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酒に始まり酒に終わった元日が暮れた

昨日は朝から飲み続けていた。
大晦日からの飲みと合わせ、かなりの量になる。

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神戸・灘の小山本家酒造〈浜福鶴〉大吟醸。
しっかりすっきりの中に甘みも薫る。
味噌仕立ての大根の雑煮を作ったが、これともよく合う。

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初詣は東京から帰ってきた息子と二人で。
まずは長田神社。

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昔通った長田高校はここからすぐのところだったので、よく学校帰りにひっそりとした境内で友達と恋バナに花咲かせたものだ。

続いて湊川神社。
すごい人出。

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神戸で初詣といえば、生田、長田、湊川の三社の名が上がる。
生田、長田は神代からの古社だが、湊川は南北朝の動乱でこの地で敗死した楠木正成を祀った新社なので、ふだんあまり畏敬の念を持てない。

次に向かったのは和田神社…だが写真を撮り忘れた。
古来神戸の発展を見まもり続けた和田岬に鎮座。
平清盛が開発した〈大輪田泊〉の「輪田」も「和田」に通じ、明治の殖産興業で三菱や川崎が造船の本拠を置いたのもこの和田岬。

神社の代わりに、近くを走るJR和田岬線の終着〈和田岬駅〉を撮った。

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神戸市内にありながら単線で、兵庫駅から一駅からだけの路線。
休日に撮影するとうら淋しい駅に映るが、平日は超満員の乗客を運ぶ。
三菱や川崎をはじめとする和田岬の工場に勤務する人たちの貴重な足で、運行は朝に数本、夕方に数本のみで、昼はまったく走っていない。

40年ほど前、兄と乗りに行った頃の和田岬線の様子をネットで見つけた。

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まるでインドの列車かと見まがうような超満員状態だった。
車内もできるだけ多くの乗客を乗せるため、シートは一つだけ。

先日、神戸の名の由来として紹介した〈生田神社〉は、明日家族全員揃った時点で詣でることにしよう。

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年末たまたま手に入れることのできたサントリー〈山崎〉を開けた。
モロゾフのスイートチョコとともに。

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うわぁ――
しばらく二の句が継げない。

甘い。
口の中にまろやかさが広がる。
アルコールの刺激はもちろんあるが、口や喉をチクチク刺す刺激はない。

これまで飲んできたウイスキーとは明らかに一線を画す旨さ。
これは世界中が注目するはずやわ。

こうして酒に始まり酒に終わった元日が暮れた。

(2022/1/2記)

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