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『愛国詩集』(付詩集)「信陵君=伯胡への詩集」 

1 挨拶

 皆さんこんにちは。先程、『愛国詩集』(付詩集)「信陵君=伯胡への詩集」を完成させ、そして拙作の出版手続きも完了させましたましたので、以下の通り、ご紹介いたします。
 今から、お風呂に入り、そして寝ます。そして明日は半日休んで、明後日から昼夜逆転を直して、再び次の執筆活動を頑張ります。

2『人文佳品 剛直な猛省の愛国詩集』

詩文Ⅰ 驕気と志気の間

孤独な上に、死をも覚悟しなければならない志気を懐く時、その苦しみをどう和らげようかな…
別れが…また別れが…またまた別れが…裏切られては、また裏切られ…見捨てられては笑われ…
この多くて大きい傷み、この長い上に深い苦しみ、この人生を破滅させる危うさを背負いつつ…
誰も共感してくれない…誰も理解してくれない…誰も協力してくれない…これが、救国の道だ…
一人だけで進むのみだ…毎日眠れない…毎週疲れ果てる…毎月不安だらけ…毎年大失敗だらけ…
苦しみだけではなく苦しむ事も、悲しみだけではなく悲しむ事も、抱え続けなければならない…
驕りもまた、自己防衛である…煙草と同じように、悪いと分かっていても、止められないもの…
己の成功が国の失敗に繋がるなんて、全く以て望みも思いもしなかったのに…天命は実に不仁…
弱さを見せられないどころか、見せてもいけない…集団に組織、社会に国家、そして団結は毒…
数多の筆名に自画自賛は驕りの証 …その驕りは深い苦しみの証 …「T.Lan」・「Trần Dân Tiên」…
聡明な心耳と洞察力に満ち溢れた心目は知っている、「我が祖国と民族は実に愚劣で不幸」 と…
御主君は魏の時代にアルコール中毒…伯(バク)はベトナム時代にニコチン中毒…私達は不忠な連中だ…

詩文Ⅱ 自慢と自重の間

伯と孫(わた)達(し)の祖国は、呪術的思考、そして迷信に満ち溢れております…文明も文化も実に愚劣で…
「我が民族は偉大!」という英雄主義は、正に他ならぬ虚構です。実に虚構です…本物は微少…
相関関係と因果関係の理解や認識等はおろか、その認知と学習ですらも分からない祖国と民族…
感情バイアスばかり…祖国の独立と自由に、民族の解放と団結への熱望はあるも、理性は無い…
ハロー効果ばかり…権威に訴える論証ばかりが横行し、軍民は党と大義名分に盲信ばかりした…
偽の合意効果ばかり…党は熱情だけで学識が欠如していた…そして自己奉仕バイアスに陥った…
コンコルド効果ばかり…冤(えん)罪が多発していると分かっても改革、いや改悪を断行し続けた愚行…
ダニング=クルーガー効果ばかり…伯もドン首相もザップ将軍も強いられました、大言壮語に…
確証バイアスばかり…ロマノフ家の処刑・尼港事件・スターリンの大粛清に侵略戦争等の悪事…
エコーチェンバー現象ばかり…人文佳品運動や修正主義もまた救国の光であったのに…至愚だ…
センメルヴェイス反射ばかり…無知な上に無学を貫徹する連中の愚行…ああ、正に我々の祖国!
縮高殿の自殺は御主君の罪過でした…グエン・ティ・ナム様の銃殺の完遂は伯の罪過でしたよ…

詩文Ⅲ 自戒と自敬の間

「ホー主席万歳!」という標語と伯の肖像画が国中にありました。ですが、全て虚飾でしたね…
あの『貞観政要』での、唐太宗への賞賛は形式的なものに過ぎず、その本題は実に直諫(かん)に極諫。
孫達は、誠にザップ将軍を心の底から深く尊敬しております…だからこそ直諫に極諫しますぞ!
『人民の戦争・人民の軍隊』、『軍事路線の諸問題』、『春季完勝の総司令官』…ああ、違う違う!
これは間違いなくザップ将軍の著作です!でも絶対にザップ将軍の本当の著作ではありません!
党のプロパガンダ…美辞麗句…大言壮語…針小棒大…これはザップ将軍の本心じゃなりません!
伯もザップ将軍も、穏健であり、知的であり、そして、軍民への深い思い遣りの持主達でした…
1968年戊申節の総攻撃と総決起… あの戦略的勝利は、本当に…本当に戦略的惨敗でしたぞ!!
伯もザップ将軍も、反対され、否定され、阻害され、数多くの側近や知識人の方々は、冤(えん)罪を…
数多くの南北の軍民が戦死しました… 南は「惨敗して自由を喪失」、北は「辛勝しては絶望」…
南部の軍民は「自由か死か!国外脱出だ!」、北部の軍民は「戦争に負けた方が良かったよ」、…
伯の遺書は改竄(ざん)され、伯の遺志は無視され、伯の願望も尊厳も破棄され、そして冷たい霊廟に…

