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松岡修造、パラ水泳辻内選手の対談に学ぶポジティブ思考

さて、本日のテーマですが、パラリンピックから競泳の辻内彩野選手を取り上げます。

今日の放送で、私が興味を持って取り上げたいなと思ったきっかけは、Number Webでの松岡修三さんと辻内選手の対談記事が、とても前向きな気持ちにしてもらい、自然体な方だなと思ったからです。

こんな前向きな考えをもっている方は、チャンネルを通じても応援したいと思いますし、色々学べる点もあります。

記事でもネガティブにならないための方法などもありますので、引用しながらTipsについて考えていきたいと思います。

このnoteはVoicyの過去の放送の一部を文字に起こしたものです。

辻内彩野選手の経歴、困難があっても前向きでいられる理由とは?

まず、簡単に辻内彩野選手の経歴についてです。
こちらは、パラリンピック、パラスポーツの総合サイト パラサポウェブからの引用です。

父はスイミングコーチ、母は全国大会出場の実績を持つ水泳一家の長女に生まれ、小3から水泳を始めます。

高校は昭和学院に進学し、リレーでインターハイに出場するなど活躍。
高校卒業を機に一度は競技生活を退いたが、レース出場への意欲が再燃。
大学入学直後に視力が低下していく難病「黄斑(おうはん)ジストロフィー」の診断を受け、さらに高校の同級生・森下友紀がリオパラリンピックの日本代表だった縁もあり、2017年からパラ水泳に参戦。

同年のジャパンパラ競技大会で3種目の日本記録を塗り替え、本格的にパラリンピックを目指すことを決意した。
その翌年から国際舞台でも躍進。2019年9月の世界パラ水泳選手権では、100m平泳ぎで銅メダル、本命の100m自由形でも日本記録を更新して4位に入る健闘を見せた。東京2020パラリンピックでもメダルが期待される。

モットーは「楽しんだもん勝ち」。


スポーツクラブOSSO南砂を拠点とする。

以上です。

さて、この視力が安定しない、「黄斑(おうはん)ジストロフィー」の発症ついて、辻内選手は当時をこう振り返っています。

大学に入ると広い教室でスクリーンや教科書、レジュメを見たりするから、また新たに眼鏡を作りに行ったんです。
そうしたら「視力が安定していないので、病院へ行って検査して処方箋をもらって来て下さい」と初めて言われて、これはただごとではないんじゃないかと。
それで、それまで診てもらっていた病院とは別の病院で検査してもらったら、「黄斑ジストロフィー」という視力低下や視野異常を引き起こす難病じゃないかと言われて。
今度は国立病院へ行って精密検査を受けたら、やはり黄斑ジストロフィーだと確定診断されました。

以上です。

普通とか一般的にという言葉はあまり好きではないのですが、これまでの日常生活から大きな変化が訪れると考えると、不安になりますし落ち込んでしまうと思います。

ただ、辻内選手は、よかったなーって感想だったようです。なぜかというと、原因がわかったからのようです。

このポジティブ具合は、純粋にすごしい、規格外だなと思いました。

そして、今回の対談相手である松岡修造さんについてです。
まず、松岡修造さんといえば、元プロテニスプレイヤーで、引退後はいろんなテレビ番組に出演していたり、さまざまなスポーツ番組にも司会やインタビュアーとしても活躍していますね。
そして、誰に対しても、敬語で接しており、人柄の良さを感じます。
また、「まいにち修造」というカレンダーでは、ポジティブなメッセージを発信していることで有名です。

今回の対談記事は、松岡修造のパラリンピック一直線というコラム、企画から生まれたものです。

その修造さんをもって、辻内さんのポジティブ思考はちょっと規格外だとおっしゃっていました。

辻内さんへの対談は全部で4つの記事に分かれていました。
4つの記事を引用してしまうと、かなりのボリュームになってしまいますので、今回は主に「超ポジティブでいられる理由やネガティブにならない秘訣、ブラックノート」「今回のパラリンンピックで緊張しない理由」について次のチャプターで取り上げます。

松岡修造さんが驚愕! 辻内彩野選手の超ポジティブ思考と緊張を全くしない秘訣とは?

