「ものときろく」

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「ものときろく」

"Explore, connect and record things" もの=こと=ひと “もの”の背景を「探求し、」「繋げ、」「記録する。」 “もの” が経験と寄り添い、人を繋ぎ、人生を充実させる。 全ての人が編集者として参加できるプロジェクト

最近の記事

眼鏡と香水。印象をプロデュース。コミュニケーションするコンセプトストア 江東区森下 / 菊川「Atelier Macri」

何年経っても頭に固着する強烈な経験。長く生きるにつれて誰にでも一つや二つあるだろう。 思い返してみると朧げな視覚的な記憶に反して、瞬間の「香り」は強烈に鮮明に刻まれていないだろうか?ダイレクトに本能を揺るがす「香り」は他人を記憶するに大きな影響を与える。 朧げなる視覚だが、外見的な印象に最も影響を与えているは「眼」と言えるだろう。コロナ禍で世界中の鼻と口が覆われてもなお晒され続けた「眼」。 距離感があれば「眼」が、近距離まで近づけば「香り」が。その人物の印象を左右するという

    • 不変が繋ぐ愛着。古靴と鞄「la madri」

      諸行無常。この世のすべては変化していくこと。絶対的な法則として当てはまらないものはないが、逆にファッションほど変化の速度が早い世界もあまりないだろう。 そんなファッションの世界でもトレンドの波に呑まれず変わらない不変的なアイテムはいくつもある。ビジネスではスーツを着用するなどメンズスタイルにおいて不変的な物はすぐに思い当たるのではないだろうか? 一方、レディースは?パッと思い浮かぶのはハイブランドのバッグ。セレブリティの象徴である。ただし、ほとんどの人にとっては手が届かな

      • タイコーヒーとカルチャーが無限に交わる寄合所 墨田区森下「COFFEE SESSION」

        微笑みの国タイ。近年は若い世代が自国のカルチャーを再発見し、洗練された独創的なプロダクトを生み出していることをご存知だろうか。 そんなタイ、実はコーヒーの産地でもある。私自身、シングルオリジンコーヒーを愛飲してきたがタイ産の豆の経験は数えられるほどしかなかった。 今回は日本でも珍しいタイコーヒーを専門に扱い、タイのカルチャーと一見関連しそうにないものを掛け合わせるネオ・バンコクなコーヒースタンド「COFFEE SESSION」のオーナー・モリジ氏をご紹介する。 - CO

        • Gleeful | Vintage Clothing & Antique 店舗の強みを活かしたオンラインストア実現に向けて vol.2 Online Store統括 齋藤氏

          Gleefulは2008年に柏にオープンして以降、多店舗展開を進め、現在は千葉県の柏・松戸、東京都の下北沢(2店舗)、原宿、愛知県の名古屋と6店舗を展開。全国の古着屋に卸売も提供しているアパレル企業である。 Gleefulといえばアンティーク家具・什器が飾られた空間で、メンズもレディース共にバランスよくヴィンテージからレギュラーアイテムまで揃える総合力が売り。柏店ではカフェも併設され、大学生から子供連れまで楽しむ姿が印象的だ 前編ではGleefulを率いる三輪社長にGle

        眼鏡と香水。印象をプロデュース。コミュニケーションするコンセプトストア 江東区森下 / 菊川「Atelier Macri」

          Gleeful | Vintage Clothing & Antique 店舗の強みを活かしたオンラインストア実現に向けて vol.1 三輪社長へのインタビュー

          Gleefulは2008年に柏にオープンして以降、多店舗展開を進め、現在は千葉県の柏・松戸、東京都の下北沢(2店舗)・原宿、愛知県の名古屋と6店舗を展開。全国の古着屋に卸売も提供しているアパレル企業である。 Gleefulといえばアンティーク家具・什器が飾られた空間で、メンズ・レディース共にバランスよくヴィンテージからレギュラーアイテムまで揃える総合力が売り。柏店ではカフェも併設され、大学生から子供連れまで楽しむ姿が印象的だ。 そんなGleefulだがOnline Sto

