社員とコミュニケーションが取れないたった1つの原因

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こんにちは。
ビジョンプロジェクトの我那覇です。

コミュニケーションの力で組織づくりを行うコンサルティングをしております。

今回のタイトルは、
『社員とコミュニケーションが取れないたった1つの原因』
ということで、本業である私たち独自の視点をご紹介いたします。

多くの企業がコミュニケーションで悩んでいる中で、
何が原因なのか？について書いておりますので、ご一読ください。

社員が何を考えているか分からない

 
「管理職は会社に対してどう思っているのか」
「2代目と一緒に会社を引っ張ってほしいと伝えているけど、反応が薄い」
 
とある創業社長との話しです。
 
30年以上も経営してきた創業社長は、
年齢と共に自然に事業承継を考えるようになっていました。
「後継者も業務を覚えてきたから、そろそろ会長職に就いて見守る立場に回りたい」

長年、会社をリードしてきた社長の思いです。
 
ボーナスも毎年支給できるほど業績も安定している、
誰もが羨みそうな会社でですが、円滑に事業承継が進まない理由は、

管理職とのコミュニケーションに課題を感じている

からでした。
 
・挨拶が返ってこないのは会社（仕事）が嫌になったのか
・会議中も黙っているのは興味がないからなのか
・LINEは既読になっても返事がない
・だけど指示した仕事はやってくれる

この状況で社長の頭に浮かぶのは…

「何を考えているのか分からない」という疑問です。

社長は、安心して事業承継ができないという心境になっていました。
また、2代目は管理職よりも若いので将来の部下に遠慮をし、
自分についてきてくれるのだろうかという不安を抱えている状態でした。

社員はどう思っているのか？

私は社長と2代目候補者に了承を得て、管理職に話しを聴きいきながら、
二人が思っていることを伝えてみました。

管理職の方は、確かに会話上での反応は薄く、
考えや気持ちの表現は苦手そうな印象でしたが、管理職の声は意外でした。

「そんなこと思っていたんですか？」
「2代目についていくって言ったんだけどな（苦笑）」
「だから方向性をビシっと示してほしいな」

驚きの表情の後に続く言葉からは、
次世代の経営者に対する信頼と会社への貢献心、
そして年相応のベテランとしての器の大きさを感じました。

『これからも会社を支えていく』『2代目を既に社長として認めている』ことは明確に分かったのです。

組織でよくあること

社長と管理職の間には、思い込みと誤解が生じていていました。

つまり『コミュニケーションのズレ』です。

若い2代目に対してベテランは反発するのではないか？

創業社長の息子という理由で、
受け容れてもらいにくいはずという『思い込み』です。

そして、管理職は会社を支える意思表示をしていたつもりでしたが、
普段の何気ない反応が、経営陣に『誤解』を与えていました。

実は、この思い込みと誤解は、管理職と社員との間でも起きていました。

管理職は、部下に対して、

「昭和の教え方だと辞めてしまう」
「分からないことは聞いてと言っても聞いてこない」
「仕事をしたくないのか？」

と悩んでいたのです。

しかし社員の思いは、

「愛のある昭和の指導は必要」
「忙しそうだから話し掛けにくい」
「先輩のような存在になりたい」

などでした。

思い込みと誤解という『コミュニケーションのズレ』の連鎖は、
人を変えて起きていたのです。

組織の成長の鍵は、ズレを無くすこと

 
「何を考えているか分からない」状態は、組織の成長に影響を与えます。

そして、その状態を招く原因となっているのが
『コミュニケーションのズレ』です。
今回のケースでは、「勝手な思い込み」と「誤解」です。

コミュニケーションのズレが生じると、ボタンの掛け違いが起きます。
そして、このボタンの掛け違いを放っておくと、
組織としての成長速度が鈍化します。

その結果、組織としての成長を止めることになってしまいます。

そのくらい、コミュニケーションというのは、
組織において重要になっています。

まとめ

人の価値観や個性が尊重される時代だからこそ、
「分からない」「相手から来てほしい」と待つよりも、
自ら一歩踏み出して、

『あなたはどう思っているの？』『私はこう思っている』

と伝えることが大事です。

そして相手の考えや思いを聴く『対話』は、現代において必要不可欠です。

人と向き合って話すことは勇気の要ることですが、
思い込みや誤解、ボタンの掛け違いが解消されます。

その後、必ず『そうだったのね』『じゃあ、こうしていこうか！』
というコミュニケーションが生まれてきます。

勇気ある行動の先には経営陣と社員の繋がり、
組織の可能性という未来が待っています。

今回はここまでです。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます！

私たちビジョンプロジェクトは、
このような『コミュニケーションのズレ』を
見つけ、修正し、社長と社員、管理職と社員を繋げて、
まとめる組織づくりをしています。

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