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私と食とワクワクと

子供の頃から好きな物ややりたいことがはっきりしていて、その殆どが大人になった今も変わらず大好きです。

職業で言うとインテリア、歌手、僧侶。
趣味で言うとハンドメイド。
遊びで言うとままごと、着せ替え人形、ドールハウス。
色ならピンク。
柄ならギンガムチェック。
その中でも今回は「ままごと」について考えてみたいと思います。

ままごとと私

私は食べ物が大好きです。別に食べることが好きなわけではありません。どちらかと言うと飲む方が好きです。自分が食べる物に対しての執着はあまりありません。
では食べ物の何が好きなのか。「モチーフとしての食べ物」がとてつもなく好きでワクワクさせられるのです。
私が子供の頃は今みたいに可愛い物がたくさんあったわけではないし、おもちゃもあまり買ってもらえない家庭で育ちました。でも家のすぐ近所に全国的に有名なプラスティックの会社があり、そこの製品が自宅にたくさんありました。使われていない物も多かったので、買ったのではなく貰った物だと思います。いろんな器が段ボールに収められて物置にあったので、それを出してきて定食のようにお盆に並べて遊んでいました。

8才の誕生日に買ってもらったのは、食堂のショーケースに飾ってある見本の食玩をままごとサイズに縮小したようなおもちゃでした。ローストチキンと付け合わせが盛り付けられた洋食タイプのものと、あんみつとパフェが合体したようなデザートタイプのものだったと思います。それを自分の好きなように盛り付けて遊んでいました。

そんな感じで幼少期からままごとなど女の子の遊びが大好きだったので、私の元に娘が3人生まれたのは必然だったと思っています。長女が成長してくるとここぞとばかりにままごとを買い集め、次女にはカラーボックス を使ってキッチンを作ってあげて、三女には既製品の可愛いキッチンを買い与えました。当時は無駄に広い家に住んでいたので、ままごとコーナーを作ったりして私がいちばん楽しんでいました。

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玩具

ままごとでよく買っていたのは、トイザらスなどのおもちゃ屋さんでよく売っている、食材やフライパンや食器などがバラ売りしているタイプのものです。丼や、その中に入れるラーメンや親子丼なんかもありました。いつからか包丁で切れるタイプの食べ物もたくさん出てきて初見のものを見つけると買い足したりして少しずつ集めていきました。今は100均のセリアに当時買っていたのと似ているままごとが売られているようです。

三女に買ったのは、マザーガーデンのキッチンです。ショッピングモールによく出店しているのですが、マザーガーデンの商品は女の子の夢と憧れを形にしたようなデザインでとってもキュンキュンさせられます。三女はもう大きくなったので今は親戚の女の子が大切に遊んでくれています。


大人でもワクワクするままごと、それがリーメントの商品ではないでしょうか。株式会社リーメントは食玩を作っている会社です。よくプラモデルなんかを売っているお店にコーナーが作ってあるのでご存知の方も多いのではないでしょうか。売り場を見かけるたびにチェックしているのですが、ノスタルジックな商品も多く、思わず引き込まれてしまいます。私はたくさん集めて娘のリカちゃんハウスで使っていました。リーメントのホームページを見るたびに「どうしてこの会社を作ったのが私じゃないんだろう」といつも思っていました。


イラスト

私は誰かが作った料理や定食の写真を見るのが大好きでよく画像検索をして眺めたりするのですが、それ以上に好きなのが料理をモチーフにしたイラストです。最近はそういったデザインのグッズも多く、見かけるたびにキュンキュンしています。よくあるのがシールですね。思わず店に売っているもの全種類コンプリートしたくなります。キリがないのであまり買うことはありませんが時々、自分に投資をしている気分で購入することがあります。そうやって買ったものはシールとして使用することはなく、時々眺めてはキュンキュンしています。

