【詩】悪いやつらは、みな同じ

  悪いやつらは、みな同じ

足をもがれて地を這う虫が、
羽をもがれた羽虫を羨む。

手足をもがれた片輪の幼女の視界には、
羽をもがれた小鳥の他には誰もいない。

なんの悪気もない聾唖者が、
音を出さない壊れた鈴を
踏み潰す。

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