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書く力を制する者は世界観を制す

皆さんこんにちは、柳本です。

最近、私は文章を書くということが意外と得意なのかもしれないと思う機会が増えました。

これまで自分の文章について良いとも悪いとも思っていなかったのですが、noteを始めてからいろんな方から「読みやすい」「面白い」「わかりやすい」と言っていただけてモチベーションも爆上がりです。あまり人生で褒められることがないので、皆様の温かいコメントを拝見する度ににスマホの前で小躍りしていますw

そんなダンシング柳本ですが、今週ふとTwitterを眺めていると下記のようなツイートを発見!


松本さんは私がTwitterを始めた当初からフォローさせていただいた方なのですが、この時流を切り開くツイートに恐れ多くも思わず私も反応してしまいました。

これはぜひライティング能力についてnoteを書かねば、となぜか熱い使命感を勝手に持ち、筆を執ることにしました!今回も真面目に記事を書き切ることができるのか!?w

そんな時はあの人に登場してもらいましょう!アンジェリーナ・ジョリ太郎さん!w


文章力>対面コミュニケーション力?

ジョリ太郎:最近ちょっと俺のこと多用しすぎてない?

柳本:いえいえ、こういう少し硬くなりそうなテーマはジョリ太郎さんに来てもらえると緩和されるんです。初見の方もおられると思うので説明します。ジョリ太郎さんは9年前の私です。どこ〇もドアで過去から来てもらいました。

ジョリ太郎:いや、その説明全然入ってこないし、そもそもどこで〇もドアじゃなくてタイムマシンでしょw ってか柳本さん、遊んでないで本題に入ったほうがよくない?読者の人がページ閉じかけてるよ?

柳本:ジョリ太郎さん、正論ですね。では早速。ジョリ太郎さんはラインティング能力が重要な理由って何だと思います?

ジョリ太郎:切り替え早っw うーん、やっぱ文章で表現することの価値が高まっているから?未来のことはよくわかんないけど。

柳本:鋭いですね。実はジョリ太郎さんの時代から9年後の世界ではちょっと大変なことになっていましてね。人と人が顔を合わせてゆっくり過ごすことができないんです。だからどうしても直接顔を合わせるコミュニケーション以上に文章のチカラや表現の重みが相対的に向上します。

ジョリ太郎:え?9年後そんな世界になってるの?人類はどうなってしまうの?めっちゃ気になる。でも人になかなか会えないならやっぱりテキストとか文章で表現して説明する力って大切かも。

柳本:そうなんです。これまでは実際に人に会って話せる時は対面コミュニケーション力を磨いておけば良かったんですが、この顔を合わせることが難しい状況が続くと、ビジネスをする上で、世界観や想いを文章化して伝えていく必要があるんですね。Webサイトでの販売しかり、対面販売の割合が相対的に低下していくので。

ジョリ太郎:なるほどね、でもそもそも世界観や想いは何で大切なの?ビジネスって商品とかサービスが良ければ売れていくんじゃないの?

柳本:相変わらずいい質問をしてくださいますね。まさにそれです。ビジネスはモノ消費からコト消費に移り替わり、そして今は世界観を消費する時代になったんです。

ジョリ太郎:柳本さん、いきなり飛ばしすぎてついていけない…一個ずつちゃんと説明して!置いてけぼりになってるよ!


モノ消費からコト消費へ

柳本:すいません、ついつい嬉しくてやってしまいました。モノ消費とコト消費について経産省が公表している定義があります。

【モノ消費】
個別の製品やサービスの持つ機能的価値を消費すること。価値の客観化(定量化)は原則可能。
【コト消費】
製品を購入して使用したり、単品の機能的なサービスを享受するのみでなく、個別の事象が連なった総体である「一連の体験」を対象とした消費活動のこと
引用:平成27年度地域経済産業活性化対策調査(地域の魅力的な空間と機能づくりに関する調査)報告書

ジョリ太郎:うーん、なんとなくわかったようなわからないような。モノ消費の「機能的価値を消費する」ってなんなんだろ?