          Gleeful | Vintage Clothing & Antique 店舗の強みを活かしたオンラインストア実現に向けて vol.1 三輪社長へのインタビュー

          ビデオにアメトイ、洋雑誌まで?シン感覚な自転車屋 高田馬場「Lipit-Ischtar」

          新宿区・高田馬場駅から徒歩10分、西早稲田駅から徒歩2分ほど。 自転車にビデオ、アメトイや洋雑誌が置かれた店内から感じるカルチャーの匂い・・・はたしてここは何のお店なのだろうか? 今回はそんな気になるお店「Lipit-Ischtar」(リピト・イシュタール)のオーナー・田中さんに取材を行った。 - まずはLipit-Ischtar(リピト・イシュタール)のコンセプトについて教えてください。 自転車屋と自分の趣味を併設したって感じで、明確にコンセプトを設けているわけではない

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          創業100年以上。本宮石鹸工業所に受け継がれる父親譲りの頑固DNA【サンダー・レッド純粉石鹸】

          1922年(大正11年)。 大衆が自由を求め、民主主義が叫ばれた大正デモクラシー真っ只中の時代。 同年、東京都・隅田川のほとりにある本所緑町(現在の両国近辺)に小さな工場が産声をあげた。 「カミナリ石鹸本舗」である。 当時の洗濯といえば、たらいと洗濯板。カミナリ石鹸本舗で作られた固形石鹸「雷石鹸」は、当時の人々の暮らしを支えていた。 それから約100年、全自動洗濯機が主流となった現代。時代の移り変わりに負けることなく、今なお人々の暮らしを支え続けていることを皆さんはご存知

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          【NEXT-GEN】高円寺古着屋最年少。本物の風格。DIRT Vintage Clothing

          30代以下の「モノ好き」たちのルーツやビジョンに迫る。 古着好きな人間であれば、誰もが通う高円寺。 「DIRT Vintage Clothing」はそんな高円寺の北口に店を構える。 コンパクトな店内に濃縮されたアメリカの空気が漂っている。 オーナーは22歳の齋藤綾馬氏。 飛ぶ鳥を落とす勢いの綾馬氏。今回はそんな綾馬氏の生い立ちから今後のビジョン、DIRT Vintage Clothingの今に迫る。 -まず、初めに綾馬(りょうま)さんの幼少期から今までの経歴や古着との出会

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          圧巻。圧倒。圧勝。Big Apple Storeが送るRalph Lauren Shirt Collection #SELFISH Vol.1

          RISEフェザー級ランカーでもあり、日本最大のヴィンテージの祭典VCMにも出店したオンライン古着屋Big Apple Storeのオーナー。そしてエンジニアとしても活躍する三刀流。松下竜之助氏 前回の取材は激闘の翌日。減量明け。食欲が最高潮に達している状態の中で松下氏の背景や今後の展望について伺った。 それから約1ヶ月後。高円寺でBig Apple Store名物であるRalph Lauren Shirt Collectionを開催。 並びもでたオープンから数時間後。取

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          VCM代表・十倍直昭氏に聞く「古着との出会い」<後編>

          2024年3月30日 土曜日 午前9時。パシフィコ横浜の展示ホールC前に全国の古着愛好家たちが列をなして、今か今かと開場を待ち焦がれていた。国内最大級のヴィンテージの祭典VCM COLLECITON MALL(以下、VCM vol.4) vol.4の初日である。 まさに祭りのごとき会場で、いくつかの出店者にVCMの影響や期待について、十倍氏からコンセプトやVCM vol.4の様子について取材させていただいた。(日本最大のヴィンテージの祭典 VCM vol.4 熱狂の最中に聞

