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マラソン鈴木健吾選手の日本新記録に学ぶ自然体の大切さ

さて、今週の日曜日のびわこ毎日マラソンで鈴木健吾選手の日本新記録更新についてです。

これまでの2時間5分の壁をついに超えて、2時間4分56秒を記録。しかも、今年の第76回大会を持って、びわこ毎日マラソンは終了、まさに最後のびわこ毎日マラソンで日本新記録が更新されたことで、今後も語り継がれていくかと思います。

今日は、日本新記録を達成した鈴木健吾選手の経歴や練習スタイルなどから、仕事や練習への向き合い方について考えていきたいと思います。

このnoteはVoicyの過去の放送の一部を文字に起こしたものです。

鈴木健吾選手の経歴 紆余曲折の競技生活

まず、鈴木健吾選手の経歴についてです。
1995年6月生まれの25歳。
高校卒業後は神奈川大学に進学して、2014年〜2018年まで全日本大学駅伝や箱根駅伝などで活躍します。

大学卒業後は富士通の陸上競技部に在籍して、3年目を迎えています。
今年の元旦に行われたニューイヤー駅伝での優勝の立役者となります。

身長は163センチと小柄ではありますが、リズム感のあるフォームで、スタミナもあり、ピッチが落ちないといったところが特徴です。

実際に日本新記録を達成したレースでも後半のペースの方が早く、35キロ〜40キロのラップが一番早かったという記録も残っています。

で、一見すると順調に見えますが、今回調べてみると「色んな壁にぶち当たりながらも努力を積んでいる選手」であるということがわかりました。

ここからはNumber webの記事
『「あの宇和島東の鈴木って、誰?」大学恩師が語るマラソン鈴木健吾25歳、“無名”の高校時代から“日本新”までの10年間』を中心に抜粋してきます。

まず、鈴木選手ですが高校時代は無名な選手でしたが、神奈川大学の大後(だいご)監督の目にとまりました。
天性のリズムを持っていると惚れ込んだようです。

そして、鈴木選手も神奈川大学への進学を決意します。
ただ、入学後の2年間は消化器系にトラブルを抱えてしまい、これといった成績を残せていなかったようでした。

大後監督もこのように振り返っています。

「2年生までは、追い込んだ練習をした後に、消化器系にトラブルが起きていました。おそらく、内臓でダメージを受けた箇所の修復が間に合わなかったんでしょう。そうなると、継続して質の高い練習が積めなかったんです
それが3年生になって変化が表れた。疲労が蓄積することがなくなり、練習の質、量が飛躍的に上がっていった。
20歳を超えて、内臓が収まるところに収まった感じでしょうか。いくらでも練習が出来るので、やめさせるのが大変でした。量が出来てくれば、次に追求するのは走りの“効率性”です

このように、練習を積みたかったけど、体がついていかなかった、2年間の鬱憤を晴らす形で、徹底的に練習を積んで実力をつけていったと言えます。

記事に戻ります。

大後監督には10数年来話を聞いているが、走りの効率、経済性が大きなテーマになっている。
「私が取り組んできたのは、上半身の使い方です。肩甲骨をしっかり動かして、上半身の力を骨盤に伝えます。そうすると、脚を使わずに、終盤に残せるんですよ。ただし、その効果は5%とか、10%に過ぎません。それでも、その小さな差がマラソンでは大きくなります

チューブを使った自重負荷のトレーニングなどに取り組んだ結果、大学3年は鈴木にとって充実の年となり、5000mでは13分57秒88、10000mでは28分30秒16の自己ベストをそれぞれマーク。
そして箱根駅伝では花の2区で好走、居並ぶ強敵を前に区間賞を獲得する。そして3月の日本学生ハーフマラソンでは1時間1分36秒を出して、後続に40秒ほどの差をつける圧勝。この1年で、一気にエリート選手の仲間入りをしたのである。

そして、大学4年間の集大成として、初マラソン2018年2月25日の東京マラソンに出場します。
この時のタイムは2時間10分21秒。
2時間10分を切ることはサブテンと呼ばれて、これを達成している選手は一流ランナーの証と言えるのですが、初マラソンで2時間10分台は凄いと言えます。

大後監督もこのように振り返っていました。
「大学4年生でこれくらい走れれば、文句なく『優』をつけます」
学究肌の大後監督らしい評価だった。

さて、このチャプターでは経歴や大学時代の紆余曲折のキャリアについて触れました。

次のチャプターでは実業団に進学後のこと、日本記録を達成したびわ湖毎日マラソンを中心に触れていきます。

日本新記録を達成した秘訣は給水ミスから?

さて、鈴木健吾選手ですが、大学卒業後は富士通に入社して陸上競技を続けます。この富士通ですが、今年のニューイヤー駅伝で優勝を飾った強豪チームです。

そして入社後に、東京マラソンの代表を決めるMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の出場権を獲得して、2019年に出場します。

この大会では、中盤で仕掛けを見せるものの、経験者の中村匠吾選手や服部優馬選手、大迫傑選手に振り切られました。

このレースのダイジェスト版がYoutubeにあがっていたのですが、びわ湖毎日マラソンと比べると、少し駆け引きに体力を消耗してしまっているなという印象を受けました。

その反面、びわこ毎日マラソンでは、本当に自重(じちょう)していて力を温存しているなと振り返ってみて感じました。

恩師の神奈川大学の大後監督もこのように評していました。

「30kmの時点では、『優勝して欲しいな』という程度の期待でした。ただ、序盤から健吾は集団の中で、目立ちませんでしたよね。もともと身長が163センチですから、集団に入ると紛れてしまうんですが、目立たない時は、狙える時なんです。じっくり構えて、いちいち仕掛けにも対応しない。力を蓄えてるんです。そして35kmを過ぎて、これは『日本新記録行けるな』と興奮しましたし、2時間4分台の記録には、さすがにびっくりしました」

このように、社会人3年目でありながらも、本当に落ち着いたレース運びをしています。

また、鈴木選手が日本記録を達成した理由の一つに、36キロの給水ポイントで、給水できなかったミスも考えられます。

ではなぜ、ミスが記録達成につながったのか?

キーワードは自然体であると、当チャンネルでは解釈しました。

続きを知りたい方は下記からアクセスください。

放送では、鈴木選手の自然体であることの強みを中心に掘り下げます。

このnoteはVoicyの過去の放送の一部を文字に起こしたものです。
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