柳本:一言でいえば製品の利便性に価値を見出すことですね。例えば掃除機だと、軽くて使いやすい、ゴミを良く吸える、壊れにくいという機能的な側面です。

ジョリ太郎:なるほど、モノづくりが得意な日本企業が強い分野だね。でも待てよ…このモノ消費からコト消費に移行しているってことは9年後の日本企業は結構ヤバめ?

柳本:そうですね、相当ヤバめですが、実は1990年位からずっとヤバいです。平成は失われた30年でしたね。日本はモノ消費の考え方から脱却できていない企業がまだまだ多く世界の潮流に取り残されていますね。いい機能のモノばかりがまだまだ作られているので。

ジョリ太郎:え?平成終わるの?あーもう未来のことはわからんー。未来のこともコト消費の説明もいまいちわからん。個別の事象が連なった総体である「一連の体験」を対象とした消費活動ってなんやねん!ウキー!

柳本:解説するのでおサルにならないでください。落ち着いて!バナナあげますから。私のコト消費の定義は、その場所で味わえる体験の消費です。品質がいいとか便利といった製品の価値だけでなく、ある特定の場所でしか味わえない体験を通して価値を感じてもらうことですね。このバナナを例に考えてみましょう。

ジョリ太郎:(もぐもぐ)なるほろー。(ごくん)ん?なんでバナナ?

柳本:今ジョリ太郎さんの食べているバナナは、甘いとか栄養が高い、健康に良いという食物としての機能を消費しています。

ジョリ太郎:さっきの掃除機の話の食べ物版ね。たしかに!このバナナうまいし、バナナって健康に良いよね。朝バナナダイエットとか流行ったし。

柳本:そうです、それがまさにモノ消費。一方でコト消費の場合、バナナ園を思い浮かべてください。そこでバナナの歴史やら栽培方法の説明、実際に生っているバナナを見学・収穫したり、直販のバナナやバナナパフェを提供したり、とお客様にバナナに関する知識や体験を提供します。

ジョリ太郎:おーなんかわかってきた。確かにバナナ食べるだけだと、旨いなとか健康に良いなとかだけだけど、バナナ園に行くとそこで過ごした体験が記憶に残るし、楽しかったらまた行こうって思うもんな。体験を消費するってそういうことか。

柳本:その通りです。さすがですね。バナナ園の入場料は別にバナナ代に払っているだけでなくて、そこでの体験の対価として払われていますね。日本は直近までインバウンドと呼ばれる外国人観光客によるコト消費が高まり、観光地での体験を提供していましたね。


世界観消費と書く力

ジョリ太郎:コト消費の重要性やモノ消費からの変容は良くわかったんだけど、書く力の話全然出てこないよ?大丈夫?

柳本:今からその話につなげますからちょっと待ってください(もぐもぐ)

ジョリ太郎:あっ!柳本さんもバナナ食べてる。真面目にやってくださいよ!

柳本:ジョリ太郎さんがあんまり美味しそうに食べるのでつい…コト消費の話と世界観の消費は実はかなりつながっています。コト消費の体験も結構飽和状態なんです。遊園地なんかも結構ありましたけど、多くは潰れていますし。旅行も数ある旅先の中で競合する場合に差別化しないといけない。

ジョリ太郎:確かに体験の提供だけだと差別化するのが難しいかも。体験そのものは似たようなものができるもんな。

柳本:ですからコト(体験)を消費する時にそこに世界観を確立して差別化できるかがとても重要になってきます。

ジョリ太郎:俺、その世界観てのがまだいまいちよくわかんないんだけど…

柳本:世界観についてはこちらの記事に詳しく書いたのでもし詳細が気になる方はこちらをご覧ください。

柳本:時間がない方のために一言でいうならば、世界観とは、そのビジネスや仕事を通じて実現したい世界(人々をどう幸せにしたいか)ですね。

ジョリ太郎:さっきの経産省の説明よりはわかるけど、まだ難しいな…柳本さん、例を出して、例!

柳本:ジョリ太郎さん、考えるのが面倒臭くなってません?まぁいいでしょう。例えば先ほどのバナナ園で考えてみましょうか。バナナ園の世界観をこうに設定しました。”高品質のバナナを農家さんとともに作り上げ、安定供給により日本の食卓に届けることで食べる人(日本人)も提供する人(農家さん)も幸せにする” どうでしょう、何か見えてきませんか?

