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海の前の美術館へ ~newborn 荒井良二~

きのうは気温が上がりそうだったので、
暑くなりすぎる前に家から脱出して美術館へ出かけました。

横須賀美術館
そんなにあちこちの美術館に行ったことがあるわけではないけど、
ここはかなり素敵な美術館だと思っています。

なんせ目の前が、海。

美術館側からの眺め。青いなー!
前が海なら、後ろは緑
人がいっぱいいるように見えるところはイタリアンレストラン。

行くのは3回目かな。
たぶん初めて京浜急行の馬掘海岸まほりかいがん駅で降り、そこからバスに乗りました。
それ以外だと、浦賀うらが駅か、JRの横須賀駅からバスです。

ぼんやりバスに揺られていたら、思いもかけずヤシの木!
そして海が目の前に!
海岸駅だから当たり前だろうけど、こんなにすぐだったか!
バスは海沿いを走ります。
久しぶりの海にテンションあがる~!

美術館は、観音崎かんのんざき京急ホテルの斜め前。
前回来た時もnoteで記事にしています。

今回は「new born 荒井良二」展にやってきました。
先日行こうと思って向かったものの、途中で妙にだるくなってしまい、やめてしまったので再チャレンジ。少々遠いし、絵を見るのは体力と気力が必要なので、元気がある時にしないとね。

最近、横須賀美術館は何をやっているのかな?とサイトを見たら、目に入ったカラフルな絵。無性に見たくなったのです。

チラシは持って帰ってくる間にへろへろになる。
チケット売り場横の大きな壁にも

絵本の原画、絵画、イラストレーション、スケッチ、立体インスタレーション。
展示の仕方もお祭りみたいで楽しいし、なにより、頭の中の固まった枠をはずしてくれる色や形。
かなり刺激を受けました。

初めて描いた絵本(のようなもの?)らしい。
線画にとても惹かれます。
この感じ、好きだ。手書き文字も。


絵本「あさになったのでまどをあけますよ」(産経児童出版文化賞・大賞)の原画。

色がきれいで、とても好きです。
天井が映りこんでしまった。
絵の中のラインとクロスして面白いけど。
空気がよさそう。
でも町も好きなんだなあ。
上の2枚、お部屋の中とテーブルの上って常に気になる。


絵本「きょうはそらにまるいつき」(日本絵本賞 大賞受賞)原画

バレエの練習が終わって、女の子がバスで帰ります。大きなバッグを持って並んでる。
バスから丸い月が見えます。
赤ちゃんが空を見ています。空には丸い月。
このおうちからも見える、丸い月。

丸い月が出ている空の下で、いろんな人の生活があると感じられる、素敵な絵本。


次の展示室へ行く途中
ふしぎ~

次の部屋は、なんだか文化祭みたい。

不思議なお人形さんのような人物以外にも、ふつうの(?)人物スケッチがあちこちに。
黄味の入ったブルーがとても好きだった。
これはなにかちょっと、スピリチュアルなものを感じてしまいました。

絵本「きょうのぼくはどこまでだって走れるよ」 原画。

これも色が好き。イエローとブルーが今のツボなのかも。
あまりにリアルな「作業中風景」だった。
この落書き的なものが、かなりツボだった。
「月る」「ガリる」「声る」笑
「メキシ子」「タバス子」「運び子」「描き子」
「かぼちゃ子」「レーズン子」「かくれ子」「トウモロコシ子」

ふざけて遊んでる感じが伝わってきて楽しいと思ったけど、
ご本人は案外真面目なのだろうか。
ヨーロッパを感じるものには反応してしまう。
よく見ると、左端にイタリアの建物っぽい写真。

この美術館が好きなのは、あちこちの丸い窓から、海や空、緑が切り抜いたように見えること。

屋上にいくと、海がよく見える。

横須賀美術館といえば、別館の谷内六郎館。
以前noteで紹介しています。
私は「週刊新潮」の表紙の谷内六郎さんの絵が、子供のころ大好きでした。
いまでも見ると、郷愁を感じて好きです。

現在は、荒井良二さんが選んだ「週刊新潮」の表紙絵が展示され、
それぞれの絵について荒井さんのコメントも手書き文字で展示されています。

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以前は、こういう感じの現代アートというか、イラストというか、ちょっと苦手だったかも。
でも今は、自分の中の「絵はこういうもの」といったガチガチした枠組みが崩れて、何でもありになってきています。
というか、
絵は練習すれば「ある程度は」きちんと描けるのだろうと思います。
でも、荒井さんのような絵は、練習して描けるものではないから、逆になにかとてもパワーを感じます。

暑いなか、出かけていって良かった。
海も見られたし。

そして今日もさらに暑い!
みなさま、どうぞご自愛ください。

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