さっちゃん

フォロワーに貢ぐ馬鹿なOLです。太宰治みたいな男に弱い。

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破滅願望を持つ私が、「ヴィヨンの妻」になる話

 初めまして、私は何処にでもいる普通のOLです。今日は私のちょっとした話を聞いてもらいたいと思い筆を取りました。  皆さんは「ヴィヨンの妻」を読んだことがあるでしょうか。  まあ読んだことがなくてもいいのです。内容を要約すると「才能があるがダメな男を夫に持つ妻が小さな破滅を経験し、それでも生きてゆく話」といったようなものになります。これは私の勝手な要約だから、興味を持った人はぜひ読んで見てほしいです。  それで、その「ヴィヨンの妻」の主人公、通称「さっちゃん」が私にどう

    • 色褪せることのない愛

       お久しぶりです。さっちゃんです。  幾分時間が空いたものですから、やっぱりいろいろなことがありました。一年の間にお茶なども随分楽しみましたので、写真で少しお裾分けです。  一番良かったことは、あの子がずぅっと憧れていたお仕事にようやく就職出来たことかしら。慣れないことばかりではあるものの、あの子なりに毎日頑張っているようです。  けどそもそもお仕事ってなんなんでしょうか?  お仕事と言うのは私にとっては生きるためにすることです。しなくていいならやりたくないけど、しな

      • 愛は星の光にも似て

         お久しぶりです、さっちゃんです。  随分久しぶりに筆を取った気がします。ええ、忙しかったんですもの。生きる為には日銭を稼がなきゃいけませんからね。  ええと、どこまで話したかしら。前にここに来た時から随分色々変わったような気がします。  こんな目まぐるしい世の中でも変わらないものってなにかしら。お風呂は入ると気持ちいい(入るまでが面倒なの)。砂糖は甘い。ワンピースは可愛い。  それから、あの子が好き。  それだけわかっていれば十分な気がするものですから、いつもの私

        • いっそ死ぬまで踊りたい

           お久しぶりです。さっちゃんです。  たくさん話すことがあるわけではないのです。でも嬉しくって、ちょっと筆をとってしまいました。  好きな人に、小さなお願いをしました。ほんのちょっとのおねがいですけど、私はやっぱり臆病なのでちょっと勿体ぶってお話しました。  そうしたらあの子はちょっと笑って言いました。 「真面目な顔して言うから、俺のこと嫌いになって別れたいって言うかと思った」  びっくりしました。  ああ、私この人から別れ話する関係だと思われてるんだって。  

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        破滅願望を持つ私が、「ヴィヨンの妻」になる話

          愛してるから恋されたい

           こんにちは、お久しぶりです。  さっちゃんです。  相変わらず、あの子のことが好きです。  でも、最近寂しいなあと思うことが増えています。  それは多分「恋されていない」から。  私はあの子のことが大好きです。大事で大事でたまりません。あの子も不器用なりに私を愛してくれているように思います。  それでも、それは恋では無いのです。  きっと私は恋されたいのだと思います。  恋をされて、恋をして、その人を私のものにしてしまいたいのでしょう。  私だけの人間が欲

          愛してるから恋されたい

          私の破滅願望を好きな人が受けとめてくれた話

           お久しぶりです。さっちゃんです。  また筆を取る日がやってきました。  便りがないのはいい便り、というようにここに戻ってくるということは私にとっていろいろあったということです。  結論から申しますと、また破滅願望が顔を出してしまったということです。しかもとびっきり大きくって受け止めきれないものが。  七月になってからというものの、私の憂鬱がもったりとしてしまって気づけば毎日死ぬことばかり考えるようになってしまっていたのです。  そうして大好きな人たちに今までの手紙

          私の破滅願望を好きな人が受けとめてくれた話

          破滅願望が無くなって、あの子が「太宰」じゃなくなる日

           前回「太宰」と私の話は終わりだと言ったのに、舌の根も乾かぬうちにもう筆を取っています。恥ずかしくないのかしら。  でも、ふと気づいたことがあったのです。「太宰」って呼んでいるけれど、あの子はもうそんなろくでなしではないんじゃないかしらって。  きちんとお仕事をしているし、自分の考えを広げようとしているし、私にばっかり頼らなくなってきているし……  あらあら、もうすっかり前向きになっていていい子だわ。  もちろん、落ち込んでしまって厭世的になることもあるでしょうけど、

          破滅願望が無くなって、あの子が「太宰」じゃなくなる日

          破滅願望を持つ私が、これからも好きな人と生きていく話

           こんにちは。さっちゃんです。  また以前の投稿から日が空いてしまいました。  この数週間の間にまたいろいろなことがありました。その中で一番嬉しかったことは、「太宰」が私のことを好きでいてくれたと分かったことです。  いえ、好きでいてくれてるのは分かっていました。けれどもっと根幹に関わるような、人生を支えるような好意だとは思えていなかったのです。  けれど太宰は言ってくれました。 「俺はさっちゃんの幸せを願ってる」 「アンタがいたから生きてる」 「大好きだからず

