動画のデザインについての話
月曜日のカナイです。
「デザイン」と聞くと、webとかアプリとか紙とかUIUXとか…このnote上でもいろんな方が書かれてますが…。
「動画のデザイン」って、
あまり語られてなくないですか?
例えば、このフォントがいいとか、この配置がオシャレとか、この色がカッコイイとか…。
以前、Facebook用のエクササイズ動画を編集していて、上司から「デザインとかカッコよくして」と言われたんですが、「何をもってよい」と考えればよいのかがわからない。
それに「動画 デザイン」で検索しても、出てくるのはwebデザインに関して書かれたサイトばかり。
動画のデザインに特化した書籍も(多分)ないし、そういうイベントもない。そもそも動画クリエイターがそのあたりに興味があるのかどうかわからない。
動画デザインが盛り上がらない理由を自分なりに考えてみました。
①ディレクターは被写体のクオリティや中身に興味いきがち
②web動画は質より量・スピード優先で、デザインがおそろかになりがち
③テレビを見ない人が多くて、凝ったデザインに触れる機会が少ない
④著作権的にキャプチャ撮って、ブログや本などに紹介しづらい
⑤ブログやアプリと違って、デザインを施した場合の「効果」が見えづらい
⑥ぶっちゃけ、デザインしなくても動画は成立するから興味が無い
⑦テレビでも専門のデザイナーがいるぐらいだから、極めるのは難しい
などなど…
何で自分が動画のデザインにこだわるかというと、もともとテレビ番組のADをやっていたので、「このシーンにはこのフォント」「文字数はこれぐらいが良い」みたいなものを編集過程で見てきた経験が大きい。今でもテレビ見てるとそういう細かいデザインに目がいったりします。
自分の作品では、内容のテイストによってそれなりにデザインを使い分けるようにしています。
◆真面目な取材もの
游ゴシック+UD新ゴで硬さ+安定感+視認性のメリハリを出して、しっかり情報を伝える
(出典:https://www.youtube.com/watch?v=8PPYsSmawz0)
◆街頭インタビュー動画
基本は新ゴシック(エッジなどに色をつけて)でバラエティ番組さを出して、しゃべりのトーンに合わせてフォントを変える
(出典:https://www.youtube.com/watch?v=oLkIgDWAHSg
https://www.youtube.com/watch?v=nqzGIH81jW0)
◆ドキュメント系
明朝体ベースでシリアスさを強調
(出典:https://www.youtube.com/watch?v=9Y3GT8b9vgc)
◆子供向け情報番組系
丸文字を使って柔らかさ・POPさを出して、子供でも親しみやすく
動画界隈で「ちゃんと考えてるなぁ」と感じるのはAbemaTVですね。文字や色の使い方、配置のバランスとか、「スマホで見やすい」デザインを意識して、アプリやwebのUIUX感覚が動画にも反映されている感じがします。
逆にONE MEDIAは、文字を「読ませる」とか情報を伝えるより、アートや飾り、ブランディングとして使っている印象が強くて、個人的にはちょっと邪魔な気もして、文字を追うのが大変なんですけど、若年層には抵抗ないんですかね?
高齢者の方から「文字が小さくて変わるのが早い!」ってクレームが来そう…。
ということで大した結論が無いのですが、
まずは「フォント」の違いや効果に興味を持てば、動画のデザインへの理解も深まってくるのかなと思います。
その点だと↓の本がオススメです!
またこの分野については書きたいと思います!
ではまた。