声枯れや喉の痛みが慢性化して辛くなる前に...喉に負担をかけない発声法
「声がすぐに枯れてしまう...」「風邪はいつも喉から...」
そんな方は、普段から無意識のうちに喉に負担をかけて発声する癖があるかもしれません。私自身もかつてはすぐに喉を痛めやすいタイプ。いつも悩まされていました。自分自身やの経験や耳鼻咽喉科の先生のアドバイスなどを踏まえると原因は3つ考えられました。
正しい発声の仕方を身につければ、喉を痛めることなく、つやのある美しい響きの声を出すことができますよ♪
喉を痛めやすい人の特徴3つ
1.息が強く「がなり声」を出しがち
大きな声を出そうとして喉をしめてしまう人。喉をグッと締めて声帯周りの筋肉を緊張させてしまい、そこで無理に声を出すことで喉に負担がかかります。大きな声を出そうと思うよりも…
・響かせること
・声が前でなく上に向かうこと
これらの2つを意識するだけでかなり変わってくると思います。
2.鼻の通りが悪い
鼻炎・副鼻腔炎・後鼻漏・花粉症やアレルギーなど、鼻水や鼻づまりが慢性化している人は、無意識のうちに「口呼吸」になっています。鼻には鼻毛や繊維質が沢山あり、自然と浄化と保湿をしてくれているため、日常生活では「鼻呼吸」を心がけたいもの。
一方で、口呼吸は空気中のアレルギー物質や汚染された大気、乾燥した空気をバリアや防御無くダイレクトに取り込んでしまい風邪も誘発しやすくなります。また、喉が乾きやすい状態になっているので発声の際の空気との摩擦から、声帯も疲れやすくなってしまいます。
特に多いのが、睡眠時...!!口を開けて寝ている人は、翌朝に喉がイガイガしたり乾燥したりしているので、心あたりのある方も少なくないのでは?
とはいえ、睡眠中に意識的に口を閉じるのは至難の技。まずはマスクや濡れタオル干しで対処して、日中の生活から気づいたら口を閉じるための筋肉と癖をつけておきましょう。慢性的に鼻のコンディションが良くない方はクリニックや病院で診もらうことをオススメします。
3.声帯結節
声帯は左右の粘膜のヒダが閉じている状態から、吐く息が通る時に振動して声が生み出されます。その声帯の粘膜部分にポリープや結節と呼ばれる節があると、声帯の閉じるバランスが悪くなり声に影響が出てきます。
大きいと影響も顕著ですぐ気がつけて対応できますが、小さな結節だと気が付かずにずっと抱えてる人が多いようです。
声帯は自分では見えるものではありません。クリニックでストロボスコープを使って見れるので、気になる症状がある方は一度診てもらってはいかがでしょうか。
喉を痛めてない?チェック方法
喉を痛めないための対策として、以下の順番に確認してみて下さい。
鏡の前に立つ
「いー」と声を出す
首に縦の筋が出ていないかチェック
このとき、首や喉元が筋張っていたら喉を痛める発声法をしている可能性大です...!口角を横方向に引っぱる「笑筋(しょうきん)」を使うと、首に縦の筋が入り、筋張った感じになってしまいます。笑筋は声帯周りの筋肉の働きと直結しているので、笑顔で話そうと変に頑張ると喉に負担がかかります。喉に負担をかけないためには「口角挙筋」を使います。これは、目の下の涙袋からぶら下がっている筋肉です。
「口角挙筋」を使う練習
頬骨の下あたりに人差し指をのせる
その指で頬を目の下まで縦にぐっと押し上げる
そのまま涙袋が持ち上がるくらい笑顔で「いー」と声を出す
これなら首に筋が入らず、喉を痛めることもありません。口角挙筋は筋膜で「横隔膜」とつながっているので、ここを使えば自然と「腹式呼吸」になります。
また、息が自動的に鼻腔に流れこむようになるので、声を鼻腔で響かせることができます。
音の響く場所を意識するだけで声が変わる
鼻腔発声についてはボイスヨガ動画シリーズでも解説していますが、鼻腔は鼻の後ろ側にあって、目の後ろまで広がっている空洞のことです。(気管や口腔よりも大きな空洞です)
発声時の共鳴場所は大きく3種類あります。
・ヘッドボイス(頭蓋骨)
・ミドルボイス(鼻腔、ストレートとも言う)
・チェストボイス(胸)
通常の話し方を鼻腔で共鳴させるよう意識すると、クリアで艶やか滑らかな響きになります。喉を痛めずに明るく響きある声を手に入れましょう♪
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