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文系博士課程の就職活動ー年齢制限と社会人経験をどう乗り越える?

こんにちは。今回は、文系の博士課程の学生が就職活動をする際に直面する課題について、私の経験を交えて書いていきます。

私自身は、最初、アカデミアの道を選ばなかった。それは、学部生の頃から博士課程には行きたいと思っていても、将来的に、大学とかそういう研究機関で働こうとか思わなかった。むしろ、専門性を持った英語講師になりたいから、仮に就職するなら「予備校」とか「塾」かなとは思っていた。


①社会人経験

博士課程を修了し、アカデミアの道を選ばない学生にとって、就職活動は大きな壁となることもある。特に、社会人経験がない場合、転職エージェントに登録することすら難しいことがある。

私自身、いくつかのエージェントに登録を試みた。しかし、博士課程を修了する見込みであっても、社会人経験がないと厳しいと言われ、登録を断られたこともあった(幸い、今はエージェントに登録して、かなり博士就職に理解のある人がいて、助かる)。

就活エージェントの実体験

②年齢制限

また、社会人経験以外にも、年齢制限も大きな障壁となる。博士課程の学生は、学部卒や修士卒の学生よりも年齢が高い。特に日本では博士課程まで順当に修了したとしても27歳になっている。

そして、順当にいくのは簡単なことではない。むしろ、博士課程を27歳で修了できるということの方が素晴らしい。27歳で修了できる人は、特に文系では少なく、修了する頃には、30歳になっていることもある。

すなわち、企業の新卒採用の対象外となってしまうのである。もちろんのこと、ポテンシャルで採用というわけにもいかない。新卒カードを切れなくなるということは、それなりに覚悟を伴う選択になる。

これには、日本の企業文化が新卒一括採用を重視していることに起因していることが理由の1つに入る。博士号取得者の年齢を理由に採用を見送るというのは、個人の能力を正当に評価していないように思える。しかし、現状ではこれが日本の雇用構造の特徴であり、仕方のない面もあるだろう。それは仕方のないものだと割り切るしかない。

新卒一括採用のデメリット

③どうやって生きていけばいい?

では、どうやって生きていけばいいのだろうか。

そこで、博士課程の学生が取り得る戦略の一つが、自分の専門性を活かしてフリーランスとして働くことである。博士号取得者は、高度な専門知識と研究スキルを持っている。特にライティングについては、かなりの力を持っていると言えるだろう。そのため、その分野に関連するライティングやコンサルティングなどで活躍できる可能性がある。

私自身、在学中からブログやライティングの仕事を始めた。専門分野に関連するトピックで記事を書くことで、徐々に生活費を獲得することができたのが実は今、さまざまな学内外の人とつながるきっかけになっている。博士課程で培った知識と論理的な文章力が、ライティングの質を高めることに役立っていると感じている。

学内外の人とつながる手段、ブログ

現在、フリーランスとしてのライティング業務で、生活費をカバーできるだけの収入を得ることができている。もちろん、安定した収入を得るまでには時間がかかったし、常に仕事があるわけではない。それでも、自分の専門性を活かせる働き方を見つけられたことは大きな収穫だと考えている。

一般的に、フリーランスというのは、固定給がない。それを危険だと認識する人もいる。しかし、フリーランスということは、自由業である以上、働けばそれに比例する形で収入が増えていく。

フリーランスの認識

フリーランスというのは、もちろん、分野による。

エンジニアの場合だったら、特にフリーランスエンジニアの場合は、会社でやるような大きな業務ができない可能性がある。その場合は、フリーランスからの起業という選択肢もあるのではないか。私の行っているライティングは、想像してみればわかるが、スキルで勝負する領域である。一人でも、大きな裁量権をもっていると言える。どこまでも孤独な営み、である。

文系の博士課程の学生が就職活動をする際には、年齢制限や社会人経験の壁に直面することがある。しかし、自分の専門性を武器に、フリーランスとして活躍する道もある。博士号取得者ならではの強みを活かし、柔軟な働き方を模索することが、就職活動の突破口になるかもしれない。​​​​​​​​​​​​​​​​

しかし、世の中には、博士課程というのは危ないとかとっても食えないとか言われるが、専門性を身につけるという点では、これ以上にない機会だと言える。ここでいう専門性というのは、唯一無事の自分だけが語れること、である。

④まとめ:デメリットを書いたけど…

今回は、博士課程のマイナス面を書いた。まとめると、就活する時、特にアカデミアから民間企業に就職するときは、危険な面(社会人経験・年齢制限等)ありますよ、ということである。そして、フリーランスになるということも、選択肢の1つになりますよ、ということである。

これ以外にも、色々と書くべきことはある。例えば、博士課程からアカデミアに入るときに、常にポスト争いの問題もある。何よりも、アカデミアに就職しても、いきなり常勤職に行けるというわけではないだろう。最初は数年単位で仕事をして、再び就職活動をする必要性もある。

次回、このテーマについて書いていくなら、ブログでもう少し生計が立てられたときにしようと思います。今回はちょいと愚痴のようになったけど、専門性を得られたことについては満足しています。今後とも頑張ります。

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