今日から1週間ほど、3人家族が5人家族に戻る
今日の昼、東京から長男が、京都から長女が次々帰ってくる。
数日前からそれを楽しみにしている自分がいる。
ふと我に返ってそんな自分に気づき、歳取ったなぁと思う自分もいる。
でもえぇやん、ホンマに楽しみなんやもん。
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長男は愛媛の山の中学を卒業し、そのまま明石の高専に入った。
家を出るのは大学に入るときだろうと漠然と考えていたから、それがいきなり3年も前倒しになったときの淋しさといったらなかった。
学寮に入って5年、その間に僕たち家族は愛媛をあとにして、明石と目と鼻の先の神戸に移ってきたが、それでも長男は寮生活を続けた。
その間に長男はめざましく成長し、自分の道は自分で定め、東京の大学に編入していった。
親としては、中3で弱々しく家を出ていったときの印象が残っているから、ただただ驚き、そして何より嬉しい。
5年制の高専からの編入なので、大学は2年間で卒業できる仕組み。
長男の選んだ大学はなぜか3年行かなければいけないが、それでもそのうちの2年がまもなく終わろうとしている。
ということは、卒業までに帰省してくるのはせいぜいあと3回ほどか。
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愛媛から神戸に移ったとき、長女は中3を目前にした春休みだった。
1学年が7人だけのほのぼの中学から、120人の競争の過酷な中学に転校してきたのだから、戸惑いも負担も大きかったはずだ。
高校では不満を口にしながらも3年を終え、京都の大学へ進んで家を出た。
神戸からは十分通えるが、1人暮らしはすべきだと送り出したのだ。
小さな頃から、こうなりたい!と主張があるから、現実とのギャップに苦しむことも多かったが、折り合いつけて奮闘しているようだ。
長女の描くキャリアビジョンは、どうも僕の歩んだ人生が少し影響しているようで、怠惰な背中は見せられないと身も引き締まる。
まぁ失業中の僕がどの口で、とも思うけど。
長女の大学生活は、まもなく残り2年となる。
長男よりはまだ帰ってくる回数も多いだろうが、にしても限られた機会。
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自分が大学生のときは、親がこんなに楽しみに待っていたなんて考えたこともなかった。
だから長男も長女も、僕の気持ちはきっと知らないだろう。
でもそれでいい。
それが子、それが親だ。
今日から1週間ほど、3人家族が5人家族に戻る。
あぁ楽しみやわぁ。
(2022/12/28記)
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