ジョリ太郎:なんかさっきのバナナそのものの消費とか体験よりも誰かの幸せに繋がっている気がする。あとなんとなく事業を通じて実現したいことが具体的?

柳本:そうなんです。この世界観をどう伝えていくのかが大切なんですよ。世界観って言葉でいうのは簡単なんですが、意外と言語化が難しいんですね。だから世界観を伝えるためには具体的にどんな世界を作りたいのかの言語化が必要です。

ジョリ太郎:この世界観の中にモノ消費もコト消費も含まれてるね。バナナ園で高品質でおいしいバナナパフェを家族で食べるとそれがバナナ農家さんを助けることにも繋がるし。でもこのバナナ園の創業者は何でバナナで農家さんを助けたり、日本人の食を良くしたいって思うんだろう?

柳本:それも大事なポイントですね。その世界観を実現したい想いも言語化、文章化していかないといけません。今回のバナナ園では、例えば創業者が過去に摂食障害になって健康を害したこと、その時にバナナを食べて乗り越えられたという原体験、そしてバナナを調べるうちにバナナ農家の困窮を知り、何とかこれを変えたいと思ったと仮定すると繋がってきませんか?こういう想いが世界観を補強します。

ジョリ太郎:確かになんとなく繋がりが見えてきたかも。世界観を理解してもらうために、世界観そのものや、なぜその世界を実現したいのかという想いを言語化する必要がある。だから書く力、ライティングの能力が大切ってこと?

柳本:ジョリ太郎さん、素晴らしいです。まさにその通りなんです。前フリからだいぶ長くなりましたが、まさにこれが私が伝えたかったことです。世界観の言語化だけでなく、想いを言語化してその世界観に共感する人のコミュニティを作る、これが今のビジネスに必要なんです。そしてそのコミュニティは共感した人が参加型でどんどん世界観が強化されていくのです。

ジョリ太郎:参加型で強化ってどういうこと?

柳本:一方的に世界観を押し付けられるのではなく、その世界観に共感した人が世界観を消費する過程で世界を良くしていくことを実感し、世の中に発信してくれることですね。

ジョリ太郎:つまりお客様はバナナ園での体験やその後のバナナの購買を続けることで、バナナ農家さんがしっかり生活できたことを実感するのね。そして、お客様がバナナを中心に食生活が豊かになるってることをSNSで発信してくれる、そのことでまたバナナ園に来よう、バナナ園のバナナを買おうという新たなお客様も来る、そういう感じかな?そうするとビジネスをする側も消費する側も書く力って大事だね。

柳本:Excellent!素晴らしいです。そういう発信を相互にしていくことで、どんどん世界観が強化され新たなファンが生まれます。まさにそうしたビジネスが今後必要とされています。その意味でもライティングができるというのは本当に重要ですね。


漫画やアニメが世界観や想いの書く力を鍛える?

ジョリ太郎:世界観や想いを伝える書く力の大切さは分かったけど、どうやって鍛えればいいんだろう。あんまり文章力に自身ないんだけど。

柳本:書く力の向上にはインプットとアウトプットが必要です。私はこの力を高めるためにインプットとしては漫画やアニメ、特撮、映画などのサブカルをお勧めします。

ジョリ太郎:そんなバナナ!いきなりまたぶっ飛んできたね。柳本さんがサブカル好きなのはわかるけど、さすがにその説明は無理ゲーじゃね?

柳本:いえいえ、私は大まじめです。バナナの話はさっきで終わりました。ちゃんと根拠もあります。ジョリ太郎さんはどんな漫画を読みますか?

ジョリ太郎:俺はジャンプが好きだから「ONE PIECE」とか「NARUTO」とかかな。あと、モーニングの「宇宙兄弟」も読むよ。

柳本:なるほど、ではそれらの漫画の世界観って何ですかね。

ジョリ太郎:んー、ONE PIECEならルフィ達麦わらの一味が他の海賊や海軍と戦いながら、ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)を探す冒険の話。NARUTOは忍者ナルトがライバルのサスケ達と切磋琢磨して忍者の里の長の火影を目指す話。宇宙兄弟は宇宙に憧れる兄弟の六太と日々人が様々な試練を乗り越えて月を目指す話ってとこかな。

柳本:すらすら出てきましたね。漫画って読者に響くようにこの世界観の設定が非常に巧みに練りこまれているんです。だからこそ日本だけでなく世界でもこれらの漫画は爆発的に売れていますよね?