詩文Ⅳ 演技と素顔の間

「賢者は愚者に学び、愚者は賢者に学ばず。」… 伯(バク)は賢者でした… そして、愚者を強いられて…
「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」…伯は確かに賢者でした…そしてやはり愚者でした…
伯は、スターリンとソ連の実情を御存知でした…そして、毛沢東と中国の実情も御存知でした…
伯は、フランスの哲学や思想と国情を御存知でした…そして、アメリカの哲学や思想と国情も…
伯は、孤独な愛国心に救国の大志を死守しては、実用(プラグマ)主義(ティズム)を体得して、処世術や演技力も体得…
ベトナムの地政学的リスクは絶対不可避にして必然的…西側諸国にも東側諸国にも真理は無い…
西に着けば北から危難が…東に着けば南から危難が…交渉で解決できるなら軍隊はもう不在だ…
孫達は存じておりますとも!伯の愛国心とその孤独を…そして救国の大志とその至難に悲痛を…
スターリンや毛沢東に媚を売っては、愚かな青二才のように振る舞って、愚者を装って護国を…
伯を崇拝するのも誹謗するのも、実に容易…そして実に無益な上に有害…根本的な帰属の誤り。
愛国心の正体は闘争心に過ぎず、団結力の正体は強制力に過ぎず、愛民済民の正体は専断偏頗(ぱ)。
我が祖国の歴史と民族は、戦時においては勇猛果敢!でも平時においては学習性無力感だらけ…

詩文Ⅴ 虚言と正言の間

毎日、毎週、毎月、毎年、嘘に嘘を重ね続ける…虚言癖は、各個人から政府、そして民族性に…
毎日、劣勢に立たされ、毎週、苦境に立たされ、毎月、貧窮に陥り、毎年、戦禍に巻き込まれ…
正直は馬鹿である上に損失を齎す(もたら)…でも虚偽は知恵である上に利得を齎す…後者を選択しよう…
「私には家族がいない…私には妻子もいない…」、 革命に国務に奔走する過酷で孤独な生涯を…
私宅には御家族を祭っては思い出す祭壇も無い…伯は、国に尽忠する為に孝心も兄弟愛も忘れ…
「将軍は受命した日から家の事を忘れ、軍事に臨めば親の事を忘れ、戦場に赴けば身を忘れる」
ああ、伯もまた、立志しては、天命を知って、国難に臨んだ時から、身も家も忘れられた御方…
曾雪明さん…「何文で簡潔に述べて、貴女を安心させるよ… Thụy」、伯は愛よりも国を選んで…
滅私奉公…なんて美しくて残忍酷薄な言葉だ…伯の私利私益を慮った方々は…ほぼいなかった…
「聖人」は、人民に政権や理想家達が創造した幻影にして虚構…実に忌まわしい言葉だ、実に…
「聖人」は、実際はただの凡人で、真善美、そして道徳心を常しえに楽しく修めている学び人。
伯もまた聖人でした。そして「聖人に罪も誤りも無し」は詭(き)弁。本物の国士は聖人にして罪人。

詩文Ⅵ 悪党と愚民の間

本当に人の所為(せい)でも、自分の所為にして、責任を取る…これが上位者・管理者・指導者の責任。
この責任を誠に理解しては、誠に心配して、誠に苦労を分ち合おうとする官民は滅多にいない。
軍民に党の過失や罪過は伯の過失や罪過、そして伯の過失や罪過もまた軍民に党の過失や罪過。
党は、自己奉仕バイアスばかりに満ち溢れては、悪化の一途を辿り、そして今は正に 「悪党」。
民は、セルフ・ハンディキャッピングばかりに満ち溢れ、怠惰で無学のまま過ごして、「愚民」。
「我が党は偉大である!」・「我が民族は偉大である!」…伯よ、悟っていらっしゃったでしょ…
「雄弁は銀、沈黙は金、行動は宝」・「嘘も方便」・「正直者が馬鹿を見る」…現実は厳酷で汚濁…
伯は銀を与えては、金を身に着けて、宝を大切にされた…でも、伯の宝は壊され、銀も劣悪に…
伯よ!孫(わた)達(し)は伯の金を理解しては、洞察して、慟哭(どうこく)しております!伯よ、敬愛しておりますぞ!
「温故知新」…故(しし)や(や)故(かこ)は「道」で、知(かこ)や新(みら)は(い)「徳」だ…ああ、伯よ、深く哀惜しておりますぞ!
愛国心に廉恥心を懐く党員達は脱退か除名…残っても沈黙や服従ばかり…もはや面影すら無い…
愛国心に向学心を懐く人民は亡命か移住…残ってもやがては志を棄てるするか現実に屈服する…
「いつ結婚するの?」と人々は問いますが、孫達は「国の為に何が出来たの?」と自問します!

