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二度と会うことはない人

夢の中にある女の子が出てきた。小学生の頃、ミニバスが一緒だった子だ。その子の高校最後のバスケの試合を応援するという夢だった。
しかし、現実では高校が違う。たしか小、中学と同じで女子バスケットボール部にいた気がする。でも、どんなに思い出そうとしても、記憶がふわふわとしていて、絶対にそうだとは言いきれない。

そんな女の子を10年振り?くらいに思い出した。名前だけはしっかり覚えている。とはいえ、中学時代の友達で今も仲の良い人はいないし、もう繋がりもない。もう二度と会うことない人だろう。寝ぼけた頭で、今は何しているのだろう?もう結婚して名字も変わってるのかも?とつらつらと思いを馳せる。恐らく今後、その子のことを考えないと思うと、不思議と貴重な時間に感じた。

全く知らない人に対して、もう二度と会うことはないとは思わない。今までに会ったことがあり、覚えているから、二度とという言葉がつく。そう考えると、二度とっていう言葉は案外特別な言葉なのかもしれない。それなのに、今回については、自分の意思で会わないのではなく、卒業という環境が変わったせいで会わないことになった。能動的でない分、曖昧な理由で、勝手に二度と会わないが発生している。二度とという強い言葉が、自分が意図しなくても発生するって、なんか面白いような切ないような。そもそも二度とを意識しないまま、二度と会わなくなった人もいるのだろう。一期一会って、こんな感覚から来てるのだろうか。

どこか天啓を得たような感覚があったので、朝5時に急いでiPhoneのメモに、この文章を打ち込んでいる。タイトルには二度と会わない人としたが、今そう感じているだけで、案外同窓会とかでばったり会ったりしてしまうものなのかもしれない。それはそれで一興だなともう一度寝に戻るのであった。

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