さて、前のチャプターでは、辻内選手の経歴や超ポジティブ思考についてのさわりについて触れました。ここからは、何が規格外で、どこが超ポジティブなのか、緊張しない理由について触れていきます。

まずはNumber Webの
松岡修造も脱帽…「嘆き悲しんでる暇があったら、楽しくしていよう」パラ水泳・辻内彩野の“超前向き”メンタル
を中心に掘り下げます。

前のチャプターでも、病気の発症に気づいた時、原因が分かってよかったとあるように超ポジティブです。

まず、現在の病状についてです。
対談の際は、ソーシャルディスタンスで距離を取ることもあって、3メートル離れていましたが、洋服の色がぼんやりわかるぐらいの視力のようです。
また、視力低下のほかに、中心視野というのも無いらしく、前にいる人の顔、頭がないように映ることもあるようです。

ただ、深刻に考えるのではなく、受け入れているというか、達観しているかという感じでした。

対談の一部を引用します。
まず、松岡さんの問いかけからスタートします。

Q.泳ぐ上で目が見えにくいというのはどうなんですか?
A.それほど変わらないし、「これぐらいの見え方でいっか」って。

Q:いや、だいぶ違いますよ。泳ぐときに見えなかったら、それは大変です。僕も子どもの頃、目をつぶって25m泳ぐという謎の練習があったんですけれども、間違いなくレーンロープに当たったり、最後ドカーンと壁に当たったりしたわけですよ。それは無いんですか?

A.わりと真っ直ぐ泳げますね。見えていた頃の感覚が強いので、急カーブしたり壁にぶつかったりというのは、眠いとき以外ありません。

Q.言っている意味が分かんないな(笑)。

このように超ポジティブですし、あの松岡さんが、驚いていたのが、記事を読んでいて面白かったです。

この、ポジティブ思考のベースとなるのが、病気を発症する前から大事にしていた、座右の銘とも言える言葉というか、意識していること
「嘆き悲しんでる暇があったら、楽しくしていよう」や「楽しんだもんがち」です。

これがあるから、どんなことがあっても、前向きなんだなと思いました。

ただ、どうしても気持ちを切り替えられない時も、人間なのであります。その時に実践していることが参考になるので紹介します。
それは、通称「ブラックノート」です。
これは嫌なことが起きた時に、嫌なことを1ページ1つずつ書き出す、その周りになぜそう思ったのかを書き出すみたいです。
で、吐き出したら、思い出さないように、びりっと破って捨てるようです。そして気持ちを切り替えます。

これは、学術的になメンタルトレーニングの方法論みたいなのですが、辻内さんは、自己流で、自分で導き出したと言えるので、すごいといえますし、また理にかなっているとも言えますね。

続いて緊張しない理由についても掘り下げます。
こちらもNumber Webの
「会場が家に近いから」…緊張のかけらも見せないパラ水泳・辻内彩野に、松岡修造が伝えた日本代表への期待感
を中心に掘り下げます。

まず、タイトルが凄いですね。
この手のサイトや記事ではまず見ないタイトルだと思いました。

こちらの記事では、メダルについて欲しいかどうかのやり取り、そこから緊張はしないのかというやりとりが印象的だったので、引用します。

まず、松岡さんが問いかけます。

Q.欲しくないんですか、メダル。
A:もらえるなら欲しいです、メダル(笑)。

Q:久しぶりなんですよ、東京でパランピックがあるって。こんなラッキーなことないっていうのが普通なのに、彩野さんにはそんな雰囲気がほとんどないんです。これ、合ってます?
A:合ってます。

