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Valleys OF Neptune
コンクリートに照らされた狂ったような暑い夏が過ぎて,気がつけば秋だった…
煉瓦が溶けていくのは,はやかった…
人は疑問におもうかもしれない,
どうやったら,そんなにお金が消えていくの?
Brown moneyの束をcasinoで溶かす…
日常なんて,あっと言う間に,劇的に変わっていく…
その日もGreenの羅紗の前に座っていた.
「shachoどっちやおもいますか?」
そのオトコとの始まりは,コレだった…
「BANKERでしょう」
オレは100$と刻印されたプラスティックのティップを数枚BANKERに置いた.
「はははは,違うがな,ココはdrawやで」
オトコはそう言って羅紗の上のオレの席のdrawへ100$ティップを数枚置いた.
「1drawもあるで,shachoすんません」
といい100倍配当の1drawへと100$ティップを置いた…
「ありますかね…」
とオレは言ったが,オトコは笑っていた.
「ノーモアベット」
ディーラーがそう言って鈴を鳴らした後,
PLAYER ownerとBANKER ownerのオレにカードを配った.
PLAYER ownerが捲った2枚のカードは2だった…
BANKER ownerのオレがカードをめくる…
pictureが2枚…
オトコは笑っていた.
PLAYERとBANKERに3枚目のカードが配られる.
PLAYER ownerのオトコが絞る…
まずは縦から…
横に向けた…
数字は?…
PLAYER ownerのオトコはカードを絞って,すぐに捨てた…
ディーラーが羅紗の上に捨てらてたカードを拾ってめくった.
9だった
「あるちゃうん!shacho!1を頼みますわ」オトコは笑ってそう言った.
カードを縦から絞った…
何もなかった…
赤いマークの1がそこにはあった.
「NICE draw!」
オトコは羅紗の上へ自分のティップを叩きつけた.
「NICEです」
オレは笑ってそう言った.
オトコは笑いながら,オレにお礼といって500$ぐらいのティップをオレに投げた.
「いらないですよ」
「ええんや,コレもろうといて!」
わかりました…と笑ってオレは受け取った.
なにかの始まりがあるなら,こんな始まりもいいのかもしれない…
その出会いから,次第に飯を食いに行くようになった…
職業は不動産といっていたが,そうはおもえなかった…
ある日オトコに道具屋を紹介してほしいと,話を持ちかけた.
オトコは,相変わらず笑いながら,
「ええで」
といって了承した.
数日後にオトコから連絡があって,道具屋を紹介してもらった.
大阪の街はキライじゃなかった…
どこか,地元のようなghettoのニオイがあった…
大阪の街の人が好きだった.
日常にあるお店だとか,美容室のネェちゃんだとか,服屋の店員だとか…
そこにいる人々は様々な形態をし,環境によって変化するカメレオンのように生息している感じがした…
暑さが消えて,過ごしやすい日々が寒さに侵食されていく頃ぐらいに,オレは道具屋のネズミと出会う事になった…
casinoのオトコは結果的に年末までに数千万のカネをcasinoで溶かした…
年の瀬には生活ができないぐらいな有様だった…
ネズミを紹介してもらったオレは,その年の大晦日に始まりの日に貰ったお礼のカネを10倍にしてオトコに渡した…
理由はなかった,ただそのオトコがキライじゃなかった…
オトコはそのカネを持って,またcasinoでカネを溶かした…
無間地獄の世界からはそう簡単には抜けだすことはできない…
地獄は終わらない.
オレはいつしかcasinoのオトコとは会わなくなった…
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