ジョリ太郎:確かに、言われてみればそうだ。世界観って言われるとすぐ出てきたもんな。そういう意味では漫画読んでると、この世界観の説明とか主人公の想いとか結構理解しやすいかも。その視点でサブカル見ればいいのか~!

柳本:それに加えて、漫画やアニメは絵で見せるだけでなく、心に残る名セリフや名タイトルもありますよね。こういうものをしっかり覚えておくといざ想いを伝える文章を書こうとした時に引き出しが増えるんです。今風に言うなら「エモい」表現ですね。

ジョリ太郎:エモい?そんな言葉使うんだw でも確かに感情移入しやすいセリフとか胸が熱くなる展開多いもんな。じゃあ漫画とアニメとかサブカル見てればインプットはOK?

柳本:そうですと言いたいですが、ライティング能力を高めるには漫画やアニメの語彙だけでは不十分です。できれば定期的に小説などを読んで語彙力を高めておくといいですね。いいなと思った言葉はノートにメモしたり写真を撮って残しておくのがお勧めです。

ジョリ太郎:さすがにそうだよね。でも小説も面白い本がいっぱいあるしいいかも。次はアウトプットか。俺の時代の流行りで自分でできる書き物って言ったら、ブログとかmixiだったなぁ。mixiの日記は結構頻繁にかいていたけど。

柳本:良い観点ですね、確かに10年前はmixiやっている人が大学生を中心に多かったですね。アウトプットの練習はSNSが良いですね。今は結構Twitterが熱いんですよ。140字でキーフレーズを埋め込んで人に響く言葉を紡ぐわけですし。日々アウトプットを気軽に練習できますね。長文を書くという意味ではブログやnoteもいいですね。できれば書いた内容に人から反応をもらえるようにしましょう。

ジョリ太郎:反応あったほうがモチベーションも湧くし、自分の書いた内容が良かったのか悪かったのかも振り返りできるもんね。今はいろいろ便利にているんだなぁ。

柳本:日本人はどうしても自分の意見や想いを表現することを控えて空気を読みがちなので、まずはSNSの世界で自分の考えを発信する練習が大切ですね。できるだけ自分の想いや誰かの想いをアウトプットする訓練をしましょう。この想いをうまく伝えることができれば、多くの人に世界観に共感してもらえるますので。このインプットとアウトプットを交互に行うことで書く力は圧倒的に高まります!

ジョリ太郎:柳本さんありがとう!とりあえず9年前の世界の俺はmixiとブログを頑張って書くわ!

柳本:頑張ってください!(ブログは3日坊主になるのは黙っておこう…)


いざ表現を楽しもう!

いかがでしたか?なぜ書く力が重要なのかご理解いただけたでしょうか?

最後にもう一つだけ。私のツイートをうけてアーティストのMasaさんがこのようなツイートをして下さりました。

このツイートからもわかるように、書く力を鍛えることは当然これから増えていくであろうオンラインでのモノやサービスの販売にも活用できます。

それだけ人を動かす、想いを伝える文章を書くことができるのかが大切になります。

その力を高める上で、今は本当に便利な時代です。Twitterもnoteも無料です。漫画やアニメなどのサブカルも世の中に溢れています。必要なのはあなたの努力、そしてコミュニケーションを楽しむ心です。

別に世界観なんて作れなくてもという人も、自分の想いをスムーズに表現できることのメリットは大きいです。

今の状況ではテキストを通じたコミュニケーションがしばらくは主体になる業界が多くなることが予想されるので、書く力を高めてかつテキストコミュニケーションのやり方に慣れることは仕事をスムーズに、齟齬が少なく進めるためのコツとも言えます。

若い人はデジタルネイティブ世代。私も負けてはいられません。テキストの交流も楽しむために表現力や書く力を磨いていきましょう!その一言が誰かの明日に光を指すことを信じて!


私たちに出来ることを一歩ずつ。

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