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|霧とリボン|小間物店

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|2nd floor|アクセサリー、オーガニック紅茶、アートブック、ステーショナリーなど愛書家の日々を美しく彩る小間物類をお届けいたします。
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記事一覧

霧とリボン|潮風に誘われて〜川野芽生・高田怜央『黎明通信』の造本・デザイン

 今春、「菫色の小部屋(閉廊した吉祥寺の拙ギャラリー)」で見る最後のクレマチス・アーマンディが運んできた福音——  小説家・歌人・文学研究者の川野芽生さまと詩人・翻訳者の高田怜央さまから、光栄にも、お二人初となるコラボZINE『黎明通信』のデザインをご依頼頂きました。  そうして夏を運んできたのは、潮風——  お二人から届いた「海」をテーマにした詩篇と短編小説。寄せては返す珠玉の一篇一篇、その霊妙なる響きに耳を寄せながら、「黎明」と「海」の詩情を写す造本を目指してデザイン作

北原尚彦 & 霧とリボン《2》|新訳付オーガニック紅茶セット|ホームズ&モリアーティ at 221B

TextKIRI to RIBBON *  作家・翻訳家・ホームズ研究家として名高い北原尚彦先生による、記念すべき初の正典抄訳を封入した、新訳付オーガニック紅茶セットを発表いたします。  次にご紹介するのは、「最後の事件」の印象的な場面から広がる《ホームズ&モリアーティ at 221B》——ホームズの物語世界を味わい尽くして頂けるよう、隅々までこだわった紅茶セットの箱をひらいて、ホームズとモリアーティ教授が相対する221Bのスリリングかつ優美な時間をお過ごし下さい。

北原尚彦 & 霧とリボン《1》|新訳付オーガニック紅茶セット|ホームズ&ワトスン at 221B

TextKIRI to RIBBON *  作家・翻訳家・ホームズ研究家として名高い北原尚彦先生による、記念すべき初の正典抄訳を封入した、新訳付オーガニック紅茶セットを発表いたします。  最初にご紹介するのは、「赤毛連盟」のラストシーンから馥郁と広がる《ホームズ&ワトスン at 221B》——ホームズの物語世界を味わい尽くして頂けるよう、隅々までこだわった紅茶セットの箱をひらいて、ホームズ&ワトスンと共に221Bの特別な時間をお過ごし下さい。 * 夜明け前の22

霧とリボン & レミーのアトリエ|221Bのティタオル

 昨日無事終了した《菫色の実験室vol.6》——名探偵たちで賑わったモーヴ街はいま、ヴィクトリア朝ロンドンの余韻と共に、菫色の静けさに包まれています。イベントの全記録は下記リンク先にございますので、ぜひご高覧下さい。  本日(ティタオル)と明日(架空のアブサン酒)の二回に渡り、暗躍する捜査員たちによる〈別便〉をお届け致します。どうぞお楽しみ下さい。 *  毎回ご好評を頂いている霧とリボン & レミーのアトリエのティタオル・コレクション。日本ではあまり馴染みのないアイ

霧とリボン & レミーのアトリエ|菫グラスツリーのティタオル

TextKIRI to RIBBON  モーヴ街・冬のイベントは、昨日三日間の会期を終えました。聖夜待つ煌めきの中、散策を楽しんで下さいました皆様に感謝申し上げます。  本日は、ヴィヴィアンズ百貨店2nd Floor《霧とリボン》より、別便にて冬の贈り物をお届け致します。  今夏よりティウェアの定番として発表してきた霧とリボン&レミーのアトリエ オリジナルのティタオルは、日々の暮らしの中で様々に活用できる楽しいアイテム。日本ではあまり馴染みのないティタオルですが、魅力

ディケンジング・ロンドン|TOUR DAY 5|荒涼館《3》

* 『荒涼館』あらすじ
 霧深いロンドンの大法官裁判所では遺産をめぐる不毛な訴訟「ジャーンディス対ジャーンディス」の裁判が行われている。エスタは後見人となったジャーンディスに引き取られ、彼の親戚で、裁判の関係者でもあるエイダとリチャードとともに荒涼館で暮らすことになる。 *  霧深いロンドンに戻り、そこからエスタ・サマソンの足跡を追ってハートフォードシャー州の荒涼館へ。  小説に登場するラヴェンダー香水のエピソードから着想した、二人の女性に捧ぐ霧とリボン製・香水箱を

温室の別扉《2》|新訳付作品集『Emily’s Herbarium』

 温室の馨しい風景を植物標本のように綴じた箱入アートブック、新訳付作品集『Emily’s Herbarium』を限定刊行いたします。  ウィリアム・モリスのケルムスコット・プレスに憧れて、1999年プライベート・プレス「Club Noohl」を設立、これまで限定版アートブックや蔵書票を制作発表してきました。今回は2018年以来、久しぶりの刊行となります。    アンティークの植物標本をイメージして、全ページ手切り紙を使用。別刷り作品ページは押し花をするように一枚一枚手貼りし

