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愛は星の光にも似て

 お久しぶりです、さっちゃんです。

 随分久しぶりに筆を取った気がします。ええ、忙しかったんですもの。生きる為には日銭を稼がなきゃいけませんからね。

 ええと、どこまで話したかしら。前にここに来た時から随分色々変わったような気がします。

 こんな目まぐるしい世の中でも変わらないものってなにかしら。お風呂は入ると気持ちいい(入るまでが面倒なの)。砂糖は甘い。ワンピースは可愛い。

 それから、あの子が好き。

 それだけわかっていれば十分な気がするものですから、いつもの私は笑ってばかりなのです。

 それでも今日はちょっぴり何かが違いました。

 雨が降っていたからかしら。少し花冷えするからかしら。昔好きだった人のことを思い出したのです。

 なんてことのない終わった恋のお話です。恋に落ちて、愛し合って、最後には別れる。

 それでも私がこんなにも穏やかな気持ちで思い起こしていられるのは、きっと私がまだあの人のことを嫌いになっていないからでしょう。

 たくさん傷ついて、たくさん泣いた恋でした。

 たくさん救われて、たくさん笑った恋でした。

 愛されていたと知っていました。愛していたと知っていました。たとえその想いが今は失われていたとしても、その時には間違いなくお互い愛し合っていました。

 失恋したから、なんだというのでしょう。

 星の光が時を越えて夜空を照らすように、与えて与えられた愛はいつまで経っても胸の中で光り輝き続けます。

 だって、たとえ一瞬でもその愛は「真実」だったんですもの。


 今、私は恋をしています。

 大好きな子と離れた場所で一緒に息をしています。

 もしかしたらいつかこの恋もひどい終わりを迎えるかもしれません。もう顔も見たくないと喉が裂けるほどに泣くかもしれません。

 それでも今この時の愛は決して嘘ではないのだから、今日も私は精一杯にあの子を愛してみせるのです。


 


 

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