次世代を制する企業の鍵は「持続可能性」!! ~衣服の素材イノベーション企業Allbirdsの紹介~
衣服の素材イノベーション企業Allbirdsが米国時間11月3日、NASDAQに新規上場した。
Allbirdsは今や、アパレル業界の革新をもたらす素材イノベーション企業となっている。
「素材をオープンソース化して、他者に提供することで業界に変化をもたらし、持続可能性を実践する!!」
大変素晴らしい取り組みである。
本日は、そんな思いでAllbirds社について紹介したいと思う。
Allbirds社は米国のアパレルメーカー向けに革新的な生地を供給する企業である。
同社は特許取得済みの新技術により、高機能な生地を製造することができる。この生地を使用することで従来のものより軽くて丈夫な生地を安価に製造することができるのだ。
例えば、ウール100%の生地の場合、従来のものは重量比でポリエステルの約5倍も重いという問題があった。そこで、同社の生地ではポリエステルとウールを配合することにより、ウール100%のものよりも軽量かつ耐久性の高い生地を開発した。さらに、ナイロンと混紡することによって軽量化を実現している。これにより、コストパフォーマンスに優れる商品を提供することが可能となったのだ。
また、同社が開発した生地には防虫効果があり、繊維内の水分量が多いことから吸湿性が高く、汗などの湿気を吸収しやすいため肌触りが良いのが特徴だ。
このように、Allbirds社の生地は優れた特性を持つ一方で、その製法上、原材料費を抑えることが可能であり、低価格での大量生産が可能である。
このため、従来価格を抑えた商品の提供が困難だった中小規模のアパレルブランドでも高品質・低コストの製品を提供することができ、消費者の購買意欲を刺激することにつながった。この結果、Allbirds社は売上を伸ばしていった。
このような背景から、同社の売上は急速に拡大しており、2018年12月には米投資会社ベインキャピタルによって買収された。現在はベインキャピタル傘下にあるものの、Allbirds社独自の強みを生かしながら事業を継続していく方針だという。
アパレル業界における革命的イノベーションを起こしているAllbirds社が今後どのような展開を見せるのか注目したい。
<「まこなり社長」も注目している企業です!!>