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新年、幸先のよいスタートが切れそうだ

昨日、サントリーの〈山崎〉を入手した。

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入手困難となって早や7年ほどにもなる。

世に出回るウイスキーは、「ブレンデッドウイスキー」「グレーンウイスキー」が大半を占めている。

ブレンデッドウイスキー
複数の蒸溜所で作られた原酒を混ぜて作るウイスキー。
グレーンウイスキー
大麦麦芽のほかトウモロコシやライ麦なども原料にして作るウイスキー。

これらは熟練のブレンダーがブレンドするので、複雑で味わい深く飲みやすいのが特徴。

これに対し〈山崎〉は、「シングルモルトウイスキー」。

シングルモルトウイスキー
単一の蒸溜所(シングル)で製造され、原料に大麦麦芽(モルト)だけを使っているウイスキー。

混ぜないから蒸溜所の個性がそのまま出る。
ちょうどコーヒーのブレンドとストレートの関係と同じだ。

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1984年3月14日、シングルモルトウイスキー〈山崎〉誕生。
大阪と京都の府境・山崎の蒸留所で製造され、原料の大麦は原則として山崎周辺のもの、ウイスキーの命である水も、かの千利休が認めた山崎の名水。

2000年代に入って海外から高い評価を受けるようになり、世界的権威のある酒類コンペティションで毎年数々の受賞を重ねるようになった。
さらに山崎蒸留所の初代所長が朝ドラ『マッサン』の主人公となって売れ行きはうなぎのぼり、〈山崎〉は品薄となった。

しかしウイスキーは樽での熟成に最低3年はかかるため、増産したからといってすぐ製品になるわけではない。
〈山崎〉の品薄状態は現在も続いている。

この〈山崎〉、探せどもなかなか手に入らないが、昨日はたまたま近所のスーパーで数本の入荷があったところに行き合わせたのだ。
手に入れたのは、年数表記のない「ノンエイジ」と呼ばれるもの。
熟成期間の若いウイスキーだが、それでも定価の倍近い4,000円。

結構な値段だが、ここ何年もいろんな店で陳列されていないか気にしていたので、昨日は見つけた瞬間、高いと思うことなく即買いだった。
なんせオークションでは、熟成12年以上の〈山崎12年〉は2万円、〈18年〉は8万円、〈25年〉は80万円、〈50年〉は数千万円の値がつくのだ。

今年もあと今日だけ。
やっと手に入れた〈山崎〉は明日開けるとしよう。
新年、幸先のよいスタートが切れそうだ。

(2021/12/31記)

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