見出し画像

INDEX|モーヴ街8番地《ヴィヴィアンズ百貨店》

 リバティ百貨店、ハロッズ、セルフリッジズ——欧羅巴の老舗百貨店に憧れてオープンした、モーヴ街8番地に立つ《ヴィヴィアンズ百貨店》へ、ようこそいらっしゃいました。現在、モードを中心に魅惑の小間物を扱う4つのお店があり、今後、さらに充実させていく予定です。

 当百貨店をご紹介する前に、老舗百貨店への憧れについて、少し綴ってみたいと思います。

リバティ2

リバティ1

 英国旅行の際に訪れたリバティ百貨店。テューダー・リバイバル様式の建物にまず魅了されます。時の迷路にいざなう、重厚でありながら温かさのある風格——現在の建物は1924年に建てられたそうですが、時がそのまま保存された店内を歩きながら、エドワード・バーン=ジョーンズやオスカー・ワイルドが行き交った、ヴィクトリア朝時代の店内に想いを馳せたくなります。

ワイルド1

 オスカー・ワイルドと言えば、モーヴ色の表紙に見せられて英国から購入した古書『A WOMAN OF NO IMPORTANCE(1903年・パリ|限定250部の78番)』の見返しには、ハロッズを創始したハロッド一族の蔵書票が貼られていました。妖精たちが書斎で書物と戯れている——羽根が書物のページにも見える、素敵な蔵書票です。
 紅茶好きとしても、ハロッズは憧れの百貨店です。

ワイルド2

ワイルド3

 英国ITV制作のドラマ『Mr. Selfridge|セルフリッジ 英国百貨店』では、現代の百貨店の慣例になっていることがアメリカ人創始者のセルフリッジ氏のアイデアから次々生まれてゆく様子が描かれています。当時を再現した店内や人々のファッションの優美なことと言ったら!

 幼い頃から小説や映画の中で憧れてきた「西洋」という存在。触ってはいけない「舶来品」の置いてある応接間は唯一、「西洋」を夢見ることのできる場所でした。そしてそれら舶来品は決まって、空想の中では欧羅巴の老舗百貨店から海を越えて届けられるのです。

 幼い頃の夢が詰まった「百貨店」しかも「老舗」——大規模な上に歴史という時間を手に入れることは現実では奇跡が起きても叶いません。しかし、ここ、架空のストリート「モーヴ街」ならば、建て放題&空想し放題——

 そしてこのほど、ベル・エポックの詩人ルネ・ヴィヴィアンの名を冠した、モーヴ街の老舗(風)百貨店「VIVIENS|ヴィヴィアンズ百貨店」が誕生しました。
 菫のミューズと讃えられたルネ・ヴィヴィアンは、モーヴ街のミューズでもあります。開通記念イベント《MAUVE NOUVEAU》のポスターにも登場、翳りあるポエジーで菫を詠んだ詩人に敬愛を込めて、モーヴ街の基調色である菫色も、翳りを帯びています。

00MN_ポスター

 現在、ヴィヴィアンズ百貨店には、四つのお店があります。

VIVIENS_1stヘッダー

|1st Floor|
|アンヴァンテール|フランスアンティーク・ブロカント店

ベルエポック時代の装身具、スミレの香水瓶、繊細なアンティークレース、美しいもの、儚いもの——パリとパリ郊外〜フランス田舎を巡って買い付けたフランスアンティークをお届け致します。

VIVIENS_2ndヘッダー

|2nd Floor|
|霧とリボン|服飾小間物店
物語を身につけよう!」をコンセプトに、ハンドメイド・アクセサリー、オーガニック紅茶、ステーショナリーなど、愛書家の日々を美しく彩る服飾品と小間物類をお届けいたします。

VIVIENS_3rdヘッダー

|3rd Floor|
|Belle des Poupee|アクセサリー店

花びらの型の作成から染め、形成まで全てオリジナル・手作業の布花と、シルク等の上質なリボンを使用し、アンティークを意識したデザインのヘアアクセサリー中心の専門店です。

VIVIENS_4thヘッダー3

|4th Floor|
|massaging capsule|アームコルセット専門店

デザイナー渋谷美緒。 脆く傷付きながら懸命に自立する人物像をイメージし、そのような人たちが強くあるための殻としての服飾品をデザインしている。ブランド名はE・ルッチオーニとマクルーハンの言葉に東京のイメージを重ねたもの。

 魅惑のお品物を少しずつ公開していきますので、どうぞゆっくりお買い物をお楽しみ下さいませ。

 今後、テナントを募集したり、ポップ・アップ・ストアも開催予定。詳細は決まり次第告知致します。ご興味ある作家さま、ブランド様はぜひご応募頂けましたら嬉しいです。

↓モーヴ街MAPへ飛べます↓

00_MSmap_ラスト

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?