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身の回りにゆとりはあるだろうか

「韓国の火を噴く家電シリーズ」…

なんともセンセーショナルなタイトルにつかまってネット記事を読んでみれば、実際、韓国製の洗濯機やスマホから火が噴き出すのだそうだ。
何が原因かは知るよしもないが、一部では効率を重視したあまりの品質の低下と囁かれている。

メイドインジャパンを信奉したい立場であっても、昨今の隣国の技術力の向上は認めざるを得ないが、それがこのような火を噴く事態を引き起こすとなれば、もはや対岸の(文字通りの)火事では済まされない。

かつて造船はお家芸とまで言われた日本だが、効率重視で安い海外の労働力を頼るあまり技術力が急速に低下し、今や世界からの要求に応えるだけの造船技術がないともいわれ、数年前、日本製の大型貨物船が航行中に突然真っ二つに割れて炎上し、そのまま沈没してしまったのはよく知られたニュースだ。

効率ももちろん大切だが、それ一辺倒では確実に疲弊する。
日本は昔そんな国ではなかったが、その風土も失われようとしている。

ムダやアソビを徹底的に排除した先にあるのはギスギス軋んだ世界。
はて身の回りにゆとりはあるだろうか。

(2016/10/27記)

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