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久しぶりのボイトレ

この5日、ボイトレに行ってきた。

前回は9月末だったので、二週間ぶりくらい。
ただ、7月の後半から9月末まで、父の入院と、8月に父が他界したことで、2ヶ月近くお休みしていた

さすがに2ヶ月お休みすると、声がなかなか出ない。教えてもらったことも、忘れていたりで、レッスン終盤になって、やっと「歌を歌いましょう」と言われ、竹内まりやさんの「駅」を歌ってみることになった。

今のトレーナーさんについてから、今まで、星野源さんしか歌ってこなかったので、女性の歌を歌うのは、この時が初めて。
キーは、竹内さんが割と低めの声のせいか、そのままで歌うことに。

お休みする前のレッスンで、地声だけではなく、裏声も使えるように、もちろんミックスもという話をしてもらった記憶はあるのだが、歌ってみると、地声の一番強い声しか出なくて、まずそこをどうすればいいかを教えてもらった。
で、どうにか地声の弱いところで歌えるようになり、これから「駅」を歌いましょうということで、この日のレッスンは終了。

さぁ大変。
長く休んでいたせいで、声は思ったように出ないし、地声の使い方も、通りいっぺんではなく、強弱を自在に操り、変化をつけなければいけない。
まずは、声が出るように、毎回、エッジボイスから声を出していくことに。これをすると、意外にスムーズに声が出せるようになっていくことに気がついた。
必死になって、ほぼ毎日、駅を練習していくうちに、今までとはちょっと違う感覚に、あれ?
自分のキーに近いせいもあるのかもしれないけれど、とても歌いやすく感じるようになってきた。
以前だったら、地声で歌っても、声がふっと抜けてみたり、裏返ってみたり。それがとても嫌だったし、自分の声の弱点、課題だなと感じていた。

そこが少し、よくなったのを実感して、試しに大好きな、不思議を歌ってみることにした。私の声は低いので、男性の歌を歌うときも、ほとんどそのままのキーで歌っている。

実際、不思議を歌ってみて驚いた。
とても歌いやすい。
強い声を出したり、張り上げることもなく、自然の声で歌えたのだ。
これはいったいどういうこと?
急に歌えるようになるはずはない。
もしかしたら「駅」を練習していくうちに地声をコントロールできるようになったのだろうか…
いろいろ考えたところで理由などわかるはずもなく、この感じをキープできたらいいな、忘れないようにしようと毎日練習して、5日、ボイトレに臨んだ。

スタジオに入って、まず訊かれたのが「何を歌いますか」だった。
いつもなら発声練習をするのに、今日は、発声練習しないんだと思いつつ「何を歌おうかな…」と曖昧な返事をした私に、トレーナーさんが、「久々に源さんでもいいですし」と言ってくれた。
私が源さんの歌が好きなことを知ってくれて、言ってくれたんだなと思い、最近の彼の曲「生命体」の凄さを、ちょっと話してみた。
イントロがなくて、最初から裏声で、スピード感溢れてることetc。
今まで好きで彼の曲を歌ってきたけれど、最近の楽曲にはついていけない、もう歌えないと話すと、すぐにトレーナーさんも「生命体」のMVを観て、すごいと驚きを隠せない様子で、「ますます上手くなってますね」とひと言。

そう、本当に上手になっている。
ファンになったのは、恋がヒットして、「逃げ恥」を観たのがきっかけ。
その頃の彼は、音楽家として、作詞作曲の才能を発揮していたが、歌唱力という点では、正直、上手いとは言えず、テレビの歌番組では、音程が不安定だったり、時々声がひっくり返るなどしていて、ハラハラしながら観ていた記憶がある。
それが、今では音程、声ともに安定して、特に彼自身が好きと言っていた、ファルセットを多用。
いつの間にか、上手くなっていた。

元々、ブラックミュージックや、ジャズの影響(お父さんはジャズピアニストとして、プロの演奏家を目指し、お母さんもジャズシンガーを目指していたそう)を受けて、彼の楽曲には、そういった洋楽からの影響が伺えたが、ギターでの作曲から、鍵盤での作曲に変わってからというもの、益々、その要素が強くなり、リズムはよりスピーディに、メロディはより複雑になってきた印象があった。
「生命体」は、その極みのような曲で、まったくついていけない、歌えないという感じ。
イントロがなくて、ファルセット(裏声)からの歌い出し、それが結構長く続くのも特徴。

トレーナーさんに、上手い人は、地声と裏声との切り替えが、スムーズだと話すと、いつもの発声練習はなく、すぐに地声と裏声をスムーズにいく方法などを教えてもらった。
地声と裏声の切り替えには、喉の裏側にある、骨を後ろに剥がしていくイメーじで歌うこと、同じトーンで音程を上げ下げする方法も、同時に教えてもらった。
実際、教えてもらった通りにやってみると、本当に地声から裏声が綺麗に流れるように出るのにはびっくりした。

ここでトレーナーさんに、生命体を歌う源さんのファルセットはどんな風に聞こえるかを訊かれた。
一瞬、ファルセットはファルセットなのでは、と思ったが、よくよく彼の歌声を思い出してみると、完全な裏声というよりも、少し地声寄りの裏声という感じだと気がついた。
トレーナーさんから、そうですねと言われ、完全な地声と言えば、MISIAさんなどが当てはまること、ここ数年の源さんは、地声ではなく、ミックス〜ファルセットの間の声で歌ってる。なので、源さんの歌はミックスから裏声にするので充分だと言ってもらった。さらに私自身、その範囲で歌うことを(無意識に)志向してることを指摘されて、そうなんだぁと気づいた。
本当は、MISIAさんや、ヒゲダンの藤原くんのような地声が好きなのだが、元々、裏声で歌ってきた(と以前、指摘された)ので、地声で歌うことは、とても難しいと感じてきた。

弱い地声、ミックスで歌うのが一番楽と伝えた。


で、予定では「駅」を歌うはずただったが、以前に「不思議」を練習していた時よりも、歌いやすかったことを伝えたところ、歌ってみることに。

歌ってみると、やっぱり楽に歌える。「駅」を練習したことで、他の曲にもよい影響が出たということ?こればかりは、自分でもわからない。

今月は、今まで休んだぶんの貯金が残っているので、3回トレーニングを受けることにした。
本当は、それでも足りないんだろうけどなぁ。



















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