いまさら仕事術#3丨2割の時間で8割のたたき台をつくり、8割の時間で2割を仕上げる
00丨「いまさら仕事術」とは
社会人になると「仕事のやり方」を当たり前のように知っていることになっています。
しかし、実際には教わることも・学ぶ機会も無く、なんとなく手探りでやっていることが少なくありません。
その中でも特に「暗黙知」的な仕事術をピックアップし、連載形式で紹介していきます。
今回のテーマは、「2割の時間で8割のたたき台をつくり、8割の時間で2割を仕上げる」です。
01丨80:20の法則
パレートの法則:QCD7つ道具の1つのパレート図は、この法則にもとづくもの)
経済において、「結果の80%は、たった20%の原因から生み出されている」という考え方
売上げの8割は、全体の2割の顧客で占めている
Webサイトは、2割のページにサイト全体の8割のアクセスが集中する
勤務時間の2割で、その日のアウトプットの8割を実現している など
自分の身近なところにも、80:20に当てはまるものは山ほどある
02丨やり直しの無い仕事はなく、上司は100%の正解を求めていない
仕事を割り振る上長であっても、全部見えているわけではない(「何やればいいですか?」は社会人として・・・)
専門家にだって分からないことはあるのだから、いちマネージャーならなおさら
仕事は、「絶対の正解は無い」を前提に、「いかに確率を上げる仕組みをつくるか」の繰り返し ←マーケティングなんかはまさにコレ
確率を上げる=リスクを予測する/成功パターンをみつける
だから、早く・速く・粗く・全体像をつくる(将棋や囲碁のプロの頭は、これの超高速版)
03丨だから、2割の時間で8割のたたき台をつくり、8割の時間で2割を仕上げる
2割の時間で8割のたたき台(=全体を構成する要素と、その構造を洗い出す)をつくる
残りの8割の時間で、2割を仕上げる
2割の時間で8割のたたき台をつくる=全体を構成する要素と、その構造を洗い出す
ここで有効なのが、いわゆるフレームワーク
パズルを組むイメージ
足りない要素と、構造の矛盾の有無が分かればOK
粗くても8割の全体像が見えることで、上司も判断が可能となる
結果、やり方も決まれば、納期や、そもそもの目的すら変わる(軌道修正)場合もある
つまり、QCDの優先順位とバランスが決まる
反対に、2割の時間で8割のたたき台をつくれなければ、その仕事は失敗リスクが高い
8割の時間で2割を仕上げる
足りない要素(人と情報)を集めたり、構造をシンプルにする
最終成果物にまとめる
2割の仕上げに8割の時間を使う前提がないと、リカバリーも出来ない
つまり、期間に対して等分にタスクを割り振っていたら、その時点ですでにアウト(アウトにならなかったとしても、それは偶然)
04丨今年の80:20、当四半期の80:20、今月の80:20、今週の80:20、今日の80:20
先のことはやってみないと分からない
だから、フォーカスすべき2割を選択する
⇒「8割をつくる2割」を常に問いかける
05丨より深く知りたい人への推薦図書
『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』
前述のスライド内容は私自身のトライ&エラーから培ってきたものですが、こちらの本にはより多くの経験からの実践方法が体系的にまとめられています。
もっと早くに出会いたかった本の1冊です。
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