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千葉貴史さんへのご提案

1 本記事の主旨

 この記事は、普段から拝読させて頂いている詩人「千葉貴史」さんへの、個人的な提案と応援です。
 千葉さんが創作された詩を拝読させて頂き、「熟思すること」について、学ばせて頂いております。
 本日、上記に添付している記事を拝読し、開業の祝辞をすると同時に、詩の創作活動に関するご提案をさせて頂くことで、千葉さんの精神的・学術的な手助けになるのではないかと思い、この記事を上げることに致しました。
 そして、当分先にはなりますが、自分が執筆活動で成功して、時間的にも経済的にも余裕が出来た時、千葉さんを主著とした共同出版ができるのではないかと思い、この記事を上げることに致しました。

2 提案内容

 まず、自分は、千葉さんの独特の詩に、強く惹かれています。それと同時に、正直に申し上げますと、まだ十分理解出来ていないものが非常に多いです。
 ですが、これは自分個人の勝手な感想ですが、千葉さんの詩文の内容や創作活動から、ソクラテス以前の哲学者達等の先哲に類似する素質を持ってらっしゃるのではないかと、思わずにはいられません。
 例えば、以下がその例です。

情けを知らぬ者よ、心優しき笑いを私に願っているのか?
汝には母が住処にてこれを与えるであろう。
この者を大いに崇めるがよい。『食卓の賢人達』(XIV 614A)
妬んだね、吹聴の壁面で喪に服し。車窓は満開の桜で死にたがる水星の落とし子。逢わぬ敏感よ、劣情の感無量に屈したまえ。無音で飯が炊かれた平穏を愛するが故だ。無菌状態で育てられ閉塞した君の世の股は擦れたい一辺倒で逝かされた。『筆が煽てるようで』(千葉さんの作品)

 さて、私は、千葉貴史さんの夢である詩集出版を心の底から、願っております。それも、今までの詩集とは形式も内容も一味違うものを。(構想が既にいくつか既にございます)
 現代社会において、言葉は道具や方法、それも、人を傷付けたり、嘘偽りを吐いたり、諂いや騙しの道具や方法としてに使われることが甚だ多いと考えられます。
 自分は、言葉を、自分自身の想いや考え、念や志の表現、並びにそれらを他者との共有や交流の道具や方法、そして、知識や思考、感情や理知、意識や意志の哲学的な洗練や芸術的な具現化、さらには、存在そのものへの感動や認識への道にすることが、詩の意義や真価であると考えております。
 そして、在日ベトナム人として、日越両国による異色で新奇の作品を世に出し、多民族国家・多文化社会への移行における善き楽しき一面を創りたいと存じております。
 感性や理性を研磨しては、意を誠にして、存在そのものへの認識を深めれば、自他周囲の精神や思想に深い影響や助力となる含蓄のある詩を創作できると、深く信じております。
 例えば、以下は、拙作『愛国心 伯胡への書簡集』の詩の一つです。

1.世界は言語で成り立っている。この世界は嘘偽りである。しかしこの世界こそに、意味が存在し得る。
2.生存は虚偽りである。本質的には、自ら動くことと、他に動かされることには、全く差は無い。
3.空間の心は死を終わりと考え、時間の心は始まりと考える。
4.欲と意は無を恐ろしいと思い、徳と道は楽しいと思う。
5.天を愛すること諂い(へつら)であり、天に求めるのは愚か(おろか)である。
6.天を知ろうとしなければ、至誠になれず、有に囚われ続けてしまう。
7.熱が過去であり、力が未来であり、質と量が現在である。
8.問うことで内界を温かくし、黙ることで外界を静かにし、学ぶことで内外を繋げる。
9.一つ一つの成功は、失敗への一歩一歩であり、そして、意義である。
10.一つ一つの破壊は、徳への一歩一歩であり、独立・自由・幸福への危うい遠き道である。

 詩は、総じて、一見すると、意味不明な戯言や言葉遊びにしか過ぎないと思われがちであり、また、文法的に言えば、間違いや欠陥だらけのものも、決して少なくないです。
 上記の拙作も、「5.天を愛すること諂い(へつら)」や「6.至誠になれず、」「6.有に囚われ」の部分には、文法や語法の間違いがある。(「は」の欠如・内容を具体化させる名詞の欠如)
 ですが、拙作を精読もしくは自分が説明すれば、敢えてそのようにした理由や意図から、存在を表現する言葉の奥深さを分かるのかもしれません。
 このように、ほとんどの詩は、ほとんどの人達の論理や経済、欲求や願望からすれば、無益無用で、意味不明の言葉の羅列であるが、これこそが、歴史の進歩と、「心」という時空を豊かにする、と心の底から強く信じている。
 孔子の思想に絶大な影響を与えた『詩経』、プラトンやアリストテレスに絶大な影響を与えた「ソクラテス以前の哲学者達」(詩の形式で思想を表現)、南インドはタミル地方で多くの世代に深いに影響『ティルックラルー』や『エットゥトハイ』等の詩集・・・

 自分は、先哲を学び受け継いで、ぜひとも、22世紀に向けて、多民族国家・多文化社会のための心の遺産を築きたいと存じております。

3 結語

 千葉貴史さんのご健康とご成功を心から願うと同時に、この記事が、千葉さんにとって、良い提案になれれば、大変幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。

ありがとうございます。心より感謝を申し上げます。