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見られると緊張する!けど、それがいい!!

 先日、朗読のイベントに出場させていただいたのですが、噛んだり手汗をかきまくったりと、それはもうめちゃくちゃ緊張したんですよ。

 舞台に上がったとき「あれ?こんなに呼吸浅かったっけ?」というくらい、1文1文が途切れ途切れの読みになってしまったんです。最後の方なんて、息が持たなくかすれてしまったり。

 原因は“力みすぎ”。やらなきゃ、やらなきゃという誰からもかけられていないプレッシャーを自分で勝手にかけてしまっていました。


 緊張やプレッシャーをうまく味方につけて、自分のパフォーマンスを見せていくにはどうしたらいいんだろう‥


 と、思っていたとき、この本に出会いました。タッチの南ちゃん、となりのトトロさつきちゃん役で有名な声優、日髙のりこさんが書かれた“天職は、声優”。



 『筋肉を鍛えることよりも、柔らかくして柔軟性を保つことに力を入れている。』


 日髙さんが生ナレーションを担当されいる番組で、ボクサーさんが言われていたお言葉です。この言葉を読んだときに「あ、これかもしれない」と思いました。

 噛んだり、言い間違えをしたりしてしまう一つの原因に“口の周りの筋肉が緊張して固くなってしまっている”というのがあります。

 解説しなくともそりゃそうだろという感じなのですが、今冷静になれているときには気付けるんです。舞台に上がって照明を浴び、お金を払っていただいているお客様の前でパフォーマンスを‥と考えていると、どんどん固くなってしまい。

 日髙さんは、生ナレーションをやることになったとき、なぜ緊張してしまうのか?を改めて考えた結果、ちゃんとやらなくちゃと思うあまり失敗を恐れてしまっているからだと思ったそうです。

 そして次からは『わたし、失敗しちゃうので。』という、某大門先生とは真逆の気持ちでやってみよう!と思ってからは、気負うことなく平常心でやり遂げられるようになったと。



 生でも収録でも緊張感は大切ですが、いつまでも緊張しっぱなしで、失敗ばかりしていてはいけません。『僕、失敗しちゃうので!』という無駄に気負わない工夫をして、取り組んでみよう!と思いました。“手ではなく、力を抜く。”

 ナレーションの現場は少し慣れてきましたが、初めてのスタジオさまだとやっぱりまだまだ緊張してしまいます。ですがこの1回1回、心に汗をかく行為。このとんでもない緊張があるこそ、成長に繋がっているんだ!という実感もあります。

 口の周りもフットワークも軽く。最初から上手くやろうなんて考えずに「いやーん!今日もやっちゃうかもー!」と、気持ちを切り替えて挑みます!あ、もちろん、口には出しませんよ(笑)

 気持ちだけ切り替えよう!というのは難しそうなので、自分への戒めも含め、人目につくnoteに書いておきました!

 毎週投稿しているYouTube朗読は、失敗してもまた録り直せば良いやーくらいでやれているので無駄な気負いがありません。気持ちの部分だけ、お仕事にも取り入れていきたいと思います!


・毎週投稿のYouTube『有野優樹の朗読チャンネル』



 聲優・ナレーター
 有野優樹(ありのひろき)

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・noteメンバーシップ“声と喋り研究所”



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