Q:初めてのパラリンピックですよね。なぜ興奮を感じないんでしょうか?
A:何でですかね? 近過ぎちゃうんでしょうね、会場が家から。


Q:え? そんなことですか!?(一同爆笑)
A:もちろん水泳会場の東京アクアティクスセンターって、選手にとってすごく特別な場所なんですけど、結局、自分の家から自転車で行ける距離なんで。

この、達観しているというか、「国民の皆さんの期待に応えて」みたいな杓子定規的な回答がないのが辻内選手の魅力とも言えます。

ただ、これだけでは、ただの天然キャラに聞こえてしまいそうなので、辻内さんの信念というか意思も感じられるコメントもありましたので、引用します。

私がコロナ禍で感じたのは、世の中に暗いムードが漂っていても、テレビやネット配信なんかの画面越しでスポーツを応援すると、家の中が明るくなるということです。
だから、どんな形でも(東京パラリンピックを)やること自体は結果的にいいことになるんじゃないかなと思っています。
スポーツの力って、やっぱりすごいので。

国民の皆さんの中には、自分達がこんなに我慢しているのに何で選手は練習してるんだとか、なんで大会やるんだって思う方もたくさんいると思うんです。
でも、一回でもテレビやスマホで試合を見てもらえたら、何か少しでも変わるんじゃないかな、ちょっとだけ世の中が明るくなるんじゃないかなと。それが東京オリンピック・パラリンピックをやる意味になるんじゃないかなと思います。

以上です。

さて、今回の辻内選手の受け答え、松岡修造さんの選手へのリスペクトがあったからこそというのはもちろんあるのですが、松岡さん自身もタジタジになっていた、辻内さんの超ポジティブ思考や、自然体について、参考にしたいポイントは色々あるのではないでしょうか?

次のチャプターでTipsについて考えていきたいと思います。

人は人、自分は自分

さて、ここからはTipsについてです。
水曜日パーソナリティのきりさんの一昨日の放送で瀬戸大也選手を取り上げた時のTips「それはそれ、これはこれ」と響きが似ているのですが、こちらです。

「人は人、自分は自分」
これに尽きるのかなと思いました。

辻内綾野選手と松岡修造さんの対談を見ていると、他人との比較をして悩むのではなく、座右の銘とも言える「嘆き悲しんでる暇があったら、楽しくしていよう」や「楽しんだもんがち」にあるように、自分の人生を生きていると言えます。

また、松岡修造さんの相手に心地よく回答をしてもらおう、敬意を持って接しているという対談であったから、辻内選手も安心して、自分の本音で話ができたんだろうなと思います。

前のチャプターのインタビューにもあるように、この対談は予定調和ではない、どう転がっていくんだろうといったインタビューでしたし、だからこそ、辻内さんの魅力が詰まっていました。


ただ、「人は人、自分は自分」というのは分かるし意識をしていきたいが、どうしても消化することはできないこともあると思います。
その時のアプローチとしてヒントになるなーっと思ったのは、「嫌われる勇気」で有名なアドラー心理学の「課題の分離」ではないでしょうか。

ざっくり言いますと、この課題の分離は、自分以外を変えることはできないという前提に立ち、「自分の課題」と「相手の課題」の境界線をはっきり分けることです。

ですので、相手と比較したり、他人の期待に応えようと思っても、他人がジャッジする、このジャッジはコントロールできないので、自分の問題ではないと取り組むことが大事です。

また、辻内選手も時には悩むこともありますが、その時のアプローチも参考になると思います。
それは前のチャプターでも触れた「ブラックノート」。
このノートには1ページごとに、嫌なことを書き出し、なぜそう思ったのかを書き出すという行為です。

私の主観も入りますが、この行為を通じて、課題の分離をしている、そして最後にこのことを引きずらず、ビリっと破って捨てるその後、「嘆き悲しんでる暇があったら、楽しくしていよう」や「楽しんだもんがち」っていういつもの辻内選手に切り替えているんだろうなと思いました。

このnoteはVoicyの過去の放送の一部を文字に起こしたものです。
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