          破滅願望を持つ私が、これからも好きな人と生きていく話

          破滅願望を持つ私が、恋を諦めた話

          こんにちは、お久しぶりです。 さっちゃんです。 以前よりずいぶん時間が空いてしまいましたね。 人間の立ち直りというのは早いもので、私もさまざまなことに傷ついたりしながらもどうにか生きて参りました。 その中の一つが、「太宰」に恋人ができたことです。 好きな人が出来た、と言われたのです。 私はひどく驚きましたけど、それでも「太宰」の幸福を心から祈っておりましたから喜んでお手伝いをいたしました。 そうしてすぐに、「太宰」はその好きな方と結ばれました。 私のことは特別

          破滅願望を持つ私が、恋を諦めた話

          破滅願望を持つ私が、ペアリングを買う話

          このたび、「太宰」とペアリングを買うことになりました。 とはいっても同じ種類のものを二つ、一緒に買うだけなんですけれど。 それでもただただうれしいと思ってしまう自分がとてもみじめに思います。 決して「本命」にはなれないとはわかっていても、それでも私はあの子に尽くしてしまうのです。 少し前、あの子に冗談で指輪を買ってあげようか、と言ったら「昔の恋人にもらったものを思い出すから」と断られてしまったことがありました。 けれどそれから数か月した今、あの子の方から「思い出を塗

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          破滅願望を持つ私が、失恋をする話

          こんにちは、今日は少し悲しい話をいたしましょうか。 といってもなんでもない話です。ただただ失恋しただけ。 しかも振られたわけでも、別れたわけでもありません。 それどころか、「太宰」に嬉しいことを言われたのです。 「もうお前さえいればいい気がしてきた」と。 でもそれを聞いた私はどうしても、 「そう言うなら私だけを見て」と願ってしまったのです。 あまりにもあさましくって、びっくりしました。 そんな嬉しいことを言われてもなお、まだ求めるのかと。 そしてその瞬間、自

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          破滅願望を持つ私が、「愛してる」と言われる話

           そういえばもう一つご報告することがありました。  いえ、大した話じゃないのです。  ただ「太宰」から「愛してる」と言われたのが嬉しかった。それだけの話です。  あっちからすれば、軽口のようなものでしょう。ただの友人の一人に向けたじゃれあいのようなものでしょう。  それでもあの子は私のことを「特別」だといい、「愛してる」と言ってくれました。  今までもらったどんな言葉より輝いて聞こえました。  こんな単純でどうしましょうね。  きっと今以上に入れ込んで破滅するし

          破滅願望を持つ私が、「愛してる」と言われる話

          破滅願望を持つ私が、小説を書き始める話

           こんにちは、さっちゃんです。  一か月ぶりの投稿ですね。マイペースに書いているけれど、定期的に読んでくれる人がいること、嬉しく思います。  さて、あいかわらず貢がせも好きな人へのお貢ぎもやめていません。稼いだお金でバレンタインも驚くほどの量のチョコレートを太宰に渡しました。  そろそろ届く頃でしょうか。喜ぶ顔が楽しみです。  こんなことを言っていますが、最近気づいたこととしては私は恐らく男性嫌悪があるということです。  女性がしても許せることを男性がすると許せない

          破滅願望を持つ私が、小説を書き始める話

          破滅願望を持つ私が、貢がせを始める話

          こんにちは、もしくは初めまして。さっちゃんです。 ついでに、明けましておめでとうございます。 前の投稿から随分時間が経ってしまいましたね。 その間いろんなことがありました。 二人目の恋人(旦那の方ですね)とデートしたり、致したり、別れたり…… 代わり映えしない日々の中でやっぱり恋愛だけが色濃く私の人生を変えてくれるのだと思いました。 そんな中、やっぱり私は太宰が好きで、相変わらず太宰に貢ぐ日々を送っています。 けれど、心のどこかで「このままでいいの?」と問いかけ

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          破滅願望を持つ私が、二人目の恋人を作る話

           こんにちは、さっちゃんです。  今日は私の二人目の恋人のお話をしてみようと思います。  と言っても出来立てホヤホヤ、付き合いたてのウブな関係なのですけどね。  彼のことはなんて呼ぼうかしら。  結婚を前提にお付き合いしてくださいと言ってくれたから、「旦那」とでも呼びましょうか。  旦那とはマッチングアプリでお会いしました。  私は太宰に恋をしています。しかしきっとこの恋は長くは続かないと予感していました。  けれど愛してはいるのです。恋人じゃなくてもずっと一緒

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          破滅願望を持つ私が、「太宰」と会ってみた話

           こんばんは。もしくは初めまして。さっちゃんです。  前回の記事で言っていた「太宰」とのデートが終わったので、終わりたてホヤホヤの今に考えていることをまとめたくて筆をとりました。  実際にあってみて感じたことは「あぁ、好きだなあ…」ということ。  私が買った時計で時間を確認したり、私が買った服を身に纏って隣に立つこの人のことが、とても好きだということ。  手にちょっと触れただけで少し意識してしまって、少女に戻ったみたいでドキドキしたこと。  髪に触れられて「短いのも

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