私が握手したおじさんはホームレスだった!パリは優しい人が多い
ボンジュール!慣れた感じで近寄ってくるおじさん。
「ママです!」と娘はおじさんに私を紹介した。
笑顔で私のところへ近寄り、それはそれはどーもどーもようこそパリへ!といった様子で、「ボンジュール!」と言いながら握手を求めてきた。私もよくわからないけど「ボンジュール」とだけ言って笑顔で手を出した。
何を言ってるかわからなかったけど、パリに来たことを歓迎しているようなことを言っていたんだと思う。
おじさんまたねー、その場を去ったあと私は娘に「知り合いのおじさん?」と聞いた。娘がいつもお世話になってる近所のおじさんだと思ったら
予想もしない答えが返ってきた。
「ちがうよ、いつもそこにいるホームレスのおじさん」
「えーー!!! やだーなにそれガッつり握手しちゃったじゃん」
娘はただ笑っていた。
一般の人と見分けがつかない時があるのがフランス
フランスではホームレスにいろんな意味で寛大な気がする......
犬や猫と一緒に路上生活をしている
フランスのホームレスは、ペット同伴なことも多い。
どういう理由でそうなってるのかはわからない。しかもどの犬も猫もめちゃめちゃおとなしい。
ホームレスがペット同伴なのも気になるけど、その相棒たちがなぜおとなしいのかはもっと気になる。
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ホームレスの人に飼われている犬や猫たちは、じーーーっとその場を動かず飼い主さんにただ寄り添って1日を過ごしている。この従順で健気ところが見ていてぎゅっとしたりする。
自分たちが食べるのも精いっぱいであろうに、きちんと餌もあげてペットを優先させてる姿にも心を打たれる。
長くフランスにいる娘にきいても「どうしてだろうね」と明確なことはわからないし、パリ生活が20年近いベテランに聞いても、いままで気が付かなかったかのように「あ!確かに!」ということだった。
だけど、付け加えるように「殺処分寸前の動物を助け出して、オレ達共に生きていこうぜ!みたいな感じなのかな....」とも言っていた。
確かに..... そういう理由もあるかもね。
会話を楽しむフランス人
ホームレスも例外ではない。フランス人はカフェでも公園でも「会話」を楽しんでいる。
カフェでも携帯をいじってる姿はほとんど見かけない。
純粋におしゃべりするのに全力だ。
道端で、ホームレスらしき人と女性が話し込んでる姿も目撃した。
そうやって誰であれおしゃべりが好きで、コミュニケーションが上手に見える。
どんな会話をしているのか気になるところ。
社会との隔たり感じないポジティブさ
フランスのホームレスはわりとポジティブというかポップだ。
もちろん明るく陽気な人ばかりではないが、勝手にドアマンをやったり、店先を掃除(といっても簡単な)したりして、なにかと交流している。
もちろんお小遣い狙いだったりもする。
私が思わず握手してしまったおじさんのように、顔見知りになった近所の人と、明るく仲良くやっている様子を見ていても幸せそうである。
とにかく自由!そしてその自由を受け入れる人も自由。
社会的な背景については置いとくとして、日本とはだいぶ違うホームレスの人たちの立ち位置と、環境。
座って段ボール紙の看板になにか自分がどんな理由で困ってるかを書いてボロボロの紙カップを置いたりしてる人もいるし、スタイルは人それぞれ。
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無賃乗車はコントロールが取り締まるという話を以前に書きました。無賃乗車はその場で罰金です。
ところが、フランスの駅員さんはびっくりすることにホームレスには寛容です。
例外的にというか詳細な決まりがあるかは定かではないですが。と前置きして娘のこんな目撃談が・・・
駅の構内で終電がおわりシャッターを閉めよう、という時刻
駅員さんが、ホームレスの人に向かって
「あんた今日はここで寝るの? おやすみ〜」
とのんきに声をかけて ガラガラガラ〜〜
とシャッターを下ろしていたそーな。
おやすみ~って挨拶までしちゃうところが 私がフランス人についつい興味がわいてしまう理由でもあります。
今日も最後までありがとうございました(^^)/
海外の気になった習慣や、おもしろいとおもった人々の感覚を勝手な視点で書いていること多めです。
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