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#79 ゴールデン・サークル Part2

昨日の続きです!

昨日の記事はこちら!


今回、紹介している本はこれです↓

サイモン・シネック著『WHYから始めよ! インスパイア型リーダーはここが違う』を紹介していきます。


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生物学

直感による決断

今回、取り上げているゴールデン・サークルの原理は、単なるコミュニケーションのモデルではなく、生物学だと述べています。

その根拠が、前回の記事で示した図を脳の組織で置き換えると見えてきます。

これが前回の図↓

スクリーンショット 2020-08-16 9.10.45



これが脳の組織に置き換えた図↓(文言の変更だけ)

スクリーンショット 2020-08-14 9.46.49

WHAT”新皮質”
・合理的で分析的な思考や言語機能をつかさどる。
HOWWHY”大脳辺縁系”
・信頼忠誠心といった感情の機能をつかさどる。
・行動意思決定などの機能もつかさどる。
ただ、言語をつかさどる機能はない。

・・・

外側から内側(WHAT→HOW→WHY)に向かう順番でコミュニケーションをはかると、大量の情報を理解してもらえるが、行動を駆り立てることはできない。

内側から外側(WHY→HOW→WHAT)に向かう順番でコミュニケーションをはかれば、意思決定をつかさどる部分に最初に訴えかけることができ、その後に情報を処理するところに訴えかければ、感情による決定が合理的なものになる。


ここで言いたいことは、脳の中心部分には「感情を説明する機能がない」ということです。感情を伝えるときに言葉に詰まるのは、機能が違うからです。


著者は例を上げています。既婚者に対して

「なぜ、いまの伴侶と結婚したのですか?」

この質問に対して、明確な答えは返ってこないです。なぜなら、感情を説明することができないからです。

そのため、伴侶を愛している真の理由を言葉でどう説明すればいいのかわからず、くどくどしたり、遠回しに言ってみたりするかも知れません。それで慌てて、”賢い”、”笑顔がステキ”、”体型がいい”、”顔が好み”などといったありきたりな回答になってしまいます。そのような人なら、きっと探せばごまんといるのに「なぜ、その人なの?」という回答にはならないのです。


他の決断でもそうです。ひとつの決断を下しても、なぜ、その決断なのか理由を言葉で説明するのは難しいです。なので、私たちは無理やり説明をくっつけます。今の政治家の答弁もそうかも知れません。

理由はあとづけできるが、真の動機までは見えてこない。それは、「意思決定能力」と「決定を下した理由を説明する能力」は、脳の異なる部分に存在しているから、私たちが言葉で説明することは難しいのです。


なので、私たちは「直感による決断」に対して、理由を説明する時「そう感じたから」と言ってしまう。それは、直感による意志決定はすべて大脳辺縁系生じているからです。


しかし、それこそが本来の姿なのかも知れないと思いました。


理由を無理くりつけても、信憑性に欠けるくらいなら「なんとなく」とか「こっちの方が魅力的」って言った方が信憑性があるのかも知れないと思ったからです。

また、「直感による決断」は合理的にものごとを考える脳の部分より質が高いことをがわかっています。長い時間考えて判断したことよりも直感的に判断した方が、いい選択という方が可能性が高いのです。

反対に言えば、答えを誤る可能性を低くすることにもつながると思います。直感って大事だと思いました。

・・・

本の中では、薄型テレビを例に出しています。簡単にまとめますと

家電量販店に行って、2種類の異なる薄型テレビがあり、長い時間説明を受けて、考え、最終的には購入しましたが、確信は持てていない状態でした。後日、友人の家に遊びに行くと、自分が悩んでいた「もうひとつの方」のテレビを購入していたのです。友人はそのテレビについて説明すると、自分は嫉妬心が湧き上がってくる。どちらのテレビが本当にいいのかわからないのに。そして思う。「おれ、違うの買っちまったかな?」


人間は「感性」「感情」が大事だと私は思いました。その感性に惹かれた人が発信するモノを信じる。その人が紹介した商品を購入する。その人がオススメしているコンテンツに触れてみる。

もっと簡単に言えば、みなさんの身の回りにあるモノもそうかも知れないです。Apple製品が好きなら、iPhoneやiMac、MacBookを買いますし、このスポーツ選手が使っているモデルなら、それに惹かれて買うと思います。ブランド品もそうではないでしょうか。

なぜなら、そのWHYを私たちは信じ、WHYを買っていることになるのだと思います。製品や商品を買うのではなく、言ってしまえばネームを買っているのだと思います。WHYがはっきりしていて、信じているから。

この意識を持っているだけで、ストレスや疑念はまったく生まれてこないと思います。自分の選択にも不安になることもないと思いますし、確信を持つこともできると思います。

いかに情報を少なくし、考える時間を減らし、質の高い判断をすることができるかで大きく変わってくると思います。



決断はWHY-感情-を起点に生じているのだ。






今日はここまで!
続きは明日の投稿で!


それでは、また次の記事で会いましょう!



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