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そういった意味でいちばん最初に好きになったのは、さいとうしのぶさんの絵本「あっちゃんあがつく 」です。じつは憧れすぎて尊い存在なので1冊も持っていないのですが、さいとうしのぶさんの本はどれも大好きです。いつか自分が理想の暮らしを送れるようになった時に家にお迎えしたいと考えています。

あっちゃんあがつく


ハンドメイド

ままごと屋さんを作りたいというのはずいぶん前から考えています。その一環というわけでもでもないのですが、夏休みの自由研究的な意味合いも込めて「株式会社サンプルRiKi」さんへお邪魔したことがあります。ここではレタスを作るデモストレーションを見せて頂いたり、たくさんある中から好きなパーツを選んでパフェ作りを体験したりしました。お店の中にはたくさんの種類の食玩があって本当に楽しい。私は図面を書く仕事をずっとしていたので、新しい飲食店をを作る時にRiKiさんの商品を紹介して使っていただいたこともあります。

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手芸が好きなのでフェルトを使ってままごとを作りたいというのもずっと思っています。何度か試作を作ってみたことはあるのですが、販売したことはありません。たとえばプチトマトを作る時に普通のフェルトで作った方がいいのか、それとも羊毛フェルトがいいのか。いや、フェルトじゃなくて赤い水玉やギンガムチェックの布を使って作った方が可愛いかななんて考えたりします。考えすぎて手芸の本ばかりがたまっていきます。

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布でままごとを作る時にもうひとつやってみたいことがあります。例えば肉じゃがのままごとを作るとします。出来上がった形を作るのではなくて、切ったじゃがいもの形をフェルトで何個か作ります。人参も同じように、肉もです。つまりは炒めたり、盛り付けたりできるままごとなんです。以前キューピーマヨネーズのCMで料理をする母の隣で娘がままごとで同じ料理を作っているというのがあったのですが、それがまさに私の考えているままごとだったんですね。感動はしましたが「それ考えたの、私の方が先だからね!」って思いました。

ある時仕事で3Dプリンターのデモストレーションを見たことがあります。それによって妄想したことがありました。私はシンプルな和食器が好きでハサミ焼などを使っているのですが、食器の寸法を計って図面に起こしてそれを3Dプリンターで作ったら和食器のままごとが作れるな〜なんて考えていました。「大人ままごと」なんてネーミングで。きっともっと効率よく安価で作る方法はあるでしょうけど。需要もあるかはわかりませんが。

お弁当について

先日お弁当についての記事を書きました。最近、私の作るお弁当がおいしそうというコメントをいただくようになり、すごく嬉しいんです。お弁当作りにおいてのこだわりというか、私はキャラ弁があまり好きではありません。もちろんネットで他の人が作られたキャラ弁を見て「すごい〜」って感動することはあるし、子供がいるので多少は作ったことがあります、アンパンマンのおにぎりとか。でもなんかキャラ弁はおいしそうな感じがしなくて…。いや、実際はおいしいんだと思いますよ。でも私はキャラクターを作るよりも、おいしそうなお弁当を作りたいといつも思っています。だからなおさら皆さんに褒めて頂いたことが嬉しいんです。私にとって料理とは、作ることによって自分が満たされて食べてもらうことによって家族を幸せにするもの。目でも舌でもおいしくて心も満たされる、いわば私の「作品」なのだと思います。はっきり言って私は料理のセンスはないから食を生業にしようとは思わないけど、良さそうなレシピを探してきっちり分量を測って味付けする手間は惜しまないので大体おいしいものは作れていると思います。お店に行ってたくさんのいろんな食材が並んでいるのを見ると「何に料理しよう」とワクワクします。特に好きなのは野菜を使ったお惣菜です。冷蔵庫の中を常備菜の入ったタッパーでいっぱいにしたいなんて思います。

まとめ

食についてワクワクするこの気持ちを職業として形にするとしたらどんな感じになるのだろうとずっと考えています。でも今日のこの記事を書いて1歩だけ前進したかなという感じです。自分がいちばんワクワクする形はどんなものなのか、もっと心の中に問いかけながら試行錯誤したいと思います。

未来はいつも面白い!