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ツリーに聞けば分かるかな

クリスマスツリーを出した。

今年の装飾担当は僕。
といって、いつも同じ飾りを掛けるだけだが、こうも変わる?というほど毎年いろんなできばえになる。
まぁ今年はうまくいったほうか。

はやりのシンプル飾りではなく、昔ながらのゴテゴテ感満載。
チカチカするランプもLEDではなくバイメタルの豆球だから、温もりのある優しい光が楽しめるが電気は食うので、点灯はイヴの日だけ。

上の子が生まれた年のクリスマスに買ったツリー。
もう22年か。
葉っぱは年々減ってきたが、まだまだ健在。
小さかった子供たちといっしょにワイワイ飾りつけたものだ。

子供が大きくなってくると、徐々にツリーの準備が遅くなっていく。
ちょっと前まで12月になったらすぐ飾っていたのにな。
ついに今年はギリギリ1週間前になってようやく。
ま、いちばん下の子が高校生だから、こうなって当然か。
あと数年すれば大学生になってどこかへ巣立つかもしれないし、そうなればツリーは…いや、たぶんずっと出し続けるような気がする。
別に信徒ではござんせんが。

***

小さい頃、家には大きな白いツリーがあった。
記憶の中のツリーは、さすがに幹まで白いのはなんか変とは子供心に思ってはいたが、とても大きくがっしりとしていて、見た目にもホンモノのもみの木のようだった。

探してみたら写真があった。

3歳の頃の僕と、5歳上の兄。
明石に住んでいた頃の写真だ。

隣には、確かに大きいが、ほっそり痩せ細り、枝葉もまばらな白のツリー。
え、こんなだったっけ…ホンモノのもみの木みたい…?
幼い記憶の美化ってよくある。

ツリーを飾れば、やっぱりウキウキしていた。
町は歳末大売り出しでワサワサしていたし。
暗くなったらあちこちでキラキラもしていた。

***

うちの子たち3人も、同じようにウキウキしてくれていただろうか。
子供の成長を見守ってきたツリーに聞けば分かるかな。

(2022/12/18記)

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