          VCM代表・十倍直昭氏に聞く「古着との出会い」<後編>

          VCM代表・十倍直昭氏に聞く「VCMの見据える未来」<前編>

          2024年3月30日 土曜日 午前9時。パシフィコ横浜の展示ホールC前に全国の古着愛好家たちが列をなして、今か今かと開場を待ち焦がれていた。国内最大級のヴィンテージの祭典VCM COLLECITON MALL(以下、VCM vol.4) vol.4の初日である。 まさに祭りのごとき会場で、いくつかの出店者にVCMの影響や期待について、十倍氏からコンセプトやVCM vol.4の様子について取材させていただいた。(日本最大のヴィンテージの祭典 VCM vol.4 熱狂の最中に聞

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          闘う古着屋。激闘の翌日に。

          4.22 新宿FACE。プロ格闘技団体KROSS × OVERが主催するKROSS × OVER25が開催された。初めての格闘技観戦。「もの」を扱うメディアがなぜ?そう思われるのも当然だろう。 今回の取材先は、RISEフェザー級ランカーでもあり、日本最大のヴィンテージの祭典VCMにも出店したオンライン古着屋Big Apple Storeのオーナー。そしてエンジニアとしても活躍する三刀流。松下竜之助氏。 VCM vol.4への出店から3週間後に格闘技の試合。短期間のうちに異

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          【NEXT-GEN】ヴィンテージ時計業界の最年少。新卒の道を捨て飛び込んだ、茨の道。

          30代以下の「モノ好き」たちのルーツやビジョンに迫る。 そうそうたるヴィンテージ時計の名店が点在する東京で実店舗の開店を目指し、新卒として内定していた企業を辞退。ヴィンテージオメガの名店・White Kingsで勤務しつつ、自らもJwatchmanの屋号を掲げ、時計の道へ飛び込んだ高橋龍一氏(23)。 大学二年生から「ものときろく」のメンバーとして、ポップアップでのヴィンテージ時計販売や取材をともにした彼に、時計沼へ足を踏み入れた経緯から時計業界への想い、今後の展望につい

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          日本最大のヴィンテージの祭典 VCM vol.4 熱狂の最中に聞いた意義と可能性

          3/30(土)-3/31(日)にパシフィコ横浜で開催されたVCM vol.4 回を重ねるごとに規模を拡大し、我々が伺った初日の9時過ぎには会場の外まで長蛇の列。9時半の先行入場と同時に会場の熱気は最高潮に。終日、人の波は途切れることがなく入場制限をする店舗もちらほら。そんな熱狂の最中、主催者である十倍氏と出店者にVCMの意義と業界に与える影響について伺った。 VCM主催者 十倍直昭氏へのインタビュー- VCMについて教えてください。 VCMはヴィンテージ総合プラットフォ

          日本最大のヴィンテージの祭典 VCM vol.4 熱狂の最中に聞いた意義と可能性

          【NEXT-GEN】浅草橋から世界へ。古着に命をかける若き中東バイヤー

          30代以下の「モノ好き」たちのルーツやビジョンに迫る。 東京都台東区は浅草橋。古着好きな人間であれば、浅草橋に古着のイメージがないことは伝わるだろう。そんな古着カルチャーが染み付いていない下町にバックパッカーの過去を持つ24歳の天野氏が新進気鋭の古着屋「'bout」を2023年11月にオープンした。 圧巻のスペシャルヴィンテージをいかにして仕入れているのか、そして天野氏が見据える未来とは。 - 'boutの取扱商品について教えてください。 一階はCP COMPANY・

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          ヴィンテージ好き悶絶。仙台で「本物」に囲まれた3日間。TRUE VINTAGE × White Kings

          日本に住む古着フリークであれば誰もがその名を知っているであろう、良質なアメリカ古着を取り揃える名店で、仙台に店を構えるTRUE VINTAGE。 そして、私たちもたびたび取材やイベントでご一緒させていただいているヴィンテージOMEGAの専門店で、銀座に店を構えるWhite Kings。(過去記事はこちら) その道のトップランナーである両店が、2024年3月1日(金)〜3月3日(日)にかけてコラボイベントを実施。 私たちもそのイベントにお邪魔させていただいたので、ヴィンテージに

          ヴィンテージ好き悶絶。仙台で「本物」に囲まれた3日間。TRUE VINTAGE × White Kings