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ピラミッド建築とビール〜歴史の誤解と真実〜

こんばんは。Vinoです。
はじめましての方へ。

昨日、古代ピラミッド建築現場になぞらえて、職場での出来事を書きました。


昔も今も労働者の状況は大差なくて、現代の方が自由があるだけマシなのだと思っていました。でも、実は、下手したら現代の方がヒドイかもしれません。

あらためて調べてみたところ、古代ピラミッド建設現場は、実はドレイがムチを打たれて重労働させられ造られたのではなく、ホワイトな職場だったようです。

ピラミッド建築は、ナイル川の氾濫であぶれた農民を救済することが目的で始まり、ほとんどの労働者が給料も支給されていたと発見された粘土板から分かりました。

そして、そこで働く労働者たちに支給されていたものは、なんと毎日1人あたり5リットルのビールだったのです!

ローマ神話では、バッカスというお酒の神様がいましたが、古代エジプトでは、ファラオから庶民までビールを飲み、ビールは冥界の神オシリスが発見したものと思われていました。

それだけ魅惑的な飲み物ということだったのでしょう。

そして、現代では、二日酔いで会社休みますとは言えませんが、なんと、ピラミッド建築では、二日酔いで仕事を休む者までいたということです。

ドレイがこき使われ造られたと思っていたピラミッドは、実は、酔っ払いたち(?)の建造物だったとは、想像もしませんでした。

ドレイのように、無理矢理ピラミッドの建築現場で働かされているなんてことはなく、むしろ毎日ビールがもらえる!と喜んで働いてようでした。

というのも、庶民は1週間に一回しかビールが飲めなかったからでした。

こういうところは、今のサラリーマンに通じる部分はあるかもしれませんね。
この仕事が終わったらウマイ酒が飲めるぞ♪と思って働いている会社員は、少なくないはずです(笑)

有名なエジプト王の1人にラムセス2世がいますが、その父の時代に既に、古代の採石場では、労働者たちはワインを楽しんでいました。

しかし、エジプトがイスラム化されるにつれて、巨大な建築物は姿を消していったそうです。イスラム教では基本的にお酒は禁止されています。

お酒が飲めないのに、あんな巨大な石なんて運べるか!重労働なんてやってられるか!ってところだったのでしょう。

ドレイがこき使われていたと思われていた巨大なピラミッドは、実は、ほろ酔い気分で建てられたアルコールの香りがする建築物でした。

でも、巨大な石を運ぶのに酔っ払っていたら危ないですよね。
事故は絶えなかったようです。

仕事中にビール飲んでいたかは定かではありませんが、休憩中には恐らく飲んでいたことでしょう。我慢できなくて。

日本では神様に捧げる御酒があります。お酒というのは、古今東西を問わず、神とつながるものであり、大衆を魅了する飲み物という点において、興味深いものがあります。

日本人は遺伝子的にお酒が弱い人の割合少なくないと言いますが、西洋の文化に比べて、もしかしたら、日本の方が、より神聖な飲み物だったのかもしれませんね。



お酒の事故には気をつけよう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


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