『伊勢湾台風』の影響により、

犠牲者約5000人。

負傷者約4万人の全国でも大きな被害をもたらしました。

この被害は、先の大戦後の自然災害で3番目。

台風の被害では最も多い被災者数でした。

このような被害をきっかけとして、
1960年に「防災の日」が閣議決定されたのです。




さて、「防災の日」は9月1日と定められていますが、

『9月1日』になった理由は、大きく2つあります。

まず一つは、

1923(対象12)年9月1日に起こった『関東大震災』です。

関東大震災は、神奈川県・東京都を中心に千葉県、茨城県、静岡県の
広範囲で甚大な被害をもたらしました。

死者数・行方不明者数合わせて10万以上と伝えられています。


もう一つが、

暦の『二百十日』と関係しています。

「防災の日」は、暦上で台風が発生するとされている厄日(立春から210日)にあたり、太陽暦では、ちょうど『9月1日』とされているのです。


防災に関する記念日や週間は、『防災の日』だけではありません。



1月17日    防災とボランティアの日
1月15日~21日 防災とボランティア週間
1月26日     文化財防火デー
3月1日~7日  春の全国火災予防運動 車両火災予防運動 建築物防災週間
3月7日      消防記念日
5月1日~31日 水防月間
6月1日~30日 土砂災害防止月間
6月1日~7日 がけ崩れ防災週間
6月第2週~1週間 危険物安全月間
7月1日~7日 全国安全週間
8月25~31日 道路防災週間
9月1日     防災の日
8月30日~9月1日 防災週間
9月9日     救急の日
9月9日を含む1週間 救急医療週間
11月5日    津波防災の日
11月9日    119番の日
11月9日~15日 秋の全国火災予防運動
12月1日~7日 雪崩防災週間



などがあります。


わが国における日本人の防災意識の高さや、反対にこれだけ意識しなければならない災害が起こっていることが分かりますね。





「防災の日」は、防災意識を啓発する日であり、
災害対策の行動を起こすきっかけとなる絶好の機会です。


1)持ち出し用災害セットを見直す。
2)自宅避難の備蓄品を備える。
3)防災アプリをダウンロードする。


など確認していくといいですね!



2)日本人が忘れてはならない日。




私たちにとって、
記憶に新しい大きな災害と言えばどのようなものを思い浮かべるでしょう。



2011年3月11日。



これは、私たちにとって忘れてはならない日です。




そうです。


『東日本大震災』です。





日本各地で大きな揺れや、大津波・火災などにより、
東北地方を中心に12都道府県で
1万8000人以上の方々が亡くなったり、
今もなお行方不明になっています。





3)岩手県釜石市にある「世界一の〇〇」とは?




この『東日本大震災』での津波による被害で、
特に太平洋沿岸の町が大きな被害にあいました。

その中に、
岩手県の港町である釜石市があります。




マップで見ると山間部と海に囲まれて、
町が密集していることが分かります。

この釜石市には、「世界一」のあるものがあります。

さて、何でしょう?

この地図の中にヒントがあります!








そうです。

もう見つけた人もいますか?


それが「防波堤」なんです。


岩手県釜石市には、「世界一の防波堤」があります。



では、何が世界一なのでしょうか?





釜石市の防波堤は、


【長さ】990mと660m。

【厚さ】20m。

【海底からの高さ】69m。

国が、総工費1200億円をかけて建てました。

なんと30年かけて2009年に完成しました。




そして…





完成した翌年の2010年に

「世界最大水深の防波堤」として、ギネスに認定されたのです。




4)どうして釜石市に「世界一の〇〇」がつくられたのか?





では、
どうしてそんなにすごいものが
釜石市に造られることになった
のでしょうか?

商港も漁港もあって大事な場所だからでしょうか?

大津波の被害にあったからでしょうか?




実は、この地域は明治時代に大津波を経験しました。

『明治三陸津波』です。


明治29年6月15日に起こり、

当時釜石に住んでいた5687人のうち、

2907人の方が犠牲になりました。


なんと、半数の方々が犠牲になったのです。




この「世界一の防波堤」が完成した時、

釜石の人たちはどう思ったでしょう。


「これで津波が来ても安心だ」


「自分たちの釜石には世界一の防波堤がある。釜石の誇りだ!」


「釜石にとってこの防波堤は、『安心のとりで』だ!」


このように思ったにちがいありません。


ところが…





2011年3月11日。



『東日本大震災』が釜石を襲いました。



さて、「世界一の防波堤」はどうなったと思いますか?


そして、釜石の人々はどうなったでしょうか?


次回は、ここからお話をしていきたいと思います。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

自分や自分の家族の幸せだけを願っていた僕が、この日本国に生まれ、日本人として生きることができ、本当に幸せだな。誇りに思うことができるようになりました。


だから、あなたにも知ってほしいのです。


私たちが生まれた日本国が本当に目指していたものを。日本国が本当に素敵な国だということを。


そして、今日まで、私たちが豊かな暮らしを営むことができるこのすてきな国が続いているのは、日本国を、私たちを命がけで守ってくださった先人たちのおかげであるということを。


先人たちが大切にしてきた精神性。

僕たちの心の中に眠っている精神性。

『和の精神』を呼び覚まし、再び日本を皆がよろこびあふれる豊かな国にしたい。

自分を、自分の国を堂々と語り、誇りに思ってほしい。

子どもたちが希望を感じ、いきいきと輝くことができる国にしたい。


それが今、我が国に生きる僕たち大人の役割だと思うのです。


一緒に、日本を学びませんか?


最後まで、お読みいただきありがとうございました。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?