温室の別扉《1》|エミリーの温室のティタオル

* * * * *  毎回ご好評を頂いている霧とリボン & レミーのアトリエのティタオル・コレクション。この度、画家・金田アツ子さまとのコラボレーションが実現しました。  金田アツ子 & Belle des Poupee二人展《エミリー・ディキンソンの温室》にて発表された植物画とエミリーの詩の一節を配した馨しいコレクションを発表致します。  ティタオルは英国ティウェアの定番アイテム。渡英のたびに老舗紅茶店や博物館・歴史的建造物のショップなどで買い求め、私自身、

フランスガム個展|Nostalgie別便|存在と不在のバッグ

* 作家名|フランスガム & 霧とリボン & レミーのアトリエ 作品名|存在と不在のバッグ 素材| 表地:コットン100%(インクジェット染料プリント) 裏地・ポケット:コットン100% 持ち手:アクリル100% サイズ| 本体:縦17cm×横25cm×マチ8cm 持ち手の長さ:21cm/手持ち・手首に掛けられる長さ 制作年|2020年(新作) *オンラインショップに別ショットの写真含め、詳細を掲載しています  フランスガム & 霧とリボン & レミーのアトリエ、三組

菫色の実験室vol.5|霧とリボン|菫の夜のオード

 ——闇が降りてきました。  スミレの香りも翳りを帯びはじめ、植物らしい青々しさから人工的な蒼白さへと表情を変えてゆきます。長廊下はわずかに菫色を灯すのみ、闇のヴェールに覆われた白衣は夜会服となって、最後の実験室の前で頽廃の裳裾を揺らしました。 * * *  ベル・エポックの巴里に生き、「菫のミューズ」と呼ばれた詩人ルネ・ヴィヴィアンの私室が、扉向こうの菫色の闇の中に設えられていました。  戀人ナタリー・クリフォード・バーネイとの大きな肖像写真が菫の細工も精巧な額

少女の聖域|霧とリボン|洗練のかたち

霧とリボンとして活動をスタートした2008年、最初に制作したアクセサリーを2020年版として改訂復刻しました。「モーニング(Mourning追悼)ジュエリー」から着想、絹糸をアリスの遺髪に見立て、三編みやタッセルをモチーフにした、過ぎ去った少女期を追憶するためのモーニング・アクセサリーです。  .....KIRI to RIBBON  少女を語るときに忘れてはならないのは、品格である。  品格といっても、お上品な振る舞いとやお行儀の良い態度を指しているのではない。ましてや生

霧とリボン|ティタオルのお話

 季節は巡り、7月になりました。皆様、お元気でお過ごしでしょうか。  モーヴ街・2番地のオンライン・ギャラリー「MAUVE CABINET」では、6月のミッドサマーに画家・網代幸介の個展《ミス・ソーダのたのしいお茶会》をオンライン開催致しました。展覧会の様子は以下のリンク先でまとめてご覧頂けますので、ぜひ網代さまの不思議空想世界をお楽しみ下さい。  本展では、網代さまのちいさな美術作品(フェーヴ)が封入された、霧とリボンとのコラボ紅茶セット《A HAPPY TEA-PAR

網代幸介 & 霧とリボン|紅茶&ステーショナリー《A HAPPY TEA-PARTY》

 夏至の日より、ここ「MAUVE CABINET」にてオンライン開催される網代幸介さまの個展《ミス・ソーダの楽しいお茶会》。ご自宅でも楽しいお茶会をお楽しみ頂けるよう、本展では、網代さまと霧とリボンのコラボ商品を発表致します。  網代さまのちいさな美術作品(フェーヴ)が封入された贅沢な紅茶セット以外にも、紅茶単品やステーショナリーのセットをご用意致しました。 ★ オーガニック紅茶&ティバッグ・ノートレット ★  有機JAS認証を取得した、霧とリボン オリジナルブレンドのオ

網代幸介 & 霧とリボン|箱入り紅茶セット《A HAPPY TEA PARTY》

 夏至の日より、ここ「MAUVE CABINET」にてオンライン開催される画家・網代幸介さまの個展《ミス・ソーダのたのしいお茶会》。ミス・ソーダと不思議な仲間たちが集うナンセンスなお茶会が、ご自宅でお楽しみ頂ける箱入り紅茶セットとして登場します!  紅茶セットのために描き下ろされた4点の新作絵画作品も展示販売致します。こちらは個展会期中にご紹介しますので、ご期待下さい。  霧とリボン オリジナル・オーガニック紅茶「ARTISTS」シリーズの第一弾として、個展初日にあたる6月