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女も狩りをする生き物〜古代社会の男女平等〜

こんばんは。Vinoです。
はじめましての方へ。

古代社会において、男性は獲物を追いかけ狩りをし、女性は、出産、子育てを担っていると思われてきました。当たり前のように、男女は役割分担して生活していたのだと思っていました。

でも、実は、それは、19世紀の社会観によって歪められた歴史だったようです。

過去に放映されたNHKのコズミックフロントを観ていたら、とても興味深い話を見つけました。
レディ・サピエンスというテーマの回だったのですが、古代遺跡の研究が進み、フランスで発掘された男性の遺骨だと思われていた骨を調べたところ、実は、女性だったことが分かったそうです。

そこから更に調査していくと、今まで狩りをするのは男性だけだと思われていましたが、実は、女性も男性とチームを組み、狩りをしていたことが分かりました。男性は獲物を追いかけ、女性は子育てに追われていたという考え方は、実は違っていたのだと、科学の発展と共に解明されたそうです。

フランスだけでなく、ほかの地域で発掘された遺跡からも、女性が槍を投げて獲物を捕らえていたことが、骨の調査から分かりました。

そして、日本においては、古代埋葬品を調べたら、弥生時代に女性が高い地位についていたことが分かる物が発掘され、女性リーダーも存在していたことが段々明らかになってきているようです。

それは、古代の集団の食料が、男性の大型獲物だけでは足りず、ほとんど女性の採集によってまかなわれていたからでした。
古代は、食料を採ってくる人間が高い地位に就いていたため、男性だけと思われていたリーダー的地位に女性も就けたのです。

この他にも、この放送回では、非常に興味深い内容が語られていました。

男性は狩りをしに行き、女性は集落で子育てをするのが、人間社会の原型のように思われていたのに、実は、古代社会は、とても男女平等が進んでいたのです。

今は、男女平等が当たり前のように推進されていますが、もしかしたら、本来のあるべき姿に還っているのかもしれません。

一体、歴史のどのタイミングで、女性は表舞台から姿を消したのでしょうか?
現存する歴史書は時の権力者、勝者によって書かれているので、歪められている部分が有ると言われています。

しかし、こうやって科学の発展に伴い、今まで真実だと思われてきたことが、思い込みの枠を超えて、覆されるのは、面白いなぁと思いました。

男性は獲物を採りにいき、女性もまた獲物を追いかける。

確かに、よくよく考えてみれば、そんなマンモスなんて、そう簡単には捕まえられないでしょうし、木の実や魚など採る方が、食料確保は早いですよね。

安定した食料供給が難しかった古代では、男性の大型獲物だけを当てにして、女性たちが行動しなければ餓死する危険性があったでしょう。

この放送を見て、今まで当たり前のように刷り込まれている社会観や歴史が、今後、更なる科学技術の進歩と研究により、パタパタひっくり返っていくのかなと思いました。

わたしたちの行動を制限していた足枷は、歴史の流れの中で練り上げられた一つの社会的な価値観であって、その根拠は、実は、事実に基づいていないものが他にもあるような気がしました。

わたしたちの真実は、もしかしたら、思い込みの枠を超えた場所にあるのかもしれません。




思い込みの枠の外に出よう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!







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