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うぉゎぉゎぁ、すっぱ!

長崎出張中、ピコンと鳴ったスマホの通知は、noterのHana父さんから。
「今日会えませんか?」と、少しドキドキするメッセージ。

Hana父さんは以前、〈神戸グルメツアー〉と呼んでいた頃の〈ぐるめぐる神戸〉にご参加いただいたことのある方。

実は幼少期からの経歴がいろいろと似ていたりして、個人的に大変懇意にさせていただいている。

Hana父さんの拠点は僕とそう遠くないはずだけど、noteを見れば一目瞭然、非常にお忙しくされていて、今日どこにおられるかまったく掴めない。
神戸かと思えば東京だったり、ワシントンだったり、ミラノだったり…
僕は、きっとHana父さんには世界中に複数の影武者がいて、全員で1つのnoteを合作していると信じているのだけど、違っていたらすみません。

そんな神出鬼没のHana父さんからの「今日会えませんか?」だ。
うぅ――千載一遇のチャンスなのに、珍しく神戸を留守にしている僕は、長崎でほぞを噛んだ。

ところが、ほどなく「次の月曜はいかがですか?」とまたピコン。
僕ももちろんそんなに長々と長崎に逗留はしていない。
ぜひぜひお会いしましょう!

Hana父さんは紙袋いっぱいの柑橘を抱え、僕の最寄り駅まで来られた。
みかん、ゆず、すだち…
Hana父さんは、〈ぐるめぐる神戸・新開地ハシゴ酒ツアー〉にご参加いただいたときに、僕が居酒屋でみんなが搾ったあとのレモンをムシャムシャ食べながら柑橘が好きと呟いたことを覚えていてくださったのだ。
県外でおいしそうな柑橘を見つけた瞬間、僕の顔を思い浮かべ、買い求めてくださったという。
えーそんな! 長崎に長期滞在でもしていたらこの紙袋いっぱいが宙に浮いていたかと思うと、本当にお会いできてよかった。

しかも、僕にとって「おいしそうな柑橘」=「甘くない柑橘」というところまで覚えていてくださっていて。
レモンをむさぼることからも分かるように、僕は酸っぱい柑橘が大好き。
甘いみかんも食べられなくはないが好みではなく、みんなが敬遠するような酸っぱいみかんが好物なのだ。
そこまで覚えていてくださったHana父さんからいただいたみかんは、もうどこからどう見ても酸っぱそう。
やったぁ!
Hana父さんも実は酸っぱいのがお好きだとか。
経歴だけでなく食べものの好みまで似ている。

単に柑橘届けるためだけにこんな遠くまで来たという事実を少しでも薄めようと、駅前のカフェでおはぎとコーヒーを。
酸っぱいもの好き同士が、甘いのと苦いのを囲む。
あれやこれや楽しい話をしながらも、Hana父さんもお忙しい方。
ではこれでと颯爽と帰っていかれたその引き際の美しさたるや。
次はまたすぐ飛び立つと言われていたが、僕は、Hana父さんの「飛ぶ」はその地域の影武者への引き継ぎのことを指すのだろうと踏んでいる。
違っていたら、すみません。

うちに帰って、さっそくみかんをいただく。

うぉゎぉゎぁ、すっぱ!

ありがとうございます、Hana父さん。

(2023/12/5記)

サポートなどいただけるとは思っていませんが、万一したくてたまらなくなった場合は遠慮なさらずぜひどうぞ!