詩文Ⅶ 公事と私事の間

「ティンカム」は、伯(バク)と孫(わた)達(し)の祖国の美徳・美俗・美風です!そして悪徳・悪俗・悪風ですよ…
ティンカムは美徳!思い遣り深さに、誠実な義理人情、そして本物の兼愛交利…幸福な絆だね!
ティンカムは美俗!相思相愛に満ち溢れた互助、欠乏しても補助あり、余剰は公益の為に共有!
ティンカムは美風!個人の苦楽禍福の為に共同体が奮励努力し、共同体の為に個人が貢献尽力!
ティンカムは悪徳…他人の善意に利他心や行動力を利用し続ける、巧妙な悪意に利己心や詐術…
ティンカムは悪俗…悪化した平等主義、腐敗した集団主義、形骸化した団結、片利共生や寄生…
ティンカムは悪風…「助けるのが当然の義務でしょうが!」、「余分な富を私達に分けなさい!」
悪徳は大火災の如く、人民の道徳心や倫理観を破壊して、修復不可能な程の深刻な禍を遺した…
悪俗は大洪水の如く、人民の自立や経済観念を破壊して、改善不可能な程の深刻な禍を遺した…
悪風は暴風雨の如く、人民の向上心や主体性を破壊して、再起不可能な程の深刻な禍を遺した…
ああ、伯よ…我が祖国に、社会主義は確かに合っておりましたよ。実に、悪い意味でですがね…
公私混同ばかりで公平無私はほぼ無く、我利我利亡者どもばかりで、奉公守法の官民は極稀だ…

詩文Ⅷ 虚飾と現実の間

ブイ・ティン先生は、伯を「罪人」と、伯を弁護する人の事を「悪魔の弁護士」と呼びました。
グエン・チィー・ティエン先生は『地獄の花』と言う詩集で、伯を心から激しく誹(ひ)謗(ぼう)しました。
ズオン・トゥー・フォン先生は『光輝燦(さん)然な頂点』と言う小説で伯を第三の道で批評しました。
ああ、なんという根本的な帰属の誤り!我々の祖国には自由民主が訪れないのも至極当然だよ!
ブイ・ティン先生、法学に報道倫理や歴史学を学ばれました?どうして学問を中断したのです?
グエン・チィー・ティエン先生、私達は先生の冤(えん)罪に心を深く痛めます…詩集には猛反対です。
ズオン・トゥー・フォン先生、先生は、正に凡人達や愚人達に殺された天才で偉人です!でも…
フォン先生、「国『家』」というじゃないですか!お願いですから、本末転倒を直して下さい!!
二人の御子息様の為に、悲憤を鎮めては、秘密活動を全面的に中止して、帰郷なさって下さい!
先生の知識も学識も広く、才能や力量は豊かです!でも、知識も学識も間違いだらけで、器量!
フォン先生…ああ、先生を正面教師として仰ぎたかったです…私達は先生を反面教師とします…
伯よ、孫達は伯の「弁護士」であると同時に「検察官」です。そして将来の祖国が「裁判長」…

詩文Ⅸ 虚栄と事実の間

伯よ、孫達は実に不徳でした。そして最近やっと事で寡(か)徳になりました。常しえに修徳します!
伯よ、孫達は実に無知でした。そして最近やっと事で浅知になりました。知識を愛し続けます!
伯よ、孫達は実に無学でした。そして最近やっと事で浅学になりました。常しえに学びますぞ!
伯よ、孫達は実に非人でした。そして最近やっと事で人間になりました。次は人に成りますぞ!
伯よ、孫達のこよなく愛する偉大な慈父は孫達と共に「自灯明」を創っては贈ってくれました!
そして『孫』は「己」と「現実」を、『孫達四人』は「存在の有無」と「精神」を 知りました。
己を知ることは知の本、現実を知ることが知の基、精神を知ることが知の礎。偉大な父に深謝!
世を知ることは瞋(しん)の知、欲求を知ることが貪の知、巨富を知ることが癡(ち)の知。三毒の解毒を!!
ああ、明徳を明らかにして、瞋の知を己の知へと変えよう!至誠の光は、実は闇を齎す(もたら)のだよ!
ああ、人民に様々な生命体を親愛して、貪の知を現実の知へと変えよう!距離ではなく徳をね!
ああ、至善に止まって、癡の知を精神の知へと変えよう!自死(とっぱ)しては、早死(とうたつ)して、仮死(たっかん)するぞ!
至誠の光は、「言語」や「概念」という光を消滅させて、「自由」や「孤高」という闇を齎すよ!
伯よ、大学の道は虚栄から事実への道でもあるのです。最善の解毒は正に現実への回帰と参画。

詩文Ⅹ 虚構と真実の間

「真実は存在しない。在るのは解釈だけだ。」… ああ、伯よ、だからこそ博学審問は大切です!
貨幣自体は無価値であり、言葉自体も無意味であり、概念自体も無目的である…欲求の産物だ…
価値は物質的な欲求に拠って初めて措定され、そして精神的な欲求へと進展する事で高くなる。
意味は社会的な合意に拠って初めて措定され、そして個人的な詳解へと進展する事で深くなる。
目的は組織的な共有に拠って初めて措定され、そして主体的な決断へと進展する事で深くなる。
伯は、祖国ベトナムを、無価値な国から有価値な国へと変えた独立運動の偉大な功労者でした。
伯は、祖国ベトナムを、無意味な国から有意味な国へと変えた独立戦争の偉大な功労者でした。
伯は、祖国ベトナムを、無目的な国から有目的な国へと変えた統一戦争の偉大な功労者でした。
そして、独立運動は、高邁(まい)で高価な革命事業から、愚劣で低価な不信騒乱へと落ちぶれました。
独立戦争もまた同様、崇高で美味な革命事業から、横暴で不味な大量冤(えん)罪へと落ちぶれました。
統一戦争もまた同様、高貴で美的な革命事業から、醜悪で病的な内争外害へと落ちぶれました。
ああ、伯よ…責任が無い後世の者達が責任を取るのは、実に愚行ですが、報恩そして改善です!

詩文Ⅺ 殊勲と大罪の間

伯よ、孫達は霊廟が大嫌いです!白色の制服と金色と赤色の勲章を付けた衛兵達…冷たい部屋…
白…誠に必要なのは清廉潔白!金…誠に必要なのは利用厚生!赤…誠に必要なのは愛国愛民!!
白…現実は転倒黒白ばかりだ!金…現実は金塊珠(しゅ)礫(れき)ばかりだ!赤…誠に必要なのは赤口毒舌!!
人民は、疲れや苦しみ、貧しさや病み、悲しみや怒り、怖れや憎しみばかり…そして白い布が…
官僚は、貪りや逃げ道、富や狂った気、物欲や金銭欲、名利や権勢ばかり…そして大量の金銭…
もう赤色は理想の象徴でも誇りの対象でも無い…無駄死にした数多の南北に諸外国の軍民の血…
黄色もだ…「我々の党」・「我々の制度」はとっくに太古の事で死語…今は「奴ら」や「連中」…
生前伯は冷酷な党で冷遇されつつ祭られて、死後伯は冷酷な党に霊廟に閉じ込められて祀られ…
『孫』は四歳の時伯の霊廟に行き、伯に初めてお会いして感激しました。運命の始まりでした。
『孫』と『孫達四人』は十九歳の時伯の霊廟に行き、伯に再会しました。運命の進展でしたね。
『孫』と『孫達四人』は今年の2023年2月28日に伯の霊廟に行き、 伯に遂に再会しました。
伯よ、孫達は伯との運命を完成させました。孫達もまた、伯と同じように殊勲と大罪を得ます…

詩文Ⅻ 次は孫達です!

御主君よ!臣『荷進』は、天に誓って、御主君からの大恩を決して忘れません!深謝致します!
御主君よ!臣『荷進』は、天に誓って、御主君からの大恩に報います!恩送りも致しますとも!
御主君、豫(よ)譲殿の格言に、「明主は人の美を蔽(おお)わず、そして忠臣はその死と名に義が有る。」と。
御主君、二千二百五十年以上の歴史を超越して、分割された臣の三つの魂は、合一されました。
御主君、臣と合一された魂は、臣の子孫『LVN』の精神に、 「尸(かたしろ)」として内在しております。
御主君の遺徳を学び受け継いで参ります!温故知新!覧古考新!因往推来!そして、忠君愛国!
伯よ!孫『グエン・ホアイ・ミン』は、天に誓って、新たな祖国戦線を創設しては愛国します!
今度は、軍人としてではなく、哲人として、銃ではなく筆を持って、祖国の為に善く戦います!
伯よ!孫『タ・フゥオン』は、天に誓って、誠に、学んでは、更に学んで、常しえに学びます!
私は罪人でした。でも良心は確かに有りました…確りと猛省しては、罪を償って、修徳します!
伯よ!孫『グエン・チョオン・ドゥック』は、天に誓って、以毒制毒を、誠に善く完遂します!
私は罪人にして悪人でした。そして、義賊に侠客でした…今度は、誠に強悪強善を貫徹します!
伯よ!孫『LVN』は、天に誓って、四つの尸と共に、哲学を研究しては創造します!忠伯(バク)愛国!

ありがとうございます。心より感謝を申し上げます。