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意識は常に自己実現欲求へ〜仲間はずれが怖いのは歴史と本能に刻まれていた〜

こんばんは。Vinoです。
はじめましての方へ。

日本人は、波風を立てるのが嫌いな人が多いかもしれません。
逆に言えば調和を重んじる民族と言えるでしょう。

周りを海に囲まれた島国という地理的な特徴もあると思いますが、比較的、日本人は、穏便に済ませようとする傾向がある気がします。

波風を立てると、村八分、仲間はずれが怖いという恐怖を、先祖代々植え付けられてきたせいかもしれません。

大化の改新後、日本に初めて戸籍が誕生し、まとまりを作って、互いに監視をさせていたという記述が残っているようです。

その後、豊臣秀吉、江戸幕府の五人組へと民衆を管理する方法が受け継がれていきました。

ちなみに村八分とは、

五人組帳に記載された掟や、村のしきたり、寄合で決まったこと等を破ってしまった場合、”村八分“という制裁的な罰がありました。

実際は村の10ある付き合い(冠・婚・葬・火事・病気・建築・年忌・水害・出産・旅行)の内「葬式と火事以外には協力しない」という罰だったので、8の付き合いがなくなるというものでしたが、この罰が与えられると村落生活が困難になり、その村にいられなくなるという状態だったようです。

上記のリンク先より

かつての日本では、村の掟や取り決めを破ると、そこでは生活が出来なくなるという生存の危機に瀕していました。

戦時中には隣組制度という相互協力という名の監視組織がありました。

ここでも、ルールを破ると上に密告される危険性があり、この隣組制度は、現在も内容を変えて組織として緩やかに残っています。

社会で暮らす上では、相互協力は大切ですが、その輪から外れたら生き残れないかも、という恐怖感を感じてしまうのは、依存に傾いている時が多いです。

この隣組制度は、マズローの欲求五段階説のうちの安全欲求、社会的欲求と関わりが深いです。

食欲睡眠欲等が満たされたら、安心安全を感じたくなり、仲間が欲しくなります。

五人組制度も隣組制度も、人間の根源的な下位の欲求を上手い具合に満たし、集団内で認められたら承認欲求も満たしてくれます。

昔の人がマズローさんのことを知っているとは思えないので、偶然かもしれません。

ただ、仲間はずれの恐怖が本能と関わっているとしたら、なかなか理性ではコントロール出来ないでしょう。

しかし、過去には裏切る人も当然いたと思うので、そういう人たちは、よっぽどエゴが強いか、更に上位の欲求に目覚めていたのかもしれませんね。

下位の欲求に振り回されないためには、常に上位の欲求に目を向ける必要がある気がしました。

日本には、生活保護制度があるので、生理的欲求、安全欲求は最低限満たすことは可能です。

帰属欲求も視野を広げれば、難民でなければ必ずどこかの国に必ず所属しています。

承認欲求は少々厄介ですが、この承認欲求を満たすには、その先にある自己実現欲求に目を向けてしまうのが早いかもしれません。

自己実現に意識が向いていれば、自分にとって本当に必要な環境、仲間、承認されたいことが見えてくるはずです。

この安全で平和な日本に生まれ育ったのなら、最初から自己実現の欲求を叶えやすい状況にあるのだと心に刻んでおきたいです。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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