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佐原耕太郎
2022年10月7日 16:26
アントワーヌ・ローラン著吉田洋之訳新潮クレスト・ブックス この著者の小説を取り上げるのは『赤いモレスキンの女』に続いて2冊目だ。 フランス共和国大統領のミッテランが、側近と食事に来たブラッスリーに自分の黒いフェルトの帽子を置き忘れたことから話が始まる。 たまたま隣席で食事をしていた会社勤めの公認会計士が、それを出来心で持って帰ったことから、偶然か、彼の昇進